水墨画風の水彩で赤いバラを描いたコンサートホール盤らしいお洒落なデザイン
ショパン/円舞曲全集
ヴラド・ペルルミュテ(p)

P3023495 posted by (C)fronte360
コンサートホール・ソサエティ「ショパン・リサイタル」で気に入ってから、
色々と集めたペルルミュテのレコードですが、これが現在の手持ちの最後、
円舞曲=ワルツの全集です。 これも素晴しい演奏ですね。
1962年10月ジュネーブ録音、1904年生まれなので58歳頃の録音でしょう。
ゆったりとしたテンポで詩情をたたえて、しっとりとした演奏ですが、
でも媚びることがなくサラリサラリと弾き進めてゆきます。
それがかえって演奏に深みを与えているのではないか、と思えます。
ゆったりと演奏に耳をそばだて、想いを馳せて聴いていると、
ほんのちょっと演奏が先へと進んで、あわてて想いを残しつつも聴き進む・・・
それの繰り返しであっという間に全曲を聴き終えているといった感じ。
テクニックのことはまったく判りませんけれども、
聴き手を惹きつけて離さない素晴しい演奏は、以下の順序に並んでいます。
Sise A
ワルツ 第5番 変イ長調 op.42 「大円舞曲」
ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2
ワルツ 第8番 変イ長調 op.64-3
ワルツ 第1番 変ホ長調 op.18 「華麗なる大円舞曲」
ワルツ 第9番 変イ長調 op.69-1 「別れのワルツ」
ワルツ 第4番 ヘ長調 op.34-3 「華麗なる円舞曲」
ワルツ 第13番 変ニ長調 op.70-3
Side B
ワルツ 第3番 イ短調 op.34-2 「華麗なる円舞曲」
ワルツ 第14番 ホ短調 (番号なし) 遺作
ワルツ 第10番 ロ短調 op.69-2
ワルツ 第11番 変ト長調 op.70-1
ワルツ 第12番 ヘ短調 op.70-2
ワルツ 第6番 変ニ長調 op.64-1 《小犬のワルツ》
ワルツ 第2番 変イ長調 op.34-1 「華麗なる円舞曲」
録音はフル・ステレオ、音場感なども申し分なく自然な感じのする録音です。
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SANSUI AU-D707F + TRIO KP-7300 による我が家のステレオ・サブ・システム、
これを稼動させた記念として、コンサートホール・ソサエティ盤を取り出し、
とっかえひっかえ聴いてきましたが、50枚を区切りとし、いったん完結します。
コンサートホール・ソサエティのレコード自体は、200枚ちょっと持っており、
ネタはまだあります。 これらの試聴記は思い出したときに書くとして、
ステレオ・サブ・システム稼動記念はこれにて終了、有難うございました。