ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(24)
赤地に描かれた貴婦人のドレスにレース生地をあしらったお洒落なデザイン。
美しく青きドナウ < ヨハン・シュトラウス名曲集 >
円舞曲「美しく青きドナウ」、魔弾のポルカ、歌劇「こうもり」序曲、
皇帝円舞曲、歌劇「ジプシー男爵」入場行進曲、歌劇「山猫」序曲
ヨーゼフ・クリップス指揮 ウィーン音楽祭管弦楽団
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ナチス政権に協力しなかったので、1945年の終戦後すぐにウィーン楽壇に復帰。
戦後第1回となるウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮するなど、
混乱期のウィーン楽壇の復興に尽くしたクリップスですが、
若手の台頭によって次第にウィーンの活動が減ってしまいました。
生粋のウィーン生まれ(1902年生)、このレコードでもその特質が満載です。
響きの角をとった優美なシュトラウスの音楽は、常に自然体。
皇帝円舞曲など聴き進んでゆくうちに自然と高揚してゆく自分がいます。
ステレオのヴォリュームを上げても騒々しく感じることはありませんし、
逆にヴォリュームを絞って聴いていても、すっーと旋律が身体に入ってきます。
余計な講釈は抜きにして、音楽を味わうのに良いアルバムです。
通販で入門用ライブラリを提供するこのシリーズにはうってつけの盤でしょう。
モノラル録音盤ですが、明瞭でそこそこ音の深みもあって聴きやすい録音。
解説にはクリップスがバッファロー・フィルの常任指揮者と書かれてあり、
1963年以前の録音と考えてよいと思います。
2012年11月10日
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