海の波打ち際でしょうか、コンサートホール盤らしい素適な単色写真です。
ドビュッシー/海
ラヴェル/ダフニスとクローエ 第2組曲
ラヴェル/死せる王女のためのパヴァーヌ
ピエール=ミシェール・ル・コント指揮 パリ・オペラ座管弦楽団

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ピエール=ミシェール・ル・コントは、1921年フランスのルーアン生まれ、
パリ音楽院のルイ・フーレスティエ門下で、主に放送で活躍した指揮者で、
コンサートホール・ソサエティには幻想交響曲などの録音もありますけれど、
コンサートホール以外では目にしない指揮者です。
しかしながら、さすがお国もの、とても聴き応えのある演奏を展開しています。
はっきりとした解釈で運びつつ自然な高揚感を醸し出す手腕、素晴らしい。
オーケストラも熱演で応えています。
「海」での木管楽器やミュート・トランペット(コルネットかしら)など、
色彩感もよく出ていますけれどダイナミズムに富んで飽きさせません。
「ダフニスとクロエ」も自然な力感を持ち、パワフルながらも角の取れた響き、
フランスのオケらしさでしょうか。
「死せる王女のためのパヴァーヌ」はまろやかな暖かみのある演奏ですね。
フランス音楽は得意ではありませんが、この演奏は実に判りやすく聴きやすい。
通販専門レーベルとしての気概、さすがの内容に納得しました。
録音はシンクロ・ステレオ。 やや中央にダンゴ状態のような感じですが、
ダイナミックレンジはきちんと取れています。