ワイングラスにカエデの枝をあしらったデザインは石版画みたいです。
シューマン/交響曲第3番変ホ長調、作品97「ライン」
シューマン/マンフレッド序曲、作品115
カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルト南ドイツ放送交響楽団

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シューリヒトらしく、快速テンポで一気呵成に最後まで突き進む「ライン」。
彼のファンにはたまらない演奏であると思います。
シューマン好きにとっては、このような演奏も良いのかもしれませんけれど、
あれよあれよ・・・という間に進んで終ってしまうのでちょっと複雑です。
オケを充分に鳴らした良い演奏とは思いますけれど。
あとシューリヒトらしく、楽譜にはあれこれと手を入れています。
耳慣れない楽器の響きが重なっていたり、フレーズの処理が違っていたりして、
それを耳にする驚きや、納得、疑問もまた聴く楽しみであると思います。
詳細は、山本晴望さんの「ラインを聴く」シリーズの記載が詳しいです。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/rhein.cgi?vew=17
山本さんの記事を紹介してしまうと、自分の記載がいかに内容が無いものか・・・
これを露呈しまうので、今回はこの位で終わりとしましょう。
なお録音は1960年12月、ステレオ録音。細部まで捕らえられた明快な音ですが、
当方のサブ・システムではスピーカーがチープなためか、音がやや混濁気味。
メイン・システムでは前後の奥行きが出て聴きやすくなりました。
このため、サブ・システムではヘッドホンで聴き直して気付いたのですが、
ヴァイオリンは左右に振り分けられているようでもありますけれど、
コントラバスが右より聴こえて、通常配置かな、とも思えます。
マンフレッド序曲は通常配置のようでした。