2012年10月08日

マヌーグ ・パリキアン、モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3・4番

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
シックな色合いにヴァイオリンの駒のストロボ撮影、粋なジャケットです。

モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
 マヌーグ ・パリキアン(vn)
  ワルター・ゲール指揮 ハンブルグ室内管弦楽団

PA051960
PA051960 posted by (C)fronte360

マヌーク・パリキアンもコンサートホール・ソサエティで見かけますけれども、
ロンドンフィルやフィルハーモニア管弦楽団でコンサートマスターを務め、
かのデニス・ブレインや、ピアニストのコリン・ホースレーと組み、
室内楽でも活躍したアルメニア出身の名ヴァイオリニスト。

ワルター・ゲールのサポートにもよるのでしょうが、しっかりとした構成感、
軽快さもあるので古臭いという感じはしませんけれど、モーツァルトとしては、
やや前時代的な演奏のような気がします。 きちっとした演奏です。

第3番の序奏、ゲールのしっかりとした演奏が終ると、満を持しての登場、
勢い込んで飛び出すパリキアンの響きがやや上ずって聴こえるように思います。
しかしこの艶やかな響きがパリキアンの特徴でしょう。

響きに色香があり、艶かさを感じますけれど、ちっともいやらしくなく、
とても聴きやすい音楽を作って、曲の魅力とも相俟った第3番が好きかな。
第2楽章の囁くようなソロは逆に落ち着いた語らいにも好感が持てます。
第4番はより落ち着いた演奏であるように思いますが悪くないです。

ステレオ録音。 ジャケットに「full STEREO」の赤いシールが貼ってますが、
レコードのレーベルには「LONG PLAYING STEREO」と書かれています。
正真正銘のステレオ録音には違いありませんが、
ソロ楽器にスポットライトを当てたようなコンサートホール盤らしい録音かな。

posted by fronte360 at 12:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 12-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久しぶりに懐かしい名前に出会いました。50年ほど前、高1の頃モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番、第4番のレコードを友人からもらいました。とにかく若々しく、瑞々しいヴァイオリンの音色と演奏に魅了されました。キズだらけのLPなので、CDが出ればうれしいです。
Posted by 前川保祐 at 2018年01月24日 21:00
前川保祐さん、コメント有難うございます。

マヌーク・パリキアン、おっしゃる通りとても瑞々しい響きが特長ですね。 CD化はどうでしょうか? 
そろそろ著作権期限切れの音源のはずなので、パブリックドメインとなって、どなたかの音源がネットで提供されるのを待つのも方法だと思いますよ。
個人的には音源ダウンロードは趣味でないので(音盤を持ちたい)詳しくは分かってませんけれど。
Posted by 安田裕隆 at 2018年01月27日 08:56
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