ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
このジャケットのデザインもシンプル、黄色地に白い鳥と青い文字のインパクト。
ショパン/ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op.21
メンデルスゾーン/ピアノ協奏曲第1番ト短調 op.25
メナーエム・プレスラー(p)
ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
PA051959 posted by (C)fronte360
メナーエム・プレスラーもコンサートホール・ソサエティでは見かけますが、
一般的にはあまり知られていないピアニストではないでしょうか。
ジャケットの解説では以下のとおり。
イスラエル系のピアニストであるが、ドイツに生れ、今次大戦中はアメリカに渡って同地で活躍した。1946年にはサンフランシスコのコンクールで、ドビュッシー賞を受けている。シューマン、ショパンなどのロマン派ピアノ曲の他、ドビュッシーやバルトークも得意のレパートリーとしている。
ショパンのピアノ協奏曲第2番、2番ながら第1番よりも先に書かれた若い作品、
それだけにピアノ独奏部分の独りよがり度の高い作品であると思いますけれど、
プレスラーは、やや強いタッチで歌い上げていって、結構面白く聴けます。
こんな感じの曲だったかな、と新鮮な感じも受けます。
新鮮なといえば、伴奏のスワロフスキーも管楽器を追加しているのでしょうか、
伴奏部分に耳なれないクラリネットの響きが聞こえたりもして面白く、
また覇気の感じる伴奏は、スワロフスキーにしては良い伴奏かもしれません。
ただし第1楽章終結部の後奏をカット、あっという間に終って吃驚しました。
メンデルスゾーンのピアノ協奏曲、粒立ちの良いタッチで進む両端楽章の迫力、
しかし荒々しくはなくて、第2楽章の細やかな表現でも線が細くならず、
凜とした上品さも感じられ、いいと思いました。
伴奏はやや硬直気味のようで、これはスワロフスキーらしさでしょう。
ステレオ録音ですが、あまり奥行きが感じられないような感じだけれども、
特定の伴奏楽器がやや浮き上がるように聴こえてきたりもして、
これもまたコンサートホール盤らしい録音のような気がします。
2012年10月07日
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