ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
ジャケットのデザインも可愛いですが、色使いがまた落ち着いて好きです。
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調 op.92
ベートーヴェン/序曲「シュテファン王」op.117
ウィレム・ヴァン・オッテルロー指揮 ウィーン音楽祭管弦楽団
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オッテルローもコンサートホール・ソサエティには多数録音を残していますが、
残念ながら日本では一般的には人気の無かった指揮者の部類に入るでしょう。
オランダの実力派指揮者ではあったのですけれど。
ベートーヴェンの交響曲第7番、いわゆる「のだめ効果」でよく耳にしますが、
天邪鬼なんで、レコードで落ち着いて聴いたのは、久しぶりな気がします。
気を衒わず、正面をしっかりと向いた演奏ながら劇的であり、
しなやかさをも感じさせるのは、オッテルローの特質であると思いました。
ウィーン音楽祭管弦楽団、実際はウィーン交響楽団の録音用名称なので・・・
と解説に書かれているように、引き締まった低弦などに安定感を感じます。
なかでも第3・4楽章に彼の上手さがよく出ているのではないかな。
手持ちの盤はややスクラッチノイズを拾いますけれども、
モノラル録音ながら全般的に細部までよく捉えられた録音であると思います。
ただし残念なのは第4楽章、ホルンの強奏が引っ込んでしまって聴き取り難く、
フィナーレでは、録音レベルが急に下げられ、音像が急に遠のいてしまいます。
ちょっと興ざめ・・・、それだけ燃え上がった演奏を拾いきれなかったのか・・・
とにかく残念な録音でした。
なお「シュテファン王」序曲は、躍動感あるプレスト部分のノリの良さ、
管楽器ソロは少々チープで朴訥とした味わいながら、弦との絡みの妙も味わえ、
この曲をこんな風に面白く聴いたのは初めてかもしれません。
2012年10月06日
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交響曲 第7番
素敵なジャケットですね。
交響曲 第7番といえば
ウィーンフィル
指揮者 カール・ベーム
子供の折に、巡り合い
今も、大切なアルバムです。
ベートーベンのシンフォニー
一番のお気に入りは、7番かな?
ご紹介のオッテルロー
探す楽しみが、増えました。
ありがとうございます。
ベートーヴェンの第7シンフォニーは、クーベリックがバイエルン放送交響楽団を指揮した演奏で始めて面白いと思いました。
ヴァイオリンを左右に振り分けた編成での演奏で、第2ヴァイオリンが右から聴こえ、左から聴こえる第1ヴァイオリンとの掛け合いなど、聴いた当時はとても新鮮に思えたものです。
さてコンサートホール・ソサエティ
ジャケットは素適なのが多いのですが、録音がイマイチなのも多くて・・・本文にも書いてますけど、急に録音レベルが下ったのには閉口しました。