9月29日(土)、週末に台風接近との報が流れていましたので、
晴れ間がまだ見えているうちにと、 近鉄奈良線・河内永和駅に降り立ちました。
目的地は、駅の北方に鎮座している式内鴨高田神社
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「式内」とは延長5年(927年)に編纂された「延喜式神名帳」に記載されている、
つまり当時より存在している古い神社ですよ、ってこと。
全国で2861社が記載されているそうです。
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創建は白鳳2年(673年)、鴨(賀茂)氏の一族が祖神を祀ったに始まるそうで、
祭神に速須佐之男命及び大鴨積命(素盞鳴命の十一世孫で、鴨氏の開祖)。
中世に岩清水八幡宮領となり、神功皇后・応神天皇を合祀、八幡宮と称した、
との記載がありました。
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この近辺、こちらに戻ってからの散歩を始めて知ったのですが、
先の大戦での空襲による被害ではなく、元和元年(1615年)の大坂夏の陣
この兵火で社殿等が焼失している例が多く、この神社も例外ではありません。
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大坂夏の陣ののち数年を経て再建とあるので、地元の信仰の厚さが伺えます。
なお現在の社殿・拝殿は、明治14年(1907年)の再建によるものとのこと。
昭和38年に花火の失火で本殿・檜皮葺屋根が半焼、銅板による葺き替え修理、
また阪神淡路大震災での被害より、耐火・耐震補強も行われたそうです。
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拝殿の前の狛犬は新しいものでパスしましたけれど、
入ることが出来ない本殿前の狛犬、これがなかなかの迫力、力作です。
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さて、お参りを済ませて、境内を散策。
女性の方がお一人で掃除をされており、掃き清められた境内が気持ち良く、
陳腐な表現になってしまいますが、心も洗われるようです。
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本殿は、樹木と玉垣に囲まれ、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
先日伺った神社の工事用フェンスはいただけませんでした。
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境内にある末社の鴨戎社。
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単なる石造かと思いきや、これがご祭神、裸のままむき出しで祀られています。
戎さんの傍らの鯛も、そう言われて見ると、なかなかの迫力。
ご利益ありそうな感じ。
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拝殿西側の樹齢約1000年といわれる樟(クスノキ)、
雷が落ちたのでしょうか、焼けた跡があって幹が残る程度になっていますが・・・
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通称「お駒樟」と呼ばれ、その昔、お駒狐が棲んでいたとか、
お駒という女性がこの木に呪詛の釘を打ち込んで願が叶えられたのだとか。
そう言われてみると、そんな雰囲気ありますね。
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鴨高田神社、駅から200mほどの近さなのに落ち着く場所でした。
さて、次の目的地はこの神社の北側にありますが、それはまた後ほど・・・
2012年10月06日
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