15日朝、良い天気ながら台風接近にて天候が乱れるかも・・・、との予報。
案の定、夕方には激しい雷鳴を伴う夕立がありましたが(今年は多いですね)、
天気が崩れる前に、かねてより行ってみたかった博物館に行ってきました。
東大阪市立郷土博物館。
ホームページは手作り感満載ですけれども、充実した内容、のめりこみました。
1時間弱たっぷりと勉強させてもらいました。
近鉄奈良線・瓢箪山駅より徒歩20分ですが、
途中の瓢箪山稲荷神社から、坂道を延々と登った生駒山の中腹。
道標があるので迷いませんが、最後の坂道はちょいとキツかったですね。
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ようやく到着しました。 ここから下界を見ると、こんな感じ。
今朝は夏雲がとても綺麗です(昼過ぎから黒雲に一転、雷鳴轟きましたけど)。
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これでは分かりにくいですが、手前の住宅の屋根の左端、
ここから目を大阪平野の地平線に転じたところにある突起物のようなビル
22倍望遠の威力を発揮すると、この建設中のビルですが・・・
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「あべのハルカス」8月30日に高さ300m到達、日本一高いビルになりました。
ちなみに「ハルカス」は平安時代の古語「晴るかす」から名づけられていて、
「晴らす、晴れ晴れとさせる」という意味なんだそうです。 雅ですね〜
寄り道はここまでとして、肝心の東大阪市立郷土博物館に入ります。
入館料は・・・ なんと50円。
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しかし50円では勿体ないほどの内容ですよ。
何より常設展示、見応えありました。 常設展示が素晴らしいのが基本ですね。
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旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、奈良・平安時代、
鎌倉・室町時代、江戸時代、明治時代以降 常設展示室をこの8つに分け、
それぞれに、東大阪の遺跡などから発掘された物などで構成されています。
石器や土器などを単に陳列しているだけでなくて、
墳墓から発掘された人骨、貝塚などを土ごと剥ぎ取った土壌など、
大型の展示物も多数あり、何より分かりやすい解説、発掘地点の地図など、
興味をそらせない内容に感嘆しました。
このような郷土博物館、往々にして常設展示は並べて解説しただけ・・・
みたいなのが多くて飽きてしまうのですが、ここのはインパクトあります。
それだけ、一つ一つ丹念に考えられた展示をされている証拠でしょう。
東京での単身赴任時代、文京区や品川区の同様の施設にもよく行き、
お金をかけた模型や陳列で見やすく分かりやすくした展示も良いのですが、
ここは展示室にはお世辞にもお金かかっているように思えませんが、
内容はとても充実しています。
もっとも東京は、展示物が、縄文・弥生から一気に鎌倉になって、
その後も江戸時代に飛んで、江戸・明治以降がすばらしく充実している・・・
真ん中が無いんですよね、これは致し方ない事なんですけども。
東大阪が充実していると、個人的に思えるのは、都ではなかったことかな。
庶民の暮らしがベース、人間の営みを永続的に追いかけることが出来ます。
だから身近で興味が持てるのではないかな。
明治以降の所では、大軌(大阪電気軌道、現在の近鉄の前身)の路線図など
思わぬ駅があったりして、食い入るように見てしまってましたしね。
なお常設展示室と、入口の小展示室の間に平成24年度コーナー展示として
「古墳からみつかる馬具」をやってました。
馬具の種類、出土する古墳、特徴、数など、出土品とパネル展示でしたが、
馬具は4世紀末〜7世紀前半の生駒山中腹の古墳から出土されるらしく、
学生時代に読んだ江上波夫の騎馬民族征服説を勝手に思い出してました。
(大陸から渡った騎馬民族が5世紀頃に日本を征服し大和朝廷になった説)
P9161771 posted by (C)fronte360
たっぷりと堪能。
受付にあったカゴの中より、来館記念のお土産をご自由に1個、とのこと。
頂いたのは「杏葉(ぎょうよう)」という葉っぱの形をした装飾馬具でした。
粘土で作った手作りお土産もいただけて50円。 嬉しい博物館、また来よう!
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2012年09月16日
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