楼門をくぐって、拝殿を臨みます。 意外に小さい、という感じ。
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拝殿は、国宝です。
白河天皇が、鎮魂祭のために永保元年(1081年)に寄進されたものと伝えられ、
鎌倉時代初期の様式で、拝殿としては現存する最古のものだそうです。
国宝なので普段は昇殿できないようですが、
ちょうど祈祷されているご家族の方がいらしたのでこの日は人が入ってます。
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この拝殿の裏に本殿があるのですが、ここからは見えませんので回廊を出て
木立の中から本殿の屋根だけ撮ってみました。
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そもそも石上神宮には本殿はなく、
ご神体である神剣が土中深く埋められた禁足地があったそうです。
ここを明治7年に調査して掘り返したところ、多くの玉・剣・矛などが出土、
御神体である布都御魂(ふつのみたまのつるぎ)も発見されたそうで、
明治43年〜大正2年にかけて本殿建立、禁足地を整え、今日に至っています。
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禁足地の傍に立つこの杉は、神杉と呼ばれているそうです。
樹齢は350年を超えているようです。
川から泳ぐように流れてきた鋭い剣、
岩や木を二つに切りながら流れてきたのを、洗濯していた若い娘が見つけ、
これを避けようとした瞬間、白い布に剣が入って、布は切れず布に留まった。
剣を石上神宮に奉納し、布で留まった所から布留という地名になったとか。
また万葉集の「布留の神杉」の歌では、女が白い布を洗っていると、
上流から草木をなぎ倒しながら泳ぐように流れを下ってきた剣を白布で留め。
剣を川のほとりに立てて日ごとお祭りを欠かさずにしていましたが、
雨風にさらされて朽ち果てたので、その地に穴を掘り、埋めて祭りすると、
間もなくその地に杉が芽生え、天をもさすほどにすくすくと成長。
この杉が布留の神杉と言われるようになったということだそうです。
調べてみると色々とあって興味は尽きませんが、また後日。
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