ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団による
シューベルトの長大なる交響曲第8番「グレート」を聴き、耳を疑いました。

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これは、面白い !!
このところ、通勤時にいつも聴いていた音楽も控えめになってましたけれど、
この「グレート」、久々に耳にした「快演」です、「怪演」かもしれませんが…
現代楽器のピリオド奏法なんですが、管楽器まで古楽器の響き、耳の錯覚??
ここぞと思う、冒頭のホルンや、第2楽章のオボーエもさらりと流しながらも、
誇張されたアクセント、リズムそして独特なフレージングに魅了されました。
とにかく、耳のアカ(ウロコ?)がボロボロと落ちてゆきましたね。
現代楽器のオケだよねぇ・・と、再確認しながら聴きました。
しばらくハマってしまいそうです。
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ノリントンをはじめとして、ピリオド楽器の指揮者は研究が足りないところです。よって、インマゼールのシューベルト交響曲全集と、ブリュッヘンのベートーヴェン交響曲全集を買ってきました。ただ、最近は忙しくてなかなかゆっくりとクラシック音楽を楽しむ時間を確保できていないのが悩みどころです。
ピリオド楽器による演奏、当方が中高校生ころ、コレギウム・アウレウムの演奏によって一般化したように思います。
当時、当方は血気盛んな年代なので、音楽が生み出された当時の楽器=古楽器でないとオリジナルに近くない、と原理主義者みたいな状況でしたけれど、誰も本当の当時の音を聞いたことはなく、推定しているだけなのですよね。 誰も正解は判らない・・・
つまるところ、耳にして面白く感じたか・そうではないか・・・ ということだということに、この年齢になって気付きました。
昨日より、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団による「グレート」を聴き、安定感のある演奏に大いに感じ入ったしだいです。 注意すると、裏で鳴っている楽器もよく聴こえてきて、よく研究して響かせているのに今更ながら驚きました。
何度聴いても色々な角度から新しい発見ができるのがクラシック音楽の魅力ですよね。 年齢を重ねつつ聴くのもまたおかし・・・といった感じかな。