日曜朝というのに4時半に目覚めてしまったので(いつも通りですけれど)
ステレオのヴォリュームを下げ、モーツァルトのピアノ曲を鑑賞中。
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幻想曲 ハ短調 K475
ソナタ第14番 ハ短調 K457
ソナタ第15番 ハ長調 K545
モーツァルト晩年の作品、イングリッド・ヘブラーさんによる磨かれた旋律、
優しい音色、絞り込まれたステレオのヴォリュームでも十分に感じられます。
とくに窮乏していた最晩年に書かれた小さなソナタ第15番
平明で簡素、憂いを感じさせない音楽ですが、
これをとてもチャーミングかつしっとりと演奏していて心が和みます。
1926年生まれのイングリッド・ヘブラーさん、
ネット検索しても日本語のwikiには掲載されていないのですね。
自分がクラシック音楽を聴き始めた頃、モーツァルト弾きとして有名でしたが、
今では忘れられた存在なのでしょうか。
刺激的、もしくはエンターテーメント性が求められる時代ですから、
彼女のように、安定的で自然に流れる音楽は忘れられてゆくのでしょうか・・・
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2011年01月30日
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派手な演奏ではないですけれど、このような心温まるスタイルというのもすごく少なくなってきましたね。
大学の頃、東京へ行って初めてのNHKホールでリリー・クラウスを聞いて感動し、関西へ帰ってきてすぐに西宮市民会館でヘブラーを聞くという贅沢な一週間があったのを思い出しました。
この人は、イングリッド・ヘブラーと書かれたり、イングリット・ヘブラーと書かれたり、いろいろですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC
Wikiでは上のURLにありました。リリー・クラウスが載っていて、イングリット・ヘブラーが載ってなかったら、絶対に可怪しいですよね!
この二人は、モーツァルトのピアノ曲を世界に知らせるうえで、クララ・ハスキルと共に非常に大きな役割を果たしてきた女流ピアニストですね。
年初のトタバタが過ぎたと思ったら、月曜より決算処理で、土日は帰省しますが法事でつぶれて・・・頂いている演奏会予定、なかなか活用できそうにありません(すみません)。
それにしても、リリー・クラウスとヘブラーさんを聴けたとは、羨ましいかぎりです。
なるほど、イングリッ「ト」・ヘブラーだったのですね。
そのヘブラーさん、クラシック音楽を聴き始めた頃より薫陶を受けてきた一人ですので、とても思い入れがあります。
ヘブラーさん、シューベルトの演奏も素敵ですよね。
懐かしい盤ですね。同じシリーズでモーツァルトのピアノ協奏曲第25・26・27盤が収められている盤を持っています。近いうちに自分のブログでも取り上げようと思っていました。
彼女のバッハ;フランス組曲も穏やかな弾きぶりで近年の愛聴盤のひとつです。
彼女の路線を引き継いでいるピアニストは現在いるのでしょうかね?
一足お先に失礼したようで、すみません。
でも、それだけヘブラーさんは、同年代にとっては懐かしいとうよりも・・・ 今もまだ心のなかに息づいているピアニストであるように思いますね。