今朝は東京でもこの冬一番の冷え込みだそうです。
極寒の地・帯広で学生時代を過ごしたので、この程度の寒さは応えません。
今日はこれから東京駅始発6:00の新幹線「のぞみ1号」で出発しますが、
昨朝のこと、川崎駅に降り立って、会社に向かって歩いていると、
ちょっと前まで降っていた雨のせいで、冷たい空気がしっとりとしていて、
いつもとは違う寒さで、なんだかとても気持ちよかったですね。
基本、寒いのが好きなこともありますけれど、愛用のメモリプレーヤから、
このような気分になってしまう音楽を聴いていたこともあるでしょう。
ポルトガル出身のピアノスト
マリア・ジョアン・ピレシュによる
ショパンのピアノ協奏曲第1番 第2楽章
かつては、マリア・ジョアオ・ピリス
と書かれていましたが、
今はより原音に近いジョアン・ピレシュと書かれてますのでそれに倣います。
その、ピレシュ持ち前の清潔なピアノの響きによって、
よく聴くショパンのピアノ協奏曲第1番ですが、
ここでは独特の世界を醸し出してます。
エマニュエル・クリヴィヌ指揮ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏もよく合い、
中でも特筆すべきは、第2楽章と思います。
ピレシュのしっとりとした響きが情感の襞をなぞり、
柔らかなファゴットの音色も音楽のなかに溶け込んでいて・・・
すっかり冬景色となった街路樹、水溜りのある舗道、
青い空を低くながれる白い雲に、朝日に輝くオフィスビルもまた、
いつもとは違って見えました。 映画のシーンに出てきそうな感じ。
ちょっと眩暈がしそうなほどでした。
惜しむらくは仕事場に向かっていることで、どこまでも散歩したかったな。
では、行ってきます。
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2010年12月10日
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今はご帰省中ですね?。ご家族とゆっくり過ごして下さい。マリア・ジョアン・ピレシュは、ピリスと呼ばれていましたが、そう、確かに今はピレシュの方が原音に近そうですね。ポルトガル語って難しそうですものね。
この女性は、写真で見る限り、すごく細身で、敏感そうで、そして、非常に小柄みたいに感じますね。勝手に「良い人そう」なんて感じてますが、たしか病気でしばらく休んでた人ですよね。この人のシューマンを、ちょこちょこ聴くことがあります。落ち着いていて、とても好ましいですね。
帰省すると、その週はなんとなく気だるく、年取ったなぁ・・・と。
かつては、2週間に1回の東京日帰り出張が定常的にあって、他の用件での出張で1週間に2回の東京出張も珍しくなかったのですけれど。 今は私用での帰省もふぅふぅ言ってます。
さてピレシュ、おっしゃるとおりのイメージの方ですね。 手首の故障だったかな、しばらくお休みされていましたが、年齢を重ねて、より洗練されていったような感じがします。
手元に、エラートに録音されたショパンのピアノ協奏曲第1・2番(ジョルダン指揮モンテカルロ国立歌劇場管)を今回の帰省時に持ってきましたが、今のほうが繊細さをより増しているようです。 独特な感性を持たれていますね。