パウル・デッサウ(1894-1979)、旧東ドイツを代表する作曲家。
ユダヤ人で左翼思想を持った彼は、ナチスが政権をとるとパリに移り住み、
レイボヴィッツに12音技法を師事、その後にアメリカに渡り、
同じく亡命中のブレヒトとともに劇音楽や映画音楽なども作曲していました。
初期のディズニー映画の音楽も手がけていたようですね。
さて、この「交響的変態」
モーツァルトの弦楽五重奏曲K.614を
オーケストラ曲に編曲した作品。
オトマール・スウィトナー指揮
シューツカペレ・ベルリンの力感ある演奏も
モーツァルトの軽やかな音楽を、エネルギーたっぷりに再構成しています。
古典派音楽が後期ロマン派音楽に「変態」した感じでしょうか。 面白い。
いわゆる現代音楽ですが、モーツァルトの音楽によっているからでしょうね、
聴きやすい音楽なのですが、刺激的な金管の強奏やら、打楽器の派手な打音に
彩られて、思わずニヤリとしてしまう、そんな自分も「変態」かもしれません。
これも小石川図書館で借りてきたCDですね。
パウル・デッサウは、PILZ のEGR「作曲家の肖像」のCDからのお馴染みで、
それで借りてきたわけですけれど、期待に違わず面白く聴けました。
久しぶりに、バッハ・バリエーションも聴きたくなってきました。
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2010年11月26日
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