バックハウスの永遠の名盤、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集より
第1番を聴きながら出勤して、目が覚めました。
いきなり横道に入りますが、午前3時半に目覚めてしまって寝付かれず
早朝(深夜)4時には起床していましたので、通勤電車の中で聴いていたのは
バーンスタイン/ウィーンフィルのシューマン/交響曲第4番でした。
しかし、爆睡寸前・・・
このままだと、川崎を通り越してしまうこと必至、選んだのがこの演奏です。
ヴィルヘルム・バックハウス
イッセルシュテット指揮ウィーンフィル
このジャケットはリマスタ盤ですが、
実際に自分が持っているCDは
ずいぶん以前のもので、3枚バラで集めました。
しっかりとしたタッチ、粒立ちの良い綺麗な音です。
表情をあまり付けない硬派な演奏ながらも、自然な流れで進んでゆきます。
レーゼルのとは違って、しっかりとした芯、それを感じます。
ベートーヴェン直系の弟子でもあり、また「鍵盤の獅子王」とも呼ばれ、
若い頃は、技巧と大きなスケールで鳴らしたバックハウスでしょうが、
この録音当時は、75歳位だと思います。
ここではベートーヴェン演奏の権威・威厳・風格・・・
そんな仰々しさは感じられず、でも、枯淡の境地、とも一線を画しています。
気品と煌めくような力強さ、その素晴らしい演奏に目が覚めたしだいです。
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2010年10月20日
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同じように感じておられることに、うれしく思いましたので、久しぶりにコメントを入れさせていただきました。
今後ともご活躍を。
そうですよね、バックハウスという言葉の響きからして、堂々とした感じがしていましたが、久々に聴いて感動した次第です。
帰省時に、自宅に置いたままにしたCDをちょっとづづ録音して、通勤時に聴いていますが、かつて持っていた印象が変わってしまうものが多いですね。 いつの間にかに、変なイメージが増幅してしまうようです・・・反省しきり。