自宅にて録音してきたブロムシュテットによるベートーヴェン交響曲全集
先日より、1→5→2→4番と聴き進んでいます。
いずれも素晴らしい演奏には違いありませんが、
第2番のフレッシュさに加え、格調高さに気付いて、聴きなおしました。
シュターツカペレ・ドレスデン
美しくしなやかに響きつつも
重層的で芯のしっかりとした演奏です。
ベートーヴェンの将来も予感させる・・・
そんな演奏ではないでしょうか。
5番もバランスよく響きかせてオーソドックスながらも、強靭。
4番をいま聴いていますけれど、これもしなやかさに、強さが加わり、
全集として、ベートーヴェンの進化過程が感じられる、そんな気がします。
演奏者の個性よりも、
ベートーヴェンの作品の個性を重視した、素晴らしい全集だと思います。
これを聴くと、ケーゲル/ドレスデン・フィルの全集も聴きたくなりました。
今度の帰省時には、これもまた録音してみたいと思います。
それにしても、ブロムシュテット/SKDによる全集は、素晴らしい。
聴いていて面白い、知的で深い刺激を受ける演奏、であると思いました。
そしてこの交響曲第2番、この曲に新たなスポットライトを当てていませんか。
なお、写真は今のもので、保有しているのは徳間音工の1,000円盤ですけれど・・
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2010年10月18日
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ブロムシュテットの全集も一時期愛聴していました。知人が全集を1セット欲しいというので、譲ったため今は手元にありませんが。確か第3番エロイカの1楽章途中でピッチが変化するところがありました。でも、このSKD盤やスイットナー指揮のSKB盤、もう少し古いコンビチュニーとライプツィッヒゲバントハウス盤など、東独勢のベートーベンは虚飾を感じず、どれもいい出来だと思います。そうそう、ケーゲルのドレスデンフィル盤も手元にあります。
スィトナー盤も、田園交響曲を聴いて、作品に語らせるような素晴らしい演奏で、一時期愛聴していました。
コンビチュニー盤、こちらの田園交響曲は、中学2年生のときに初めて買った30cmLPでした。 自分にとってクラシック音楽への扉が開かれた1枚でもあります。 CDで全集を持っています。
ケーゲルもまた想い出深いもので・・・ 長女が誕生したとき、ちょうど友人よりこの全集を借りていて、病院への往き帰りによく聴いていたことを思い出します。 このときケーゲルの名前を知ったように思います。 後年、レーザーライトで集めました。
ケーゲルさん、独自の解釈を持って演奏されるのが常ですが、この録音は、自己の解釈を捨て、作品を焦点を当てて演奏されたものですね。 腕の良さが光るものだと思います。