2010年10月14日

レーゼル、ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番

帰省時、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を2つ録音してきました。

ところでベートーヴェンのピアノ協奏曲というと、第5番「皇帝」が有名で、
その次は第3番でしょうか。 でも、個人的には、第1番が最も好きです。

ピアノ協奏曲第1番、モーツァルト的なニュアンスも感じられますよね。

この曲、ベートーヴェンがウィーンに出て間もない頃に書かれたそうです。
若かりし頃、モーツァルトにも会いにも行っているベートーヴェンは
ピアニストとして活動していたので、さもありなん、という感じでしょうか。

しかし第3楽章、左手と右手が掛け合いする場面など
華麗というよりも激しさを感じさせて、ベートーヴェンらしさも出ている、
そのように思いますが、いかがでしょう。

また、第1番が作曲されたのは第2番よりも後で、
第2番に筆を加えたりして出版が遅れたため、番号も入れ替わったようです。
そしてまた第2番は、単に「協奏曲」として出版されているようですが、
第1番は「大協奏曲」と書かれ、大編成の管弦楽とピアノの丁々発止・・・
そんなことを印象させる自信作でもあったと思われます。

さて、前置きはこれくらいにして、今朝聴いた演奏は

tkcc15321.jpgペーター・レーゼルのピアノ
クラウス・ペーター・フロール指揮
ベルリン交響楽団

徳間音工のドイツ・シャルプラッテン
8回目のシリーズで、捕獲したものです。

ペーター・レーゼルは、1945年ドレスデン生まれ、
旧東ドイツの戦後生まれのピアニストで、
ロシアで名ピアニストのレフ・オポーリンに学んだ、美音の持ち主ですね。

この演奏でも、それを如何なく発揮しています。
繊細な表現に徹して、ダイナミックスを抑えた演奏は、
ちょっと物足りなくも感じますが、味わいのある演奏ではないでしょうか。

ただ、伴奏がかなり気合入っているようで、
ちょっとアンバラスかな〜 なんて思ってみたりもしました。

もうちょっと聴き進めてみたいと思います。

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posted by fronte360 at 20:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
安田さん、こんにちは。

自分は、最近はご無沙汰ですが、第4番を推したいところです。ツィマーマンの録音の第1楽章のカデンツァが強く心に残っています。特に好きな曲なので、実演も聴いた回数が結構あります。3回くらいでしょうか。
Posted by 岩崎 高宗 at 2010年10月15日 12:37
岩崎高宗さん、いつもコメントありがとうございます。

第4番も好きですよ、順番をつけるなら、1→4→3→5→2盤といった感じでしょうか。

実は、今回録音したなかに、バックハウス(p)、イッセルシュテット指揮ウィーンフィルの全集もありますが、このコンビの第4番は白眉だと思います。 心において欲しいと思います。

Posted by 安田裕隆 at 2010年10月15日 21:56
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