自宅のCD棚を漁って録音したものより、まず
クーベリックのモーツァルト後期交響曲集からハフナーを聴いて出勤しました。
1982年、レコードアカデミー賞を受賞した懐かしい全集です。
LPレコードで持っていましたが、後年、輸入CDでも捕獲しました。
(CDジャケットは今のものなので違いますけどね)
どの演奏も、みずみずしくて、
モーツァルトを聴く喜び、それがあふれてきます。
初期のデジタル録音ですけれど、
アナログのレコードで聴くほうが
柔らかさをともなって、より素敵に響く
そんな風に思っています(妄想かも)。
ハフナーの第1楽章より、オケがたたみかけるように進み、でも、
リズムが心地よく弾んで、左右に振り分けられたヴァイオリンの響き、
そして中央奥左より聴こえてくる低弦の響きが絡んで、心も軽くなります。
とにかく、透明感のあるオケの響きに気品も感じさせ、素敵な演奏です。
ピリオド楽器、モダン楽器でもピリオド奏法が隆盛を極める現代においても、
このオーソドックスな従来型のオーケストラで奏でられた、
このオーソドックスかつ比類なき演奏は、名演奏といっても良いでしょう。
終楽章もまた、ワクワクとしながら聴き進み、聴いていると幸せになります。
告白しますと、若い頃はハフナーやリンツ、面白いとは思いませんでした・・
このCDを買って(黒い円盤で買ったときはまだそう思いませんでしたけど)
聴いているうちに、名演奏だと思うようになりました。
リズムが気持ちよく弾んみ、弦の厚みが十分にありながらも、
オケ全体の響きはあくまでも透明感を失わない・・・ 本当に素晴らしい。
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2010年10月12日
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