ブロムシュテットのシューベルトの交響曲は、やはり素晴らしい。
第1番から始まって、第6番まで立て続けに聴いてしまいましたが、
いずれも納得度の高い演奏ですけれど、
特に驚いたのは、第4番でした。
特に第1楽章、強烈な一撃で開始
序奏のあとスピードを上げてゆきますが、
低弦がぐいぐいと強く弾き、
何よりティムパニが重い響きの強打
これがが印象に残ります。
しかし、これらが波打つように襲ってくるので、
単なる重厚感としてでなく、覇気を持ったしなやかさ、みたいに感じます。
実際かなり力がこもっていて、圧倒させられながら聴き進みました。
「悲劇的」と題された交響曲第4番
この標題や、また暗い感じの序奏で始まるため、ちょっととっつき難い・・・
そんな感じもしていますが、ダイナミックな第1楽章の演奏を耳にすると
ちょっと病みつきになってしまいますね。
シュータツカペレ・ドレスデンで使っているティムパニって、
羊の皮を張っていると聴いたことがあります(普通はプラスティック?)。
ウィーン・フィルもまた革張りのティムパニらしいですけれど、
だから強打しても刺激的な響きに聞えない、のかもしれません。
もちろん管楽器や高音弦楽器も、SKDらしく、刺激的に響くことがなく、
全曲通しても聴き応えのある演奏です。
結局、病みつきになって、第1楽章は3回も聴いてしまいました。
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昨夜無事帰宅して「探偵ナイトスクープ」も堪能しましたが、
本日は朝から雨雨雨・・・
薬師寺に行こうと思ってましたけれど、思案中です。
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2010年10月09日
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ブロムシュテットとシュータツカペレ・ドレスデンのコンビはイイですよね。他にもブルックナーやベートーベンも名演揃いです。言及されているティンパニーは、この団の名手;ゾンダーマンによるものと思います。70〜80年代の演奏で聴かれるティンパニはほぼ彼のものでしょう。もちろん本物の皮製だと思います。正に、一撃という感じで、曲のカナメで決めてくれます。
そのほかは一長一短があったのですが、一度ブロムシュテットをじっくり聞いてみたいと思います。
ところで、こちらへお帰りのご様子、今回は当方も3連休にいろいろと用事があって、奈良方面への出撃はありませんが、そのうちぜひ御一献をお願いしたく思っています。
11日は近畿フィルと思っていたのですが、どうも西宮名塩でアートのビエンナーレがあり、そちらへ流れそうです。
ベートーヴェンの交響曲全集、今回の帰省時にPCに録音してきました。 1993年に1,000円で発売された徳間音工のドイツ・シャルプラッテンのCDシリーズで捕獲したものですね。
しかし中森明菜さんも素敵ですね。 当方も歌姫は図書館より借りていたりします。 当方は「乙女のワルツ」(伊藤咲子)にぐらぐらっと来ています。
ベームのシューベルトの交響曲全集、500系のぞみがJR西日本管内でのみ運行しているときにバラで集めました(緑色のジャケット)。 シューベルトの生誕200周年だったでしょうか。 広島への出張時、わざわざ500系に時間を合わせて出張したとき、車内で聴いていたことを思い出します。
おっしゃるとおり、ベルリンフィルがけっこう強奏しているにもかかわらず、しなやかさを感じさせる演奏は素晴らしいものですね。 これもブロムシュテットと双璧を成すもので大切に思っている演奏です。