
ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団による
サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」
1957年10月デトロイトでの録音ながら
パレーらしい、きっちりとした剛毅な演奏を堪能。
この録音も左右はっきりと切り分けられたステレオ効果なのは
マルチ・チャンネルになる前の3トラックによる収録であるからでしょうが、
ここでは、パレーの録音には珍しく、第2ヴァイオリンを右に振り分けていて
より一層、生々しい演奏が耳にでき、驚かされました。
フランスの重鎮マルセル・デュプレのオルガンも重厚感ある音で収録。
演奏ももちろん素晴らしいけれど、この時代の録音と思えないですね。
ここまで書いて気づきましたが
このCDジャケット、ネットから今のを拾いましたけど、
この写真、かつてはラフマニノフとフランクの交響曲が収録されたものです。
ラフマニノフの交響曲第2番はどこに行った??
こちらのラフマニノフ、最近では流行らないカット版による演奏なので、
第1楽章が16分で早く終わることもありますが、やはりストレートな表現、
ぐいぐいときて、カッコ良く感じる好きな演奏なのですけどね。
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サン=サーンスの「オルガン」交響曲も、確かシャルル・デュトワのCDしか持っていなかった気が…。実演も1度きり…。まだ語るレベルには達していないようです。ただ、デュトワはフランスの作曲家の曲、あるいは歌唱が入った曲には力を発揮します。なので、お時間がありましたら、聴いてみてください。
サン=サーンスのオルガン交響曲、どこかドイツの純音楽嗜好になってしまうようで、当方もなかなか縁のない曲でしたが、アマオケながら実演も2度接して、足元から響いてくる第2楽章の魅力を知りました(他にももう1回あったと思うのですが。。。思い出せません、気のせいかも)。
デュトワ、N響の茂木さんの著作で読むと、録音となるととても厳しい要求を出し続ける方、響きには完璧主義な方なようですね。 これから勉強していきたい数少ない指揮者のひとりですので、オルガン交響曲また試してみたいと思います。
それでは