帰省より戻って愛用のメモリプレーヤの内容を入換え、
Mercuryレーベルに残された、ポール・パレーの一連の録音を聴いています。
ポール・パレーはフランスの名指揮者でオーケストラ・ビルダー、
1952年、デトロイト響の音楽監督に就任するとアメリカのトップ・クラスへと
育て上げ、その名演が Mercuryレーベルに残されています。
まず聴いたのは、
代表作の一つでもある幻想交響曲。
情熱溢れる演奏ながら、
男性的な強靭で硬派な響きが押し寄せます。
1959年録音ですが、
実に素晴らしい音で収録されています。
低弦群の引き締まった重低音、シルキーなヴァイオリンの響き、
木管の艶やかな音もこれまた見事に捉えられています。
Mercury LIVING PRESENCE(マーキュリー・リヴィング・プレゼンス)
わずか3本のマイクながら、各楽器にスポットライトを当てたようでもあり
ちょっと造り物っぽい感じもしますけれど、臨場感をかきたてる録音ですね。
パレーの豪快かつストレートな演奏と、左右に切り分けられたステレオ感が
見事にマッチしているようにも思います。 お薦めです。
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2010年09月25日
この記事へのトラックバック
急に涼しく…というか寒くなりましたね。体調を崩されないよう、ご自愛ください。
本題ですが、随分と前の幻想交響曲ですね。自分はどうしても、最近の録音を聴いてしまう傾向があり、並み居るレジェンドの研究が進んでおりません。確かに最近の録音は、技術が進化しているので安心して聴ける面はあるのですが、昔の録音も味があって良いものがありますよね。
高2の長男がやってきていますが、まだ寝てます・・・その横で、先日の演奏会の感想文をちょっと手直しをしてましたが・・・ほんとよく寝ますねぇ。
さて、ポール・パレーやピエール・モントゥー、シャルル・ミュンシュなど往年のフランス人指揮者ですが、お仏蘭西=お洒落というイメージとは離れた豪快な演奏が持ち味です。
当方が中学生の頃、いわゆる1,000円盤のクラシック音楽のレコードが隆盛を誇っていたこともあって、当方と同年代の人間は、当時よりも一昔以上前の指揮者の方に薫陶を受けました。
三つ子の魂ナントカでしょうか、なかなかこの呪縛より離れることが出来なくて、岩崎さんが聴かれている若い指揮者の方にはなかなか縁がありません。 岩崎さんのブログを拝見させていただきながら、図書館散策でこちらこそ勉強させてもらっています。
今後ともよろしくお願いしますね。