小石川図書館で借りるCDは、珍しいものや持っていないものばかりではなく、
単身赴任先に持ってきていないものもあって、これもその一つ。
カラヤンがミュンシュ急逝のあと
音楽監督になったパリ管弦楽団との録音第1弾、
フランクの交響曲ニ短調を聴きたくて・・・
借りてきたCDは、
フランク作品集&「カラヤン・イン・パリ」
2枚組となっています。
黒い円盤のレコードで持っています。
今は無き東芝音楽工業製の国内盤の写真も
おまけで貼っておきましょう。
当然ながら、当時はアンチカラヤンだったので
このレコードは後年、中古で捕獲したものです。
とにかくフランクの交響曲ニ短調は長く苦手でした。
まず、出会いが良くなかった、
原田幸一郎指揮大阪フィルによる定期演奏会
もう20年位まえになるでしょうか。
当時の大阪フィルは労使間がぎくしゃくした時期でもありましたけど
徹底的に抑える所作を繰返した原田さんの指揮もあって、
まったく精彩を欠いた演奏で、とんでもなくつまらない演奏会・・・
それも今でも思い出します。
またその後、CDとの出会いもあまり良くなく、暗くて陰鬱なイメージ・・・
嫌いになる曲の典型的なケースでしたが、なんとか持ち直しました。
カラヤンとの出会いはその後ですが、この曲のイメージを大きく変えました。
どっしりした構成力、しかも微妙にアプローチを変えてアキさせません。
官能的なカラヤンらしい表現力
パリ管のカラフルな音色がドイツ風の馬力を持って進む見晴らしの良い音楽、
聴かせるポイントを巧みに突いた聴かせ上手な音楽運びに舌をまきます。
こうしてクラシック音楽の裾野を広げたカラヤンの功績は偉大ですね。
追伸:Googleで「カラヤン フランク」で検索すると拙文が出てきます。
恥ずかしい・・・ いつか改訂したいと思います。
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2010年09月16日
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