またもやシューマンの交響曲・・・
と、思われるほどシューマンの交響曲はよく聴いていますが、
先週、ダヴィッド・ジンマンによる全集を小石川図書館より借りてきました。
実は昨年末に借りてましたが、借りていたことを忘れ、また借りてきたわけ・・
ボケてますね。 ま、重複買いではなく、借り、なので、被害はなく幸いです。
さて、このシューマンの交響曲
楽譜はブライトコプフ新全集版を使用
演奏はモダン楽器による古楽器奏法です。
スッキリとした演奏という印象、
それは万人同じでしょうが・・・
しかし好みかというと、どうかな〜 って感じ。
別にくぐもったようなオーソドックスなシューマンの交響曲
それが好きなわけではないのです。
色々と聴いていることもあるので、より恣意的な演奏も聴きますし、
オーソドックスなのも聴きますが、この演奏でなければ、というのかな・・・
ジンマンの演奏に、惹きつける魅力をあまり感じませんでした。
第1番は普通に聴けましたが、第2・4番はさらっとしてワクワク感がなく、
第3番はこねくり回して変なの・・・ってな感じかな(これ数日前の感想)。
実はこのとき、昨年末に借りていたことをまだ思い出していなくて、
重複借りしてしまう程だから、昨年末も印象にも残らなかったようですね。
しかし、今朝からもう一度チャレンジして聴いていて・・・
耳に馴染んできたからでしょうかね、少し印象が異なってきました。
第1・2番は、細部での意識的な表情付けを聴いていると面白い感じですね。
大つかみで聴くと、ふ〜んん ってな感じだった第2番も、このように聴くと
好感が沸いてきました。
でも、やはり第3番は、こねくり回しすぎかな、そんな感じがしてます。
色々な音が聴こえてくるのですが、それぞれが主張しあっているようで
肝心の全体の流れが断ち切られる、そんな感じかな。
どうしても好きにはなれません。
第4番はちょっと微妙かな〜 面白くもありますが・・・
1841年版が脳裏に甦ってきて、ここまでやるなら、なんで1841年版じゃないの、
そんな不満も感じます。 ちょっと意識しすぎなかから
とにかくこの全集、自分の中に持っているイメージと整合性が取れません。
たとえ整合性が取れなくても・・・
自分のイメージをぶち壊してもなお納得させられる演奏もあるわけですけどね。
まだまだ修行が足りない、ってこととして、次回期待、としましょう。
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2010年09月09日
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シューマンの交響曲全集、印象に残っているのは昨日聴いたサヴァリッシュと、前に聴いたシノーポリです。シャイー、メルクルもありますが、まだ全曲聴いていません。シャイーの録音はマーラー盤らしいので、別の楽しみがありますね(やっぱそこ?)。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
マーラー版のシューマンの交響曲
当方はアルド・チェッカート指揮ベルゲンフィルによるCDを持ってます(昔は、これくらいしかなかったんです)。 交響曲第1番「春」の冒頭のファンファーレが3度低いことと、大オーケストラで木管が非力な部分を金管で補っているようですが、演奏としては、まぁまぁ、ってところだったでしょうか。 あまり聴きかえすほとでもなかったので、マーラー版の良い印象は、すみませんがあまりありません。
それよりも第1番「春」の交響曲の初稿とか、第4番の1841年版のほうが、もっと面白く聴けます。 とくに後者、アマオケですが実演でも聴きましたが、いいですね。 ブラームスもこちらの版が良いと言っているようですので、現在の版を聞き込まれたのなら、一度試されてみてはいかがでしょうか。
ちょっと話は変わりますが、マーラーの交響曲第1番「巨人」の初稿にあたる「交響曲形式による音詩「巨人」」(1893年ハンブルク稿)が、東京のアマオケですが、10月31日(日)に、新日本交響楽団の第85回定期演奏会でかかりますね。
この曲、京都のアマオケ、京都フィロムジカでマーラーの研究者でもある金子健志さんの指揮で2007年に聴いています。
マーラーファンならば、是非とも経験してほしい曲であります。
「巨人」の初稿ですが、「花の章」付きのものとも、また違うのでしょうか? 度々すみません、無学なもので…
京都フィロムジカで頂いた金子さんの資料をメールで送付しました。
「花の章」付きとは、まったく違うものです。 作品の成長過程が分かるものですので、貴重な体験になると思います。
なお資料にも書かれていますが、手書きの楽譜には不備も多々あるらしく、演奏するまでに大変な作業があるようですね。