メモリプレーヤに収録された第1曲目は、ハイドンの交響曲
ナヌートさんというと、バロックからマーラー、ショスタコーヴィッチなど
守備範囲の広い指揮者ですが、このハイドンもなかなか楽しませてくれます。
これは、かつてバークシャで個人輸入した Stradibari レーベルのCDですが
1989年12月15日にポニー・キャニオンから国内盤としても出ていました。
ほとんど売れなかったと思いますが。
さて演奏ですが、
何より、第4楽章のドライブ感
これが素晴らしいですね。
それまでの落ち着いた表現から一転、
気色ばんだ表現でオケをぐいぐいと引っ張り、
まさしく疾風怒涛の表現。 オケも頑張ってます。
もちろん第1〜3楽章も弦楽四重奏の拡大版のような纏まりの良さも魅力的。
やや明るいオーボエや薄く柔らかに響くホルンも控えめで自然な呼吸で、
ともすると、退屈にも感じられることのあるハイドンの交響曲ですが、
指揮者とオケの一体感によって、最後まで楽しめます。
ハイドンを面白く聴かせることができるナヌート/リュブリャナRSO
足腰のしっかりとしたコンビである証でしょうね。
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2010年08月20日
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ハイドンはドラティの交響曲全集を購入しましたが、結局手つかずで放置されています(汗)。聴くならば、やはり地道に毎日1枚ずつでも聴いていくしかないですね…。
ブログでも公開していますが、「ニーベルングの指環」はカイルベルト盤を通して聴くことに成功しました。まあ、歌詞対訳を見ながらという訳ではないですが…。
クラシックも仕事の勉強と同じで、毎日少しずつ目的意識を持って聴かないと、どうもダラダラしてしまいます。元来が怠惰な性格なせいかもしれませんが…。
ちなみに、ハイドンは弦楽四重奏曲全集も取りそろえましたが、こちらもなかなか聴く時間が取れておりません。ハイドンの良さが分かると「大人」というイメージがあるので、しっかりと聴いて行きたいところです。
長々とすみません…
この暑い時期に、重厚長大な曲を通して聴かれているとは、脱帽です。
この年齢になると、人生の残り時間と天秤にかけて、聴く音楽の種類も選ぶようになってきますね(ちょっと大げさかもしれませんが、そんな傾向はでてきましたよ)。
ハイドン、かつて独身だったころ、会社の先輩がハイドンに凝っている、と言われていて、どこが良いのか分かりませんでしたよ。
でもハイドンの滋味、身体が弱ってくるとわかっているのかもしれませんね。 老後の楽しみとして、とっておけば良いと思いますよ。
ではでは