2010年08月20日

アントン・ナヌート、ハイドン/交響曲第44番「悲しみ

メモリプレーヤに収録された第1曲目は、ハイドンの交響曲

ナヌートさんというと、バロックからマーラー、ショスタコーヴィッチなど
守備範囲の広い指揮者ですが、このハイドンもなかなか楽しませてくれます。

これは、かつてバークシャで個人輸入した Stradibari レーベルのCDですが
1989年12月15日にポニー・キャニオンから国内盤としても出ていました。
ほとんど売れなかったと思いますが。

scd6066.jpgさて演奏ですが、

何より、第4楽章のドライブ感
これが素晴らしいですね。

それまでの落ち着いた表現から一転、
気色ばんだ表現でオケをぐいぐいと引っ張り、
まさしく疾風怒涛の表現。 オケも頑張ってます。

もちろん第1〜3楽章も弦楽四重奏の拡大版のような纏まりの良さも魅力的。
やや明るいオーボエや薄く柔らかに響くホルンも控えめで自然な呼吸で、
ともすると、退屈にも感じられることのあるハイドンの交響曲ですが、
指揮者とオケの一体感によって、最後まで楽しめます。

ハイドンを面白く聴かせることができるナヌート/リュブリャナRSO
足腰のしっかりとしたコンビである証でしょうね。

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posted by fronte360 at 05:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 05〜10-CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
安田さん、おはようございます。

ハイドンはドラティの交響曲全集を購入しましたが、結局手つかずで放置されています(汗)。聴くならば、やはり地道に毎日1枚ずつでも聴いていくしかないですね…。

ブログでも公開していますが、「ニーベルングの指環」はカイルベルト盤を通して聴くことに成功しました。まあ、歌詞対訳を見ながらという訳ではないですが…。

クラシックも仕事の勉強と同じで、毎日少しずつ目的意識を持って聴かないと、どうもダラダラしてしまいます。元来が怠惰な性格なせいかもしれませんが…。

ちなみに、ハイドンは弦楽四重奏曲全集も取りそろえましたが、こちらもなかなか聴く時間が取れておりません。ハイドンの良さが分かると「大人」というイメージがあるので、しっかりと聴いて行きたいところです。

長々とすみません…
Posted by 岩崎 高宗 at 2010年08月21日 08:55
岩崎高宗さん、コメントありがとうございます。

この暑い時期に、重厚長大な曲を通して聴かれているとは、脱帽です。
この年齢になると、人生の残り時間と天秤にかけて、聴く音楽の種類も選ぶようになってきますね(ちょっと大げさかもしれませんが、そんな傾向はでてきましたよ)。

ハイドン、かつて独身だったころ、会社の先輩がハイドンに凝っている、と言われていて、どこが良いのか分かりませんでしたよ。
でもハイドンの滋味、身体が弱ってくるとわかっているのかもしれませんね。 老後の楽しみとして、とっておけば良いと思いますよ。

ではでは
Posted by 安田裕隆 at 2010年08月22日 08:45
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