ヴァーツラフ・ノイマンが指揮したライプティヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
そのマーラーの交響曲の録音は、いずれも素晴らしいものだと思います。
かつてマーラーの音楽を知った頃、ノイマンはチェコ・フィルを指揮していて
古い録音のレコード・・・ そんなイメージしかありませんでした。 でも・・
CD化されたその録音を耳にするようになり、ウロコが落ちるようでした。
今でもそんな頃を思い出しながら、ワクワクしながら聴いています。
このマーラーの交響曲第7番
つかみ所のない曲という感じもありますが、
この演奏には何より覇気があり、
ぐぃぐぃって進んでゆきますね。
まどろっこしい、そんな思いはさせません。
この曲のファンの方には、明快すぎる・・・ そう思われるかもしれませんが、
決してノー天気な陽気さではなく、正攻法で、グイグイと攻めている感じです。
プラハの春、ソ連の介入に東ドイツが同調、軍を参加させたことに抗議して、
ライプツィヒのこのポストを辞任した、ヴァーツラフ・ノイマン。
ライプティヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団との一連の録音では
チェコ・フィルに移ってからのちょっと神経質っぽい整った演奏とは違い、
辞任した気概をも感じさせるのは、皮肉かもしれませんね。
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2010年08月18日
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実は、今日、通勤(往復)の途上、カーステレオで聴いていたのがこのノイマンの全く同じCDでした。
決して主情的にならず、辛口でありながら厚みもある純米酒(笑)という感じがノイマンとゲヴァントハウスの魅力のように思いました。
ところで、このごろ何故か、カーステレオでは、マーラーをかけることが多いのですが、最近、(久々に)聴いて良かったのは、J・ベイカーが歌い、バルビローリが伴奏をつけた、リュッケルトの5つの歌でした・・・こちらは凛としていながらも、少し甘美な酒に酔いしれる感じ・・・、ノイマンとは、ある意味対照的な感じの音楽かもしれませんが・・・。
そうですか、それは奇遇ですね。
なお当方も、最近通勤の電車では、愛用のメモリプレーヤでマーララーをよく聴いています。
いまは、アントン・ナヌートさんの指揮によるマーラーの交響曲を第1→5→6番と連続して聴いているところです。
ナヌートさんのCD、FCLA時代にPILZ探検隊と称して集めて回ったものでした。 ゆらむぼさんには、まったく興味なかったようですけれどね。