その大半が、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルのCBS盤

おなじイニシャルとなる L・B
たいそう誇りに思っておられたようです。
そのベートーヴェンの交響曲全集より
昨日は交響曲第6番「田園」を聴きましたが
低弦のうなり、ティンパニーのキレなど推進力があり、
一種アマオケみたいなヤル気の漲った素晴らしい演奏に心奪われました。
以前より書いていますが、
やはりバーンスタインは、ニューヨーク・フィルを振ったCBS盤が好き!
これを再認識したしだいです。
続いて途中まで聴いた第8番も、ガンガンやるぜ! みたいな演奏ですね。
これも面白い。
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そうですね。バーンスタインの場合、CBS時代にニューヨークフィルと録音したもの、のちにDGで他のオケと録音したもの、好みの問題もあるでしょうが、「一般的な」「評論家による」評価とは、ちょっと違うこともありますからね。シベリウスなんかは、ウィーンフィルとのものは、「フルトヴェングラー風焼き直し」みたいな聴こえ方のことがあります、私には。NYPとのものは、よりスタンダードというか、原典風で、安心して聴けます。ブラームスも、NYPとのモノの方が男性的に聴こえて、もちろんVPOとのものも感動はしますが、評論家諸氏の言うとおりだとは思いません。
安田さんが聴かれた田園も、子供の頃、S・イッセルシュテットのレコードが出て、穏やかな演奏でしたが、偶然その頃FMで放送された、バーンスタイン・NYPの演奏を聞いて、「へえ、こういう男性的な演奏もあるんだなあ!」と感動した記憶があります。ちょうど同じころ、やはりFMでモントゥ・VPOが放送されて、これも納得して聴きましたっけ。マーラーもNYPで、まさに安田さんの写真の、この同じ装丁の全集を持っていますが、DGの全集よりもずっと素朴で解り易く、何度も聴く気になれるものですよ。
いわれているとおり、原典風、なんですね。
アメリカという西欧とはいえクラシック音楽では辺境の地にあって、本場ヨーロッパに負けじと頑張っているようにも聴こえます。
後年ヨーロッパに渡ったバンーンスタインは、欧州の伝統に馴染もうとしているようで、演奏的には保守的になってしまい、NYP時代のワクワク感がなくなってしまったように思っています。
それもこれも嗜好ですけれど、個人的にワクワクする演奏が好きですねぇ。