2009年11月22日

レコード捕獲、シューリヒトのモーツァルト第41番・第38番

連休中日ですが、やはり4時すぎに目覚めてしまいました・・・
ゴロゴロとしてても眠れるはずもないですが、7時過ぎに床をあげ
しばし勉強なんぞしてみましたけれど、睡眠不足からピリっとしませんね。

結局、お昼の14時までゴロゴロとしてから、意を決して出撃!

そう意を決しないと、渋谷なんて行けませんよ。
山手線の西側は苦手なんです、若者が多くて、都会ですから・・・
で、渋谷といえば、行く所は1箇所しかなくて、レコファン渋谷BEAM店

2時間近くかけ、ゴミ箱のような100円アナログ・レコードをサルベージ
それでも1/4くらいは手付かずで引き上げました。
2時間くらい立っているのもしんどいものですが、
大音響でかかってるBGMに精神をやられそうな感じでしたし・・・

吟味して10点を捕獲(それでも1,000円です)
なかでも、日本コンサートホール盤、しかもシューリヒトモーツァルト
これを発掘したのは嬉しいな。

■日本コンサートホール モーツァルト/交響曲第41番「ジュピター」、第38番「プラハ」 カール・シューリヒト指揮パリ・オペラ座管弦楽団(SM-2326:100円)

sm2326.jpg

シューリヒトモーツァルトプラハ」、宇野功芳さんの強力なバックアップもあって、誉れ高い名盤になっていますが、おおもとはコンサートホール・ソサエティの録音ですね。 これは日本盤ですが、オリジナルだと数千円の値がつくのじゃないですか。 それはともかく、盤質良好、ただしちょいとゴミが付着しているので、カートリッジをピカリングに換装し、針圧3.5グラムでトレースして楽しんでいます。 シャキっとしたモーツァルトです。

この他の収穫は以下のとおり。

■日コロムビア シュターミッツ=四重奏曲選集 ランパル(fl)、ピエルロ(ob)、ランスロ(cl)、クルジュ(hr)、フランス弦楽三重奏団(RE-1501-MU:100円)
1971年に発売されたパルナス1000シリーズの廉価盤、musidisc原盤ってことがレコード番号から分かる方は通ですね。

■RVC ヴェニスの愛/バロック・オーボエ協奏曲集 ピエルロ(ob)、フォントゥニー(vc)、ベッケンシュタイナー(hpsi)、パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団(ERA-1039:100円)
1975年、エラート原盤のフィオーリ・ムジカーリ・シリーズの1,300円廉価盤。 チマローザマルチェロのお馴染みに加え、ツィポーリベルリーニなどの珍しい作曲家の曲が含まれているのですね。

■RVC パイヤール/ヴィヴァルディ=協奏曲集 オンニュ(fg)、ラリュー(fl)、ピエルロ(ob)、アラン(org)ほか、パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団(ERA-1066:100円)
1976年、エラート原盤のフィオーリ・ムジカーリ・シリーズの1,300円廉価盤。 この種のレコードは自宅に持っているかもしれませんが、この借り住まいで聴くのにはバロック音楽がもってこいでしょう。

■日ビクター モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第1番、第4番 アルチュール・グリュミオー(vn)、コーリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団(SFL-7594:100円)
ペラ・ジャケットの国内初期盤で、たぶん1963年頃に発売されたものでしょう。 底抜けかけてますが、ジャケット、盤質とも美麗です。

■CBSソニー ミュージカル:オリジナル・キャスト・レコーディング「マイ・フェア・レディ」 レックス・ハリソン(ヒギンズ)、ジュリー・アンドリュース(イライザ)ほか(SONX60027:100円)
豪華見開きジャケット。1959年2月ロンドン公演時にスタジオ録音されたオリジナル・キャスト盤。 「マイ・フェア・レディ」については、アンドレ・プレヴィンが音楽総監督をした映画のオリジナル・サウンド・トラック盤も持っています。 ライナーを読んだら、編曲に、R.R.ベネットも参加しているんですね。

■ワーナー・パイオニア マンハッタン・トランスファー/アメリカン・ポップ(P-11277:100円)
1983年の来日記念盤、サントリーVSOPのCFでも使われたアメリカン・ポップをフューチャーしたアルバム。 記憶ないけど・・ 原題は「BODIES AND SOULS」 ゲストにスティーヴー・ワンダーフランキー・ヴァリも参加しています。

■RVC 難波弘之/ブルジョワジーの秘かな愉しみ(RAL-8822:100円)
キーボード奏者難波弘之(今では東京音大の準教授)の1985年のアルバムが帯付で入っていたので救出。 題名はルイス・ブニュエル監督による1972年の映画より頂いてますね。 この映画、今は無き大毎地下の名画鑑賞会で観ました。 ブニュエル好きなんです。

■RVC 竹内まりや/Love Songs(RVL-8047:100円)
■RVC 竹内まりや/Miss M(RVL-8503:100円)

解説不要でしょう、ともに1980年に発売された3rd、4thアルバムですね。

さてこれで休日の楽しみも増えましたが・・・
しっかし、渋谷は似合いませんでしたねぇ、おまけにたいそう疲れましたよ。

せいぜいよい音楽を聴いてお休みしましょう。
posted by fronte360 at 20:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 05〜11-LP/LD/CD/DVD音源捕獲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
安田さん、こんばんは。

今日はサントリーホールでベートーヴェンの「皇帝」、「田園」
などを聴いて参りました。指揮が小林研一郎さんだったせいか、
凄い人…(苦笑)。朝比奈先生や岩城先生がいない今、日本の
クラシック界を引っ張っているのは、彼と井上道義さんあたり
でしょうか? しかし、コバケンさんの良いところは、その
指揮姿だけではなくて、クラシックのビギナーに対しても、
非常に分かりやすい受け答えをされる点だと思います。
クラシックの「普及」という面でも活躍されている方だと
思います。

ところで、自分は、渋谷だとタワーレコードですかね。
大体新宿のタワーレコードや池袋のHMVで事足りてしまう
ので、あまり足をのばすことはありませんが。たまに
オーチャードホールに行く時くらいでしょうか。田端
からだと、池袋のメトロポリタン・プラザにあるHMVが
比較的行きやすいと思います。品ぞろえも良いですし。

どうぞ、よろしくお願いいたします。
Posted by 岩崎 高宗 at 2009年11月22日 21:44
安田さん

 シューリヒト・パリオペラ座のプラハ・ジュピターは、U名(有名)な評論家が何と言っているかなど関係なく、名盤ですよ。これほどさりげなく、厚化粧しないで、颯爽と、さらっと聴かせてくれるプラハは、せいぜいワルターくらいしかないと、私は思っています。実はコンサートホールのこのLP、昔子供の頃、兄が買って聴いていたのを横で聴いて、モーツァルトの曲では初めて感動したものです。モーツァルトのことを、「クラシック・チャンチャカチャン」などと言い、思っていたのが、これを聴いて、ああ、これなら・・・というきっかけを与えてくれたLPです。凄い捕獲ですね。まさに、このジャケットです。
 ところで、今、「榮川」を呑んで、これを書いています。やはり美味いですよ。
Posted by 安倍禮爾 at 2009年11月22日 23:33
岩崎さん、コメントありがとうございます。
コバケンさん、何度か聴いていますが、独特の雰囲気がありますよね。
口の悪い人に言わせると、演歌みたいだとか・・・
それだけ気持ちを前面に出しているのが過剰なサービス精神に見えるのかもしれません。
コバケンさん、本当は指揮者よりも作曲家として活動したいというのを、自作の演奏会で語っておられるのを聞いた記憶があります。
いずれにしても今後も注目しておきたい人ですよね。
Posted by 安田裕隆 at 2009年11月23日 09:34
安倍禮爾さん、コメントありがとうございます。
安部さんにとって思い出深いレコードだったのですか。あの100円のゴミ箱からうまく出会うことができたのも何か縁かもしれませんね。大切にします。
評論家の宇野さん、好き嫌いのハッキリされる方ですが、この方の基本は「美しいものが好き」なんだと思っています。 誰も推薦しないものを推すゲテモノ好きのような捉えられ方をされがちですけれど。 現にこのシューリヒトの演奏も、かつてはこの人だけが推していたように思いますしね。
でも、とにかく自分の耳と気持ち、これですね。 お酒選びもまた同様でしょうか(笑)
Posted by 安田裕隆 at 2009年11月23日 09:41
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック