昨日今日と早く帰宅でき、PCを触る時間があります。
昨日は図書館に行き、数枚のCDをまた借りてきました。
その中の1枚、
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団による
メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」
これが実に素晴らしいですね。
メンデルスゾーンの「スコットランド」という曲
有名曲の一つではあるのでしょうけど、あまり馴染みがなくて
10年以上前に大阪シンフォニカーの定期(T.ザンデルリンク指揮)で
かかるので、会社の同僚よりドホナーニ盤を貸してもらいましたけど
実は良さがまだよく理解できませんでした。
それから何年も経ち、普通には聴くようにはなりましたけれど
先日の枚方フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会の演奏が素晴らしく、
これが今でも耳に残っています。
枚フィルの演奏会は、演奏よりも演奏以外のトラブルがありましたし、
演奏上の巧さという点でも、一歩も二歩も引けを取るのでしょうが、
この曲の構成や面白さを十二分に感じさせてくれた演奏で、
手造り感あふれる演奏ながらも、わくわくしながら聴き込み、
このところのお気に入りの曲になってしまいました。
それだけ感銘を受けたということなんですね。
でもって、つい先日までそんな枚フィルの演奏を彷彿とさせる
バーンスタイン指揮ニューヨークフィルの演奏
こればっかり聴いていたのですね。
でも、いい加減違う演奏でも・・と
図書館にあったのを借りたのが
ブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団
というわけです。
そしてこの演奏にすっかりハマってしまいました。
とにかく溌剌としてよく歌う演奏なのですね。
ともすると暗い印象を与えるスコットランドですが
明るい音色ながらも、ブロムシテットらしく
しっかりと統率された演奏で
構成感もしっかりとして聴き応えもあります。
ぐいぐいと惹き込まれてゆきますね。
でも、このCDは廃盤みたいですねぇ・・・
アメリカのオケを北欧出身の指揮者が振った
だから人気無いのでしょうか?
ありがちなパターンですが、これは惜しいと思います。
もっともメンデルスゾーンの交響曲自体、
ベートーヴェンとブラームスの間に挟まれて人気が無いみたいですが・・・
そんなこと考えていたら、
第5番「宗教改革」や第2番「讃歌」も聴きたくなりました。
これら、スコットランドよりも先に好きだったのですね。
世間一般ではスコットランドよりももっと人気無いみたいですけれど・・・
2008年07月17日
この記事へのトラックバック
私の記憶が確かならば、《スコットランド》はクレンペラー師とニュー・フィルハーモニア管弦楽団のCDが良かったような気がします。ただ、確かに、メンデルスゾーンの交響曲はあまり聴かないですね(汗)。ベートーヴェンは奇数番号と6番、ブラームスは1番と4番をよく聴きます。もっとも、聴く回数が多いのは圧倒的にマーラーですが。個人的には、エルガーの交響曲をもっと聴きたいです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
先日、図書館よりバーンスタイン/ベルリンフィルのマーラーの交響曲第9番のCDも借りています。 以前はマーラーばかり聴いていた時期もあったのですけど・・・ 寄る年波からか(苦笑)、最近は室内楽とか小規模な曲に興味が移ってきたみたいですね。 まだちゃんと聴けてなかったりします。
ちなみに世評の高いバーンスタインのマーラーですが、個人的にはしっくりきてなくて、ちょっと敬遠気味なのですね。
バーンスタイン先生のマーラーは、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(当時)も強烈な演奏です。第3楽章の「きわめて反抗的に」が、忠実に守られている演奏です。逆に、品質も高く、とっつきやすいのがシャイーさんとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏です。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/52421
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1820487
どちらが良いかは好みの問題かと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
スコットランドや、イタリアは好きなので、思わずコメントを
させい頂きました。
CDやレコードしか聴く事が出来ないのですが、クレンペラー盤を
愛聴しています。古いですが、かなりいい音で入っていますので、
意図が良く解り、聞き応えありますよ。一聴をお薦めします。
メンデルスゾーンは早死にしてしまったのは残念ですね。
今朝の散歩のときに愛用のメモリプレーヤで全曲を聴いてみましたが、確かに「第3楽章の「きわめて反抗的に」が、忠実に守られている演奏」ですね。
ただ個人的には第1楽章の冒頭に感銘を受けました。
この箇所はちょっと暴れすぎかもしれませんが、とにかく、さすがベルリンフィルは巧いですねぇ。
関係ない話ですが、第4楽章のトラック13の終わり付近で何かを落としたようなドスンといった音、トラック14の最初の方で押し殺したような「アウ」といったような声が収録されていますね。
ちょうど墓地でこの部分を聴いていたので、心霊じゃないか? とドキッっとしました(苦笑)
クレンペラー盤、文京区図書館のネット検索で調べたところ、ご近所の本駒込図書館に架蔵されているようですが、貸出中になってました。
実家に戻ればCDかLPを持っていたかもしれませんが、ちょいと印象に無いので借りてきたいと思います。 ありがとうございました。
メンデルスゾーン、若死にも残念ですが
ナチス・ドイツによるユダヤ人排斥により、本国ドイツでは資料があまり残っていなかったり、研究期間の空白もあったようです。
本当かどうか知りませんが、メンデルスゾーン研究は日本が進んでいるような話も耳にしたことがあります。 こちらにいるうちにもうちょっと色々と聴いてみたいと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
マーラーの9番は6番とならんで、特に深く「研究」しているのですが、特に第4楽章の終わりは心に深く染み入りますね。マーラー自身もスコアに「死ぬように」と書いているそうですし、本当にいつか来る「死」を予感してしまいます。第3楽章は、それに抗っているかのようですね。『「生」の最期のあがき』のようにも聴こえます。そして、特に指摘されているのが、チャイコフスキーの《悲愴》交響曲との類似性です。第1楽章と第4楽章に緩やかな楽章(「死」を予感させるほどの)を持ってきていて、第2楽章と第3楽章は「生」を感じさせる楽章です。ちなみに、artist-miさまが好まれているクレンペラー師のマーラー交響曲第9番も相当に思い入れが感じられる曲なのですね。
それから、メンデルスゾーン。《イタリア》交響曲は、第1楽章の冒頭の明るい感じが非常に調子の良い曲ですね。余談ですが、《スコットランド》と《イタリア》を、バーンスタイン先生はイスラエル・フィルと録音しているのですね。ユダヤの血が濃く感じられる演奏なのかもしれません。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
岩波新書280「グスタフ・マーラー -現代音楽への道-」で研究?したのみですが・・・
個人的には、ノイマン/チェコフィルによる演奏、
これが個人的には一番しっくりきています。
↓
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/lp/ox7263-64s.htm
生演奏でも、関西アマオケながらも4回ほど接していますけれど、でも毎回、色々な表情を感じさせてくれて、やはりその面からでも名曲だと思っています。
巧いだけの演奏は、若いときにはワクワクして聴いていたものですけどね。。。って、なんか年寄りじみてます・・・実施そうなのですけどね・・・
あと、ユダヤの血、という文言もありますけれど・・・
確かにそんな部分もあると思いますが、個人的に音楽を楽しむのに、類型的な表現でくくってしまうと、楽しめる範囲が狭まってしまうと思っていたりもします。
こんなこと言い始めると、日本人に西洋音楽が理解できるのか・・ってことにも成りかねませんものね
f(^^;;
>日本人に西洋音楽が理解できるのか
と、考えると、逆に、私は日本の音楽を理解していない気がします。日本古来の雅楽など、聴いた記憶すらありません…。自国の音楽を理解していないのに、なぜ、他の国の音楽を聴くのか? 自分でも分かりませんね…
どうぞ、よろしくお願いいたします。