
太い筆で描いたような堂々たる弦楽アンサンブル、いつもながらの滋味溢れた演奏でしたが、今年は堂々とした風格も感じました。 とくに前半プログラムのヘンデルの合奏協奏曲ニ短調op6-10と、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク。 いずれも指揮者の木村さんがリズムをしっかりととってアンサンブルをリードしていたのが印象的でした。 安定感がありましたね。
そして後半、先にも述べた「バロック風日本の四季」が秀逸。 全体が溶け合って響いてきて、いつかどこかで全曲を演奏してくださらないかしら。 とにかくいい曲、いい演奏なのですから。
メイン・プログラムは、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ。 弦楽アンサンブルの名曲中の名曲ですが、ここでも太い響きを基調にし、深いけれど重くなりすぎず、しみじみとさせるけれど暗くならず、そして熱くなっても流されることのない演奏には気合、というか、演奏に賭ける意気込みを感じた次第です。 確かに完全無欠の演奏ではなかったかもしれませんが、気持ちのよく伝わってきた演奏に大きな拍手を贈らせていただきました。
外は雨模様、蒸し暑い一日でしたが、清々しい気持ちになれた演奏会でした。
チャイコフスキーの弦楽セレナード…いいですね。確か、「帝王」カラヤン指揮のCDを持っていたかと…。
こちらは、体調不良で、土日は沈没しておりました。最近、特に体調が良くないので、養生せねば…
どうぞ、よろしくお願いいたします。
体調不良とのこと、ご自愛くださいね。
早く帰って、寝るのが一番いいと思いますよ。
ところでこのアンサンブル・コスモリバティ、定年退職をされた方が主体の人生の先輩方による室内楽団です。
ご紹介いただいたヴィオラ奏者の方もIT業界の大先輩のようです。
あと10年、15年とたってこの方々たちのように溌剌とできるのか・・と、気持ちがやや引き締まるような思いも持ちましたよ。
楽器が出来る人っていいですねぇ。