
常任指揮者で芸術監督の米山さん、難解なシベリウスの交響曲第7番を明快に振り、躍動感を持って明快に分かりやすく伝えてくれました。 米山さんの振りはいつもの省エネ指揮で縦振りが基本。 聞き手の自分もその縦振りに知らずに合わせ、首でリズムを取りながら聴き進めていました。 次第に熱気も増して中盤以降は弦と管の呼応したクラシマックスなど熱さも十二分に出て痺れました。
これに先立って演奏されたメンデルスゾーンの序曲「美しいメルジーネの物語」、こちらも米山さんの指揮。 耳馴染みのない曲ですが、古典派とロマン派の中間、橋渡しのような印象を持ちました。 淡々としていながらも美しい旋律が出て、クライマックスでも落ち着きがあります。 トランペットの抑制されつつも主張した響きが印象的でした。
アンコールのプロコフィエフの「3つのオレンジへの恋」から行進曲、新谷さんによる豪快な演奏で締めくくり、充実してお腹いっぱいになりました。
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吹田市交響楽団 第65回定期演奏会
2008年5月6日(祝・火) 14:00 吹田市文化会館メイシアター・大ホール
メンデルスゾーン: 序曲「美しいメルジーネの物語」 (*)
シベリウス: 交響曲第7番ハ長調 op.105 (*)
プロコフィエフ: 交響曲第5番変ロ長調 op.100
(アンコール)プロコフィエフ: 歌劇「3つのオレンジへの恋」より「行進曲」
指揮: 米山 信(*)、新谷 武
わりと、取り上げられにくい曲目が並んでいる印象ですが、過去に実演で聴かれた曲はありましたか? 初夏の時期の、シベリウスというのも面白いですね。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
プロコフィエフの交響曲第5番は、奈良交響楽団で2004年に、
シベリウスの交響曲は、2003年にかぶとやま交響楽団、2004年に豊中市民管弦楽団、2007年には京都フィロムジカ管弦楽団
いずれもアマオケで採り上げられたのを聴いています。
正直プロコフィエフはどんな曲か忘れていましたけれどね。
なおシベリウスの交響曲、第2番が有名ですけれど、筋肉質で豪快に演奏するのもまた面白いのですよね。 パレー指揮デトロイト交響楽団の力強い演奏でこの曲に開眼しました。
なるほど、アマオケでも、かなり取り上げられているのですね。本屋さんでも、ポケットスコアが手に入りにくい曲ばかりなのですが、研究はどうやってやっているんでしょうね? 興味津々です。
プロコフィエフはゲルギエフさんの、シベリウスはアシュケナージさんの全集を所有していますが、願わくは、実演を聴きたいものです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
いつもご来場賜りありがとうございます。
今回は3ヶ月前とうってかわって知名度の低い曲ばかりでした。
それぞれの曲には思い入れの強いメンバーも少なからずおり、
そういう意味ではプライベートな選曲ながら非常に勉強に
なる演奏会でもありました。
お楽しみいただけたなら光栄の極みです。
個人的にはプロコはテンシュテットの、シベリウスは日本が誇る
渡辺暁雄のそれぞれライブ盤で強烈なインパクトを受けました。
機会があれば、ぜひ一度お聴きになってください。
どうぞこれからも温かい目で見守ってくださいますよう、
今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
プロコは昨日NAXOS盤を購入しましたが
こちらもノリノリの演奏ですね、吹響の演奏会を思い出しながら聴いていました。
ところで以下のサイトに先日の演奏会の記事があります。
↓
http://www.syuzo.com/cla-cla/modules/weblog/details.php?blog_id=199
tpパート、褒められていますよ。
では今後ともよろしくお願いいたします。