自然体で流れるチャイコフスキーの交響曲第4番に酔いました。
河崎聡さん、2003年から3年間ロシア留学されたそうですが、いわゆる力で押すのではなく、しなやかさがとても魅力的。 わざとらしい見栄を切ることは全くなく、基本はインテンポでしょうか、しっかりとオーケストラをリードしつつ、自然と高みへと連れていってくれました。 素晴らしい演奏でした。

上質な音楽を聴けて幸せでした。
河崎さんというと、いつも2002年5月の奈良女オケのスプリングコンサートでのシューベルトのグレート交響曲を思い出すのですが、この時も自然体。 オーケストラをどんどんとのせていって、アマオケによる音楽の醍醐味を味あわせてもらいました。
今回ちょっと違うとしたら、全体的にテンポが遅めだったことでしょうか。 でも噛んで含めるように感じることもありません。 自然な流れが素適でした。
またテンポが遅いといえば、冒頭のだったん人の踊りも同じ。
余計な力が抜けたしなやかな演奏。 でも、すっきりしながらもたっぷりとした響きに心躍らされました。 堂々とした演奏だったのですが、まろやかでスカっとした演奏でしたね。
なお中プロは、団内指揮者の藻川さん約3年ぶりの指揮によるカルメン組曲で、こちらは自発的なオーケストラによる一致団結した演奏だったでしょうか。
引き締まった響き、各ソロもオケ全体の響きにとてもよく合わせたもので、各曲おともにきりっと引き締まった気持ちがよく伝わってきた演奏を楽しみました。
僭越ですが、巧くなったなぁ、そんなことも感じながら聴かせてもらいました。
GW最終日、しかも生憎の雨模様でしたが、充実した演奏内容に気持ちは晴れて帰路につくことができました。
皆さん有り難うございました。