奮闘する井村さんの指揮、いつもよりもよく動いた熱い演奏でした。
ドヴォルザークの交響曲第8番、精度の高いオケがカチッと纏まった感じの演奏なんですが、気合の入った井村さんがオケをぐいぐいと巻き込んでいったのが印象的でした。
いつもながら、しっかりとした低弦をベースに響きを重ねながら曲を進めてゆきましたが、色々な楽器の響きがきちんと聞こえてくる巧いオケですね。 このオケに対して最後まで手綱を緩めることなく緩急をつけ、メリハリを効かせた真摯な音楽を展開。 高らかに歌い上げ、最後は全曲を熱く締めました。
この前に演奏されたロザムンデ序曲、ベートーヴェンの交響曲第1番もまた同傾向の演奏。
ロザムンデ序曲、やや強引に進めた感もあって重厚な響きと軽やかな歌の対比、メリハリが少々効き過ぎだったかもしれません。 ベートーヴェンの交響曲第1番も要所に力を込め、恰幅のよい音楽。 軽やかさも失わず、歌わせもするのですけど、いずれも少々流れを断ち切られるような感じも覚えました。
オケは抑制がよく効き、よく揃っていて巧いんですけどね、少々律儀で真面目といった感じ。
でも井村さんの手馴れたドヴォルザークでは、オケも乗せられたようです。 熱い演奏会でした。
2006年07月17日
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【感想】大阪大学交響楽団 第87回定期演奏会
Excerpt: 2006年7月17日(月・祝) 14:00 吹田市文化会館メイシアター・大ホー
Weblog: アマオケ大好き、クラシック音楽大好き
Tracked: 2006-07-30 18:49