熱いマーラーの第九終楽章に惹き込まれました。
指揮者の田中一嘉さんのもとでの塚響のマーラーの第九は真摯な演奏でしたが、終楽章がことのほか熱い演奏でした。 田中さんが力をこめ、丸められた背中が揺れるさまは一瞬コバケン(小林研一郎)さんの背中じゃないかと錯覚したほど。 とても熱い想いをたっぷりと込められていました。
そして何より、この音楽の最後の響きが消えたあとの静寂・・・これがまた素晴らしかった。
田中さんの腕が止ったまま降りず、オケも構えたままで静止。 観客もまた田中さんの腕が降りるのをじっと待ちます。
楽器の音の響きは消えたけれど、心に響く余韻をたっぷりと味合わせていただきました。 素晴らしい時間でした。
この大曲、聴くだけでもかなり疲れるのですが、演奏するオケはもっと疲れるはずなんですが、田中さんの的確なコントロールのもと、疲れなど微塵も見せず、終始高い集中力を感じさせた演奏で、40回を記念するのにふさわしい充実した演奏内容だったと思います。
なおこれに先立って演奏されたハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」。
こちらも落着いた音色ながら、妖艶さに力強さと軽快さを併せ持った充実した演奏でした。 トランペットのソロが甘く素適だったのが強く印象に残りました。
惜しむらくは、この演奏会にもっとお客さんが入って欲しかったことですね。
1階席でも7割程度だったでしょうか。 ちょっと残念でした。
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朝9時前に会社に行って一仕事してました。
休日でも朝はいつも7時前には起きてしまうんですね。 頑張って寝ようとしたけど、6時過ぎには寝ることを断念しちゃいました。
やっぱ前日の日本酒がちょっと残ってましたけど(高知で土佐鶴飲んだら、また日本酒飲みたくなって、土佐鶴は手に入らないけど別の純米酒を買ったんですけどイマイチでした)、シャワー浴びて一息ついたら元気出てきました。
約3時間ほどのお仕事でしたけど、ちょいと悩んでいた事項も、対応方法にメドがつきました。 おしっ! これで演奏会も楽しめるってことですね。
2006年06月18日
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