
松尾葉子さんの指揮のもと、凝縮した響きをゆったりと、しかもダイナミックレンジを大きくとった演奏の数々。 オケの響きが一糸乱れず波打って押し寄せてきて、オーケストラ・サウンドの醍醐味を味わいました。
エキゾチックなバッカナール。 よく締まって抑え気味、すべての楽器の響きが溶け合った余裕のサウンドの演奏でした。 ダイナミックレンジを大きくとった盛り上がりも清涼感を感じました。
アーイダのバレエ音楽。 軽やかな演奏、お顔は見えませんが、松尾さんが楽しそうに振っておられるような感じ(そんな背中)。 軽やかですけど、芯のしっかりしたサウンドをキレよく纏めて、こちらも余裕でしたね。
スペイン狂詩曲。 透明感、浮遊感、緻密な響きに加えてダイナミックかつ華やかな演奏と、色々と言葉を並べてみても表現できませんね。 素晴らしいラヴェルの演奏でした。 アンコールの古風なメヌエットもしなやかな演奏、例によってこれがアマオケの演奏かと。。。素晴らしいラヴェルでした。
そしてメインのシェヘラザート。 まさしくオケの響きが一糸乱れず大波にのって出航しました。 可憐なシェヘラザートのソロを始め、各自のソロが実に素晴らしく、しかもオケのサウンドに綺麗に合っているのに耳を奪われます。 オーケストラ・サウンドとして実によく纏まっています。 松尾さん、このオケを引き締めながら、オケをダイナミックに動かして盛り上げ、会場内はアラビアン・ナイトの物語に酔いしれました。 堪能しました。
最後、松尾さんの指示(指揮?)に合わせ、会場内4方向を向いて、指揮者とオケ全員が礼を繰り返し。 巧いだけじゃなく、暖かい空気を会場内に充満させてお開きとなりました。
一緒に行った奥さんも大満足、圧倒的な巧さに驚いてました・・・いつもこんなに巧いの・・・いつもやね・・・(言葉なし)
今回もまた素晴らしい演奏会でした。
さて、次回ですが・・・
第65回定演は、2006年4月23日(日)、本名徹次さんの指揮、
曲目は未定、場所はシンフォニーだそうです。
なお5月2日、5日とハノイ・オペラハウスにてベトナム公演が
本名さんの指揮で予定されていますね。
ハノイ・オペラハウスは旧フランス領名残りの瀟洒な美しい建物
らしいです(大阪シンフォニカーのHPより)。
って行かないから関係ないか〜
レポート楽しみにしております。
さて明日は、町田→川崎→蒲田・・・疲れてないなら御茶ノ水、行けるかな?