
大曲ですものね、藏野さん、いつものエネルギッシュな指揮ぶりも垣間見せながら、実に丹念に曲を構築。 オケもそれによく応えて、素晴らしい演奏でした。
これだけでは終わってしまっては何なんですけどね、あまり言葉ありませんね。
そりゃぁ、気になった部分や、アレって思ったところはありましたけど、実に気持ちのよく乗った演奏に心奪われっぱなしでした。
個人的にはコントラバスが10本、実に安定した演奏で曲をしっかりと支えていたことと、木管楽器のアンサンブルが充実していたことを特筆したいですね。
ともすると金管ファンファーレや打楽器に押され気味なんですけど、裏で吹いていても、ソロであっても、自己主張をよく感じ、いい演奏を聴かせてもらいました。
声楽では、深々として存在感のあった本多さん、柔らかな響きが特徴的な津幡さん、いずれもしっかりとした歌唱を聴かせてくださいました。 合唱もまた見事でした。
なお、これに先立って演奏されたブラームスのアルト・ラプソディ。
演奏開始後も続々と2階席に人が入ってきたので、あまり集中力なく聴いてしまいました。 すみません。