2024年07月26日

奈良市写真美術館に行って来た

工藤利三郎・入江泰吉・永野太造「観仏三昧」を鑑賞したくて
暑いなか、奈良市写真美術館に行ってきました。

近鉄奈良駅からの歩き、浮御堂を経由して高畑へと向かいます。
サルスベリが綺麗に咲いてました。

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高畑の志賀直哉旧居の前を通り、不空院や新薬師寺を回り込んで、奈良市写真美術館。
単身赴任後に行った記憶がないので15年ぶりくらいかしら・・・

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入江さんの写真、芸術的に素晴らしいものであるのは置くとして・・・
卒論題材とさせてもらった法華堂本尊不空羂索観音像の宝冠が戦前に盗難にあっていて、
昭和20年戦後すぐに元のように宝冠をかぶせる作業をしている場面の写真も撮られてました。

また明治時、工藤利三郎さんが撮影された仏像写真の数々、
仏像を文化財として扱われる以前、身近な信仰の対象であったことに思いを馳せました。
けっこうボロボロなのよね・・・

腕が欠けている阿修羅像を初めとし、法華堂の月光菩薩が合掌している手も歪んでいて、
粘土で造った塑像で、指先など鉄線を芯にして粘土を盛っているのは分かっていても、
明治期には歪んでいたのだな、と改めて驚くとともに原状回復について考えました。

なお今回も大人500円のところ、大学生200円で鑑賞させていただきました。
当方はもうジジィの大学生ですが、奈良大学の学生証は奇異に思われなく、
それだけ奈良大学通信教育部は浸透しているのでしょうね。

このあと、写真美術館のカフェではケーキセットとかピザトースト・セットしかなく、
お腹がすいていましたけど(ここにランチメニューがあったなら選択が替わったかも)、
猛暑のなか破石町のバス停方向に向かい、そのまま下御門まで歩いてゆき、
隠れ家のような沖縄料理店「結」で遅い昼食。 美味かったぁ・・・

暑い日に、冷房がほぼほぼ効くなか、扇風機の風が行ったり来たり・・・
温かい沖縄の肉ソバを食べながら、唐辛子が効いた島ギョウザもイイ感じです。
暑いときには、暑い地方のものを食するのが正解ですね。




posted by fronte360 at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | mobile | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする