2021年04月18日

ライナー/シカゴ響、ハイドン/V字、モーツァルト/ジュピター

新型コロナウィルス感染、変異ウィルスによって、第4波大暴れ!
お家で良い音楽を♪

世界文化社が1970年にRCAのレコードを用いて出版した「世界の名曲」シリーズの1枚。 「SYMPHONY 1」 は、ライナー/シカゴ響によるハイドンのV字、モーツァルトのジュピターがカプリングされています。 ずいぶんと以前、 梅田の駅前ビルの地下にたくさんあった中古レコード屋で拾ってきたものです。

子供の頃、家人の誰もがクラシックなんて聴かなかったので、このような全集物は自宅にはなく、一時期ちょっと集めていたりもしました。 綺麗な図版、著名人によって分かりやすく書かれた解説を眺めながら、音楽を聴く。 命の洗濯ですね。

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P4183077 posted by (C)fronte360

ハイドン/交響曲第88番 ト長調「V字」
モーツァルト/交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」
  フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団
    1960年2月6日録音(V字)、1954年4月26日録音(ジュピター)

聞き逃し配信で聴いているNHKラジオ「カルチャーラジオ 芸術その魅力」。 今は、モーツァルト没後230年として、横浜国立大学教授でヨーロッパ文化史研究家の小宮正安さんによる「モーツァルトと18世紀」が放送されていることより、モーツァルトを聴こうとこのレコード本をピックアップしました。

が、モーツァルトのジュピターも素晴らしい演奏でしたけれど、ハイドンのV字がもっと素晴らしい演奏でした。 機能的なオケによるシャープな演奏なのは予想通りなのですけれど、その織りなす響きの中にハイドンの知性や暖かさをも感じさせるライナーの至芸。 特に第1楽章と終楽章、上質なアンサンブルによる音楽に陶酔しました。

ジュピターもまた颯爽とした演奏ですが、軽く流れることはなく、真摯で中身の詰まったというと変ですが、熱量を感じます。 終楽章のフーガ、たたみ掛けるアンサンブルからモーツァルトの歌心をも感じさせて、ライナーの巧さが光ってます。

ライナーのモーツァルトは、NAXOS MUSIC LIBRARY でも聴くことができます。

posted by fronte360 at 11:10| Comment(4) | 21-LP/CD音楽(Clasical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする