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2020年06月06日

クリスティアーネ・ジャコテ、J.S.バッハ/ゴルトベルク変奏曲 BWV 988

新型コロナの緊急事態宣言、全国で解除されましたが、お家で良い音楽を♪

CD棚をひっくり返していたら、懐かしいPILZのCDもわんさかと出てきました。 当時インターネットの存在はまだ無く、パソコン通信の Nifty-Serve 、クラシック音楽フォーラム(FCLA)の会議室に参加し、PILZ探検隊としてはせっせと集めていた数々のCD。 そんなことも懐かしい(恥ずかしい)思い出です。 色々とありますが、久しぶりに「PILZ俗悪2枚組」と会議室で呼ばれていた2枚組CDシリーズより、一番まともそうなのを再聴。 久しぶりにちょっとハマってしまいました。 掃きだめにツルってこのことか、そんな宝探しのような楽しさも思い出しました。

クリスティアーネ・ジャコテさん(ジャコッテとも表記されますが、NAXOS MUSIC LIBRALY の表記に合せました)、そもそも無名演奏家・幽霊演奏家の中にいっしょに入れるのは可哀想です。 ニコレによるバッハのフルート・ソナタの伴奏をしたり(DENON PCM録音)、オーボエのホリガーともバッハのトリオ・ソナタに加わったり(DECCA)、120以上のレコーディングに関わっていたそうで、手元にもいくつかの録音があります。 珍しいところでは、コンサートホール・ソサエティでカール・シューリヒトがチューリヒ・バロック・アンサンブルを振って録音したバッハのブランデンブルグ協奏曲でも通奏低音として参加していました(オーボエはハインツ・ホリガー、トランペットはモーリス・アンドレも参加)。

さて肝心の演奏ですが、ちょっとゆったりと、どことなく朴訥したアリアの演奏より始まるので、田舎臭いのかなって思いますが、端正な表情ながらも各変奏曲をそれぞれに弾き分けてゆきます。 そして大きな流れのなかでまたアリアに戻ってきます。 どの変奏曲でも一音一音を大切に音にしている感じ。 グールドのように一気呵成に駆け抜けるのも爽快ですけれど(1955年録音)、それとは真逆のアプローチ。 余計な装飾やテンポの揺れを抑え、各変奏曲ごとに微妙に表情を変えながらも訥々と語りかけるような演奏で繋いでゆくのもまた魅力的です。 この演奏も NAXOS MUSIC LIBRALY で聴くことができます。

なお2枚組のもう1枚は「オルガン名曲集」。 Vol.2 となってますが、Vol.1 がこのシリーズにはなかったように記憶しています。 演奏者は オットー・ヴィンター(Otto Winter)。 ネットで検索しても、演奏しているCDはひっかかっても経歴など不明。 PILZ らしいいかがわしさが漂ってますけれども、演奏はとってもまともです。 トッカータとフーガ ニ短調の冒頭こそ、こじんまりと始まってサクサクとフレーズを切って進めるので物足りなさを感じますけれど、明瞭にオルガンを鳴らしているので次第に惹きこまれますね。 前奏曲とフーガや、幻想曲とフーガなど、存分にオルガンを鳴らしていて聴き応え充分。 シルバーマン・オルガン使用と書かれています(どこの教会かは未記載)。 豪快なオルガンの音が楽しめて、こちらも拾い物。 これらの演奏もまた NAXOS MUSIC LIBRALY で聴くことができます。

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P6052987 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/ゴールドベルク変奏曲 BWV988
J.S.バッハ/4つのデュエット BWV802-805
   クリスティアーネ・ジャコテ(hpsi)

J.S.バッハ/トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
J.S.バッハ/トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564
J.S.バッハ/オルガン小曲集より BWV 605, 603, 610
J.S.バッハ/前奏曲とフーガ イ短調 BWV 543
J.S.バッハ/オルガン小曲集より BWV 618, 625, 622
J.S.バッハ/幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542
   オットー・ヴィンター(ジルバーマンorg)

posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする