2020年06月30日

新ノ口

にのくち、5年に1回しか来ないでしょう。
5年前にも来てました。今日は雨ですけれど。
コロナ対策での休暇最終日は運転免許証の更新しました。
1593480352621.jpg
posted by fronte360 at 10:27| Comment(0) | mobile | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月29日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・送水管

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232941
P5232941 posted by (C)fronte360

桜門を出て内堀の南西角

P5232938
P5232938 posted by (C)fronte360

南仕切門跡・太鼓櫓跡
ここより西側の内堀を眺めると、太い水道管が見えます。

P5232939
P5232939 posted by (C)fronte360

大阪砲兵工廠において製造された送水管。
大阪砲兵工廠では陸軍の兵器・軍装品を主に製造していましたが、民需品の製造も行っていて、当時の西日本の水道管は殆どが大阪砲兵工廠で製造されていたそうです。

P5232940
P5232940 posted by (C)fronte360

大阪市内のコレラ予防のため建設された大手前配水場が明治28年(1895)に竣工したとのことで、この頃に背製造、設置されたものと思われます。


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月28日

バックハウス/イッセルシュテット、ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番

新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出を控えて、お家で良い音楽を♪

以前、トムシックによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を採り上げたとき、CD棚を漁っていたら、「鍵盤の獅子王」ヴィルヘルム・バックハウスとイッセルシュテット/VPOによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集も出てきました。 持っていたことすらすっかり忘れてました。 トムシックとの比較試聴では、獅子王に登場いただくのもちょっと気が引けたこともあり、内田光子や(記事にはしませんでしたが)杉谷昭子の演奏を聴いていました。 そしてここにきてようやく順不同でぽつぽつとバックハウスによるベートーヴェンのピアノ協奏曲に耳を通しましたが、これらの演奏でもまた今までの「鍵盤の獅子王」のイメージをちょっと改めないといけないみたい。 これまでいったい何を聴いていたんでしょうね。

鍵盤の獅子王という言葉の響きより、まっさきに第5番「皇帝」を聴きましたけれど、意外と大人しいというか、均整の取れた演奏なのですね。 もっとバリバリと弾きこなしてゆくのかと思いきや、しごくまともな感じ。 晩年ですからね。 それでもバリバリっていう感じですと、第3番がまだ獅子王に近いのではないでしょうか。 オケも気合入ったサポートしていますし、何よりカデンツァが圧巻でした。 いずれの曲も、余裕を持った表現と均整の取れた構成を持った、落ち着いた演奏といって良いと思いました。 そして何よりイッセルシュテットとウィーンフィルによる伴奏も魅力的ですね、緩徐楽章でのしっとりと寄り添うサポート、急速楽章でのバックハウスとの覇気あふれる伴奏もまたしっかりとしていて、はみ出すことがありません。 安心して聴いていられます。

そして通して5曲を聴いてみて一番感銘を受けたのが、第4番でした。 冒頭のピアノの楚々とした響き、そしてしっとりとサポートするオケによる共同作業が進められる。 ウィーンフィルという楽器もまた魅力なのかもしれません。 しかしバックハウスのピアノ、緩徐楽章でのキラキラと輝くような響きも、急速楽章での力強い響きもまた透き通るようで、そして何より節度が感じられる。 鍵盤の獅子王の荒ぶるイメージからは離れますが、とても格調高い演奏だと思いました。

この演奏もまた NAXOS MUSIC LIBRALY で聴くことができます。
そしてベートーヴェンのピアノ協奏曲(全5曲)、交響曲(全9曲)にシェリングによりるヴァイオリン協奏曲と序曲集もそえたハンス・シュミット=イッセルシュテットのアルバムが NAXOS MUSIC LIBRALY で聴くことができます。

P6283000
P6283000 posted by (C)fronte360

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58
   ヴィルヘルム・バックハウス(P)
   ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1958年 ウィーン、ゾフィエンザール

posted by fronte360 at 08:14| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月27日

ノイマン/チェコフィル、マーラー/交響曲第5番

新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出を控えて、お家で良い音楽を♪

今では時々思い出したようにしか聴かなくなりましたが、今から30年ほど前にはほぼ毎日にようにマーラーの交響曲をとっかえひっかえ聴いていたものです。 特に毎週末の金曜日はお決まりでマーラーの交響曲第9番を聴いていたものでした。 結婚前は、LPレコードからカセット・テープにダビングしたノイマン/チェコフィルの第9番の演奏がお気に入りでした。 チェコフィルの卓越した美しい響きによる整った演奏ですね。

CD時代になって期待して買ったノイマン/チェコフィルのマーラーの交響曲。 まずは第1番、下手ではないけれど、どこか掴みどころがない感じ。 続いて第5番にも期待しましたが、こちらも美しい演奏でしたが、ここぞという場面で響きが弱かったりして物足りず・・・第9番で受けていた感銘には届きませんでした。 そのうちベルリン・クラシックより、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(LGO)との第5番がリリースされ、以降第6、7、9番と買い揃えましたが、いずれも音楽に推進力があってだんぜんLGOとのマーラーが面白い。 そんな個人的評価を持っていて、今回もLGOとの演奏を採り上げるべく聴いていましたけれど、念のためにチェコフィルとの第1番、第5番も再聴。 今までの考えをちょっと改める事態に至ったので、あえて今回はチェコフィルとの第5番(1977年録音)を採り上げたいと思います。

ノイマンがマーラーの交響曲第5番を録音したのは3度、1965年のLGO、チェコフィルとは1977年、1993年の2回。 1977年録音はチェコフィルとの一連のマーラー・ツィクルスの最初期の録音。 第1楽章冒頭よりミロスラフ・ケイマルのトランペットが朗々と鳴り渡り、第1楽章はトランペット協奏曲のように美しいラッパの響きで彩られています。 またホルン、ズデニェク・ティルシャルも美しい響き。 この両者をフィルアップしながら、弦楽アンサンブルも艶やかです。 しかし全体的には抑えた表現で丹念に曲を進めてゆきます。 LGOですと、ちょっとささくれだった響き、それをグィグィとまではいきませんが、推進力をもって進めてゆきます。 比べて聴くと、解釈には大きな違いは無いようですが、少々鳴りのわるい楽器を使って自分の表現をできるだけ出そうと努力している風にも思えますね。

第3楽章スケルッオの終結部、チェコフィルとで美しい響きの余韻を残すかのようにすっと終わります。 血気盛んだった若いころは、とても物足りなく思えたものです。 LGOとでも、すっと終わろうとしていますが、オケに力みが残っている感じですね。 第4楽章のアダージェットの美しさはチェコフィルの完勝。 少々鼻につくような美しさ、これも血気盛んだった頃には受け入れがたかったのかもしれません。 この楽章が終わった余韻に浸りながら第5楽章の冒頭の響きを味わうのが好きです。 やはりチェコフィルは美しい響きですね。 木管はもとより弦楽器がすべすべしています。 美しい響きを織りなしながら、けっして無理せず穏当。 これを実現することは実際にはとても難しいことなのでしょうが、穏当で予定調和でなんとなく物足りなく感じてしまう・・・そんなこともまた分かるような年代になってしまった、ということですね。

チェコフィルとの第5番は、NAXOS MUSIC LIBRALY 。 ここではチェコフィルとの全集も聴くことができます。 またLGOとの第5番も NAXOS MUSIC LIBRALY にありました。

P6272999
P6272999 posted by (C)fronte360

マーラー/交響曲第5番
   ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1977年 プラハ、芸術家の家

posted by fronte360 at 07:31| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月26日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・桜門を出て

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232933
P5232933 posted by (C)fronte360

桜門を出て東側の堀を見ますと、ここからもさっき見た地下壕が確認できます。
他にもあったようですが、埋め戻されてしまっているそうです。

P5232934
P5232934 posted by (C)fronte360

桜門を出て西側に進むことにします。

P5232936
P5232936 posted by (C)fronte360

南と西の角にあたる位置に南仕切門、そこまで行くことにします。


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月25日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・桜門

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232925
P5232925 posted by (C)fronte360

桜門枡形の巨石
桜門の内側には、本丸の正面入口を守るため、石垣で四角く囲まれた「枡形」とよばれる区画が設けられ、上部に多門櫓【たもんやぐら】が建てられた。この枡形は、徳川幕府による大坂城再築工事の第2期工事が始まった寛永元年(1624)、備前岡山藩主池田忠雄【いけだただお】の担当によって築かれ、石材は備前(岡山県)産の花崗岩【かこうがん】が用いられている。正面の石は蛸石【たこいし】とよばれる城内第1位の巨石で、表面積がおよそ36畳敷(59.43平方メートル)、重量は約108トンと推定される。向かって左手の巨石は振袖石【ふりそでいし】(袖石【そでいし】)とよばれ、城内第3位である。なお、上部の多門櫓は慶応4年(=明治元年、1868)、明治維新の大火で焼失した。

P5232931
P5232931 posted by (C)fronte360

P5232932
P5232932 posted by (C)fronte360

重要文化財 桜門
本丸の正面にあたる。徳川幕府による大坂城再築工事が行われていた寛永3年(1626)に創建されたが、慶応4年(=明治元年、1868年)に起きた明治維新の大火によって焼失し、明治20年(1887)に陸軍が再建し現在に至る。左右の塀も桜門再建にあわせて新築されたが、戦後に台風の被害を受けて倒壊し、昭和44年(1969)に復元されている。桜門の名称は豊臣秀吉が築いた大坂城以来のもので、当時二の丸に桜の馬場とよばれる場所があったことから、門付近に植えられた桜並木にちなんで命名されたと考えられる。ただし豊臣時代の大坂城は、徳川幕府再築の今の大坂城とは地形や構造が大きく異なり、桜門を含む本丸への入口は現在よりも西にあり、入る方向も違っていた。なお門の両脇に見える巨石は龍虎石【りゅうこいし】と呼ばれ、江戸時代には、雨が降ると右に龍の姿が、左に虎の姿がそれぞれ現れるといわれた。

P5232935
P5232935 posted by (C)fronte360

この桜門も陸軍による再建でした。


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月24日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・銀明水井戸の井筒

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232927
P5232927 posted by (C)fronte360

本丸の南側、桜門より本丸を出ることにしますが、脇に井戸がありますね。

P5232928
P5232928 posted by (C)fronte360

銀明水井戸の井筒
この井筒は元来、本丸に建つ旧陸軍第四師団司令部【だいよんしだんしれいぶ】庁舎(旧大阪市立博物館)の裏手にある銀明水(銀水)井戸のものである。銀明水井戸は大阪城本丸に設けられた5つの井戸のうちの一つで、本丸御殿【ほんまるごてん】台所の裏に位置し、本丸を警備する役員たちの飲料水として用いられた。大阪城内で最も格式の高い井戸の一つで、「金」「銀」などの井戸の名称に冠して重要性を表現した例は各地に見られる。昭和6年(1931)、大阪城天守閣の復興と同時に行われた第四師団司令部庁舎の新築にあたり、井筒と周囲の敷石が現在地に移され、飲料用の水道水が引かれた。なお現在の金明水は小天守台上にあるが、これは元来「黄金水」と呼ばれたもので、金明水井戸はこれとは別に本丸内にあった。今は配水池に埋もれていて目にすることができない。

P5232930
P5232930 posted by (C)fronte360

この井筒も陸軍によって移設されたのですね。


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月23日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・内堀の地下壕

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232919
P5232919 posted by (C)fronte360

ミライザ大阪城(第四師団司令部庁舎)の南側より内堀を覗き込みますと、
地下壕の跡を見ることができます。

P5232920
P5232920 posted by (C)fronte360

緑色のフェンスで囲われていますね。
現在の豊国神社のあたりに大阪師管区司令部の庁舎があったようで、そこへの地下壕であったと思われます。
今は埋め戻されていますが、空襲に備えて長さ数百メートルにおよぶ壕が掘られており、この内堀には出入口が3つほどあったようです。

P5232923
P5232923 posted by (C)fronte360

大阪城の戦跡を示すプレートもありました。

P5232924
P5232924 posted by (C)fronte360



posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月22日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・旧第四師団司令部庁舎

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232913
P5232913 posted by (C)fronte360

旧第四師団司令部庁舎、現在はミライザ大阪城として利用されています。

P5232914
P5232914 posted by (C)fronte360

現在の大阪城天守閣と同じ昭和6年(1931)、陸軍第四師団司令部の庁舎として建設された。鉄筋コンクリート造で、ヨーロッパの城を参考とし、左右対称の重厚な外観をあらわす。昭和20年の第二次世界大戦終結時は中部軍司令部の庁舎だった。連合国軍による接収のあと、昭和23年から警察(大阪市警察局、大阪市警視庁、大阪市警察、大阪府警察)の庁舎として、 昭和35年から平成13年(2001)までは大阪市立博物館として使われた。平成29年に耐震補強ならびに外装・内装の修復や改装工事が完了し、現在は来訪者向けに土産物や飲食、大阪城公園内の史跡に関する情報などを提供する「ミライザ大阪城」として利用されている。

P5232916
P5232916 posted by (C)fronte360

P5232917
P5232917 posted by (C)fronte360

裏にまわると地下室へのスロープがありますね。

P5232921
P5232921 posted by (C)fronte360

通路を覗くとこんな感じ。

P5232922
P5232922 posted by (C)fronte360

コロナ禍なので中に入るのは遠慮しておきました。

P5232900
P5232900 posted by (C)fronte360

P5232901
P5232901 posted by (C)fronte360



posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月21日

武満 徹/系図 ― 若い人たちのための音楽詩 ―

新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出を控えて、お家で良い音楽を♪

時おり、現代音楽を聴きたくなりませんか? そんなに現代音楽の録音を持っているわけではありませんが、図書館などで時たま借り出してくることがあります。 クラシック音楽の名曲を聴いて心豊かにすることも大切ですが、現代に生きる人間として、現在この時間に生まれた音楽を耳にするのもまた必要なことではないか、そんな気持ちもあったります。 そして何より、新しい音楽を耳にすることによって日頃使っていない脳ミソを刺激すること、それが面白く感じることもあります。 ゲンダイ音楽、などと書かれるようなムズカシイ音楽もありますけれど、意外と美しい音楽もあったりします。

日本を代表する作曲家である武満徹が、ニューヨーク・フィルハーモニックの創立150周年を記念として1992年に委嘱され、1995年にレナード・スラットキン指揮ニューヨーク・フィルで初演された「系図 ― 若い人たちのための音楽詩 ―(Family Tree - Musical Verses for Young People -)」は、とても美しい音楽です。 また何より谷川俊太郎の詩集「はだか」の朗読がいいですね。 武満さんは12歳から15歳の少女による朗読が望ましいと言われています。 大人になる前の子供の透き通るような声質を残し、そしてまだ大人には成熟しきっていない危うさというかストレートさ不安定さ、そんな語りで、決して綺麗事ではない家族の様子が語られます。

最後の「とおく」と題された詩で結ばれますが、そこの一節
 そのときひとりでいいからすきなひとがいるといいな
 そのひとはもうしんでてもいいから
 どうしてもわすれられないおもいでがあるといいな

という言葉には、やはり少女の声でないと伝わらない魅力(魔力)があると思います。
そして最後のフレーズ
 でもわたしはきっとうみよりももっととおくへいける
で結ばれたあとに流れるアコーディオンの旋律もまた涙腺を刺激してなりません。

美しい響きに満たされた音楽、そして現実と転生輪廻でしょうか、遥かなる世界へいざない浄化してゆくのような言葉が胸に響きます。 初演は英語ですが、やはり日本語で聴くのが自然でいいですね(日本人ですから)。

このCDは、アフィニス文化財団が2005年6月に非売品として無料で配布していた「Affinis Sound Report」の No.30 。 これに 2004年9月30日、第5回 現代日本オーケストラ名曲の夕べ(日本オーケストラ連盟)の実況録音として「系図」が収録されています。 そしてここで朗読されている太田麻華さんのまだ少女の声、そして語りも巧くて心に響きます。

NAXOS MUSIC LIBRALY では、山田和樹指揮、日本フィルハーモニー交響楽団(朗読:上白石萌歌)による2016年1月30日渋谷東急Bunkamura オーチャードホールでのライブ録音が聴けます。 上白石萌歌の朗読は、太田麻華さんよりもちょっと落ち着いた感じ柔らかな感じですね。
小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラ(朗読:小澤征良)も NAXOS MUSIC LIBRALY にありますが、こちらは英語版ですね。

なお YouTube では、1997年6月18日 NHKホールでのシャルル・デュトワ指揮、NHK交響楽団(朗読:遠野凪子)がありますね。 遠野凪子さん、この曲の日本初演者で、武満徹のご指名だったそうです。 画像がちょっと悪いですけど。 さすがデュトワらしい色彩感のある演奏、遠野さんの朗読も不安気な気持ちが入ってます。
あと YouTube では、2016年4月22・23日、NHKホールでのレナード・スラットキン指揮、NHK交響楽団(朗読:山口まゆ)があります。 スラットキンは上述のとおり世界初演者です。 落ち着いた演奏ですね。 山口さんの朗読もちょっと大人しい良い子の感じ。

P6192998
P6192998 posted by (C)fronte360

武満 徹/系図 ― 若い人たちのための音楽詩 ―
   沼尻竜典指揮 オール・ジャパン・シンフォニー・オーケストラ
   朗読:太田麻華 、アコーディオン:大田智美
    録音:2004年9月30日、愛知県芸術劇場コンサートホール


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月20日

クライバー/バイエルン国立管弦楽団、ベートーヴェン/交響曲第4番

新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出を控えて、お家で良い音楽を♪

カルロス・クライバーによる1989年のニューイヤー・コンサートを聴いたので、クライバーのCDを漁ってベートーヴェンの運命と第7番、シューベルトの交響曲第3番など立て続けに聴き進めました。 運命など素晴らしい推進力ですし、その他もいい演奏に違いないのですが、やはり脳裏をかすめるのが1982年にカール・ベーム追悼のための演奏会でのベートーヴェンの交響曲第4番の演奏ですね。 これについては、CDでは持っていないので、アナログLPでの鑑賞となりましたが、ライブならではの臨場感と生命力のあふれた演奏を久しぶりに堪能しました。

1982年5月3日、ミュンヘンの国立劇場でマチネーとして催されたカール・ベーム追悼演奏会。 ベートーヴェンの交響曲第4番と第7番が演奏され、そのうちの第4番のみがオルフェオ・レーベルよりLPレコードで発売されました。 このLPレコード、プリンツレゲンテン劇場改修基金のチャリティだったのでクライバーが販売を許諾したようですね。 第7番は販売が許諾されず長くお蔵入りとなってましたが、クライバーの死後、2006年にオルフェオよりCD化されていました(これは知らなかった)。

このレコードは、1986年にクライバーがバイエルン国立歌劇場管弦楽団との来日公演に併せた来日記念盤として 1,000円で売られていたもの(リアルタイムで堂島ワルツ堂にて捕獲)。 オルフェオの輸入盤に日本語の帯+解説を被せたもので、一部のネットで書かれている「ここでカルロス火を吹いた!」とのキャッチコピーは見当たりませんね。

さてベートーヴェンの交響曲第4番、シューマンが「2人の北欧神話の巨人の間(第3番と第5番のこと)にはさまれたギリシアの乙女」と言ったように、どちらかというと大人しい曲のイメージですよね。 でも当方はこの曲を、メンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1940年4月25日ライブ)で初めて聴き、そしてスリ込まれたので、弱っちい演奏はダメなんですね(同様に第8番も剛健でないといけません)。

その点、このクライバーの演奏はそのような心配は無用。 細部まで神経を尖らせていながらも、猛烈なスピード感を伴った演奏で満足させてくれます。 演奏について、当方が書かなくても、皆さんあちこちで書かれているのも参考にされながら、実際に耳で聴いて頂けたらと思います。 NAXOS MUSIC LIBRALY で聴くことができます。 また第7番も NAXOS MUSIC LIBRALY にありました。

P6192997
P6192997 posted by (C)fronte360

ベートーヴェン/交響曲第4番
   カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立管弦楽団
    録音:1982年5月3日、ミュンヘン、国立劇場(ベーム追悼演奏会ライヴ)


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月19日

クライバー/ウィーンフィル、ニューイヤー・コンサート1989

新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出を控えて、お家で良い音楽を♪

今日は新型コロナ対策で急きょ付与された特別休日を取得して臨時休業です。

カラヤンによるウィーンフィルの「ニューイヤー・コンサート」を聴いたのならば、クライバーが1989年に初登場したときもエポックメイキングでしたね。 ワクワクしながら画面を食い入るように見ていたものです。 この時の実況録音盤も取り出してきました。 カラヤンも素敵ですが、クライバーはより自由というか楽しい演奏ですね。 オケも指揮者も楽しんで演奏しているように思えます。 

ニューイヤー・コンサートの指揮者、カラヤン以前はロリン・マゼール、その前はウィリー・ボスコフスキーが連続して担当していましたが、カラヤンが指揮した1987年以降は毎年指揮者が変わるようになりましたね(2年連続出演は無し)。 1988年はアバドでしたが、記憶になく(見てもいないはず)、翌 1989年のカルロス・クライバーの登場に、大きな期待を持ってテレビの前に座ったことを思い出します。 当時のカルロス・クライバー、年に2、3回しか演奏会に登場せず、しかもその演奏会もいつキャンセルされるかもしれず、それでいて人気抜群のカリスマ指揮者でした。

収録曲、カラヤンのと違ってマイナーな曲も散りばめられていますが、ども曲も生命感を伴っていて、クライバーの魔術にかかったように楽しめますね。 そしてカラヤンの時よりも、曲を聴いているとクライバーが指揮する映像が脳裏に浮かんでくるのは当方だけでしょうか。 はにかんだような笑顔で右腕をヒラヒラさせながら曲を進めてゆき、興を乗せてスピードアップするときは左腕がグルグルと回り、オケが走って演奏を続けるのを指揮台の枠にもたれながら指揮するのを止めて眺めてる・・・などなど、いかがでしょうか。

カラヤンとクライバーのニューイヤー・コンサート、どちらが巧い、好き、という問題ではなく、双璧でしょう。 ともに聴いて楽しい、幸せな気分になれます。 これを超えるニューイヤー・コンサートはもう現れないのような気がします。

この1989年のニューイヤーのレーザーディスクも持っていますが、カラヤンのと同様に1階に引っ越したステレオ装置とは切り離されて2階の物置同然の所に置いてあります。 こちらも復活させたい。

ちなみに今回調べてみて知ったのですが、クライバーが2回目に登場した 1992年のニューイヤー・コンサートは、当初バーンスタインが指揮者だったそうですね。 バーンスタインの死去により代役としての登場であったとか。 またクライバーとバーンスタインは親交もあったと Wikipedia には書いてました。

P6132996
P6132996 posted by (C)fronte360

CD−1
ヨハン・シュトラウス2世/加速度ワルツ 作品234
ヨハン・シュトラウス2世/田園のポルカ 作品276
ヨハン・シュトラウス2世/ワルツ「わが家で」 作品361
ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ・マズルカ「とんぼ」 作品204
ヨハン・シュトラウス2世/喜歌劇「こうもり」序曲
ヨハン・シュトラウス2世/ワルツ「芸術家の生活」 作品316
ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ「風車」 作品57
CD−2
ヨハン・シュトラウス2世/ポルカ「ハンガリー万歳!」 作品332
ヨハン・シュトラウス2世/ポルカ「クラップフェンの森で」 作品336
ヨハン・シュトラウス2世/ワルツ「春の声」 作品410
ヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス/ピチカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウス2世/オペラ「騎士パズマン」チャルダーシュ
ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ「おしゃべりなかわいい口」 作品245
ヨーゼフ・シュトラウス/ジョッキー・ポルカ 作品278
ヨハン・シュトラウス2世/ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314
ヨハン・シュトラウス1世/ラデツキー行進曲 作品228

   カルロス・クライバー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
     録音:1989年1月1日 ウィーン、ムジークフェラインザール

posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月18日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・中部軍司令部防空作戦室跡

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232907
P5232907 posted by (C)fronte360

中部軍司令部防空作戦室跡

P5232908
P5232908 posted by (C)fronte360

第二次世界大戦の末期、陸軍の中部軍司令部防空作戦室の施設が大阪城本丸の南側に建造された。時期は昭和18年(1943)と考えられ、ここを拠点に防空作戦の立案、敵機飛来の感知や目標値の予測、迎撃命令の発令、管区内への空襲警報発令などが行われた。構造は地上3階、地下1階のコンクリート製、地下1階から地上2階までの内部は吹き抜けで、壁は爆撃に耐えられるよう1メートル以上あった。空爆による破壊をまぬがれて戦後に至ったが、公園整備の一環として昭和45年に解体撤去された。堅牢だったため工事は難航をきわめたという。

P5232909
P5232909 posted by (C)fronte360

今は何もない広場のようになってます。

P5232911
P5232911 posted by (C)fronte360

南側、桜門の外に豊国神社。 豊臣秀吉をお祀りした神社。

P5232910
P5232910 posted by (C)fronte360

こちらは修道館。 いわゆる、武道館ですね。

P5232912
P5232912 posted by (C)fronte360

振り返って北側に天守閣を見て、ここを出て日本庭園に戻ります。


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月17日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・日本庭園、送水管

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232904
P5232904 posted by (C)fronte360

本丸広場、かつて露店っぽい食堂などがありましたが、一掃されて、その後方に庭園があったのですね。
「日本庭園」

P5232902
P5232902 posted by (C)fronte360

昭和6年(1931)の大阪城天守閣復興にあわせ、大阪市の手により、当時東側に残っていた紀州御殿の庭園として整備された純日本式庭園である。中央の池は面積約300坪の鶴翼形、背景に築山をめぐらしている。池の南側からは、天守を借景として庭園のたたずまいが楽しめるよう工夫がなされている。

P5232903
P5232903 posted by (C)fronte360

P5232905
P5232905 posted by (C)fronte360

おっと、戦跡巡りでしたね・・・
西側の石垣の上より西の丸庭園を眺めます。
天守閣と西の丸庭園を繋ぐ送水管が見えますね。

P5232906
P5232906 posted by (C)fronte360

これは、大阪砲兵工廠において製造された送水管で、今でも現役で使われているものです。
あとでまた見にいってみましょう。


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月16日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・タイムカプセル

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232895
P5232895 posted by (C)fronte360

大阪城天守閣前の本丸広場。 見慣れないものが続きましたが、コレは知ってます。

P5232896
P5232896 posted by (C)fronte360

万博を記念して埋められたタイムカプセル!

P5232897
P5232897 posted by (C)fronte360

「人類の進歩と調和」をテーマとした日本万国博覧会を記念して毎日新聞社、松下電器産業株式会社の両社は同じ内容のカプセル2個を完成し、この地下15mに埋設しました。
日本をはじめ世界各国の人びとの協力を得て選んだ20世紀の文化所産2098点が、最新の保存技術によって特殊金属性容器んい収納されています。
私たちは限りない世界の平和と繁栄を信じて、5000年後の人類にこれをのこします。
上部のカプセルは毎世紀初頭に、下部のカプセルは6970年に開封していただくことをここにお願いします。
1971年3月15日
カプセル  形状 球形休憩  内容積 50万?  内径 1m  重量 2.12t

P5232898
P5232898 posted by (C)fronte360

タイムカプセルの容器は、大阪歴史博物館に置いてましたね。

P5232899
P5232899 posted by (C)fronte360

上記説明板にも書いてあったように、今世紀初頭に点検のために開封(その後また埋め戻し)されたタイムカプセルの論文を見つけました。

タイム・カプセルEXPO'70の開封 - 表面分析研究会 SASJ

posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月15日

大阪散歩20200523_大阪城公園の戦跡巡り・本丸

新型コロナの緊急事態宣言、大阪などが解除された週末、
いつもの大阪の実家に向かう前に大阪城公園に寄り道しました。

大阪日日新聞の「戦跡を巡る 戦渦を超えて75年」で、大阪城公園の戦跡を実際に見ておきたくなったのでした。
今は綺麗な公園として整備されている大阪城ですけれど、まだ戦争の傷跡がいくつか残っていること、平和が維持されている今こそ見ておきたいと思ったのでした。

P5232888
P5232888 posted by (C)fronte360

大阪城天守閣前の本丸広場。 天守閣前に「残念石」が置いてます。

P5232889
P5232889 posted by (C)fronte360

こんなん、いつからあったっけ?

P5232890
P5232890 posted by (C)fronte360

「残念石」
両横に鎮座しているこの石は元和六年(1620年)から始まる大阪城修復の時、天領小豆島(香川県)で割られたまま、用材石としての念願がかなわず、いまなお数多く残されていることから「残念石」と呼ばれている。
この大きな石は、筑前黒田長政の石切丁場でみつかり、小さな石は豊前細川忠興の手になるものである。
これらの石を、小豆島青年会議所が創立五十周年記念事業として、「島は一つ」の社会活動の実践に、大阪青年会議所は商都大阪の復権を願い「なにわの知恵」の再考にと、両会議所が共同事業として当時を再現し、小豆島よりこの地に運び据えたものである。
 昭和五十六年七月十九日
  (社)大阪青年会議所
  (社)小豆島青年会議所

そして振り返ると、こんな石碑もありました。

P5232891
P5232891 posted by (C)fronte360

「大阪城・上田城 友好城郭提携 記念碑」
大阪城は豊臣秀吉によって創築され、上田城は豊臣方の武将として大坂冬の陣・夏の陣で、奮戦した真田幸村の父昌幸によって創築され、両城は真田幸村を通じた深い関係があり、共に広く市民に愛され親しまれている。
今後、両市の歴史・文化に基づいた幅広い友好関係を築き、ますますの発展をはかるため、ここに「友好城郭」としての提携することを宣言する。
 平成十八年十月十日
  大阪城管理者 大阪市長
  上田城管理者 上田市長

P5232892
P5232892 posted by (C)fronte360

天守閣の入口には「検温所」が設けられていました。

P5232894
P5232894 posted by (C)fronte360

posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月14日

カラヤン/ウィーンフィル、ニューイヤー・コンサート1987

新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出を控えて、お家で良い音楽を♪

カラヤンがウィーンフィルを鳴らし切るほどドライブした「惑星」をわくわくしながら楽しみましたが、カラヤンとウィーンフィルというと、1987年1月1日、最初にして最後に出演したウィーンフィルの「ニューイヤー・コンサート」。 この実況録音盤を取り出し、美しくもまた楽しい演奏をうっとりと楽しみました。

帝王とも呼ばれたカラヤン、1989年没。 1983年のザビーネ・マイヤー問題を機に主兵ベルリンフィルとの関係がぎくしゃくし始め、ウィーンフィルとの関係が深まってゆきました。 この頃からカラヤンの晩年が始まったように思います。 そんな中でのウィーフィルのニューイヤー・コンサートへの初登場は大きな話題でしたね。 アンチ・カラヤンを標榜していた当方も、大きな興味を持ってテレビ画面を見ていて、感銘を受けた記憶があります。

また収録曲がいいですね、ポピュラーな曲が並んでいます。 ごく最近のニューイヤー・コンサートは興味もありませんが、これ以降のニューイヤーでは隠れた名曲かもしれませんが、こんな題名の曲があるんや、といったものが散見されますよね。 カラヤンは、耳慣れた曲ながら、躍動感や生命力をともなって流れる音楽がとても自然。 ウィーンフィルの人達も演奏している楽しさを存分に味わっているのではないでしょうか。 それにキャスリーン・バトルを連れてきて歌わせた「春の声」、清楚で可憐なんでしょう。 カラヤン好みがこんなところにも表れているように思います。

そしてこれらの演奏もまた NAXOS MUSIC LIBRALY で聴くことができます。
このニューイヤーのレーザーディスクを持っていますが、1階に引っ越したステレオ装置とは切り離されて2階の物置同然の所に置いてあります。 こちらも復活させたいけどなぁ。

P6132995
P6132995 posted by (C)fronte360

ヨハン・シュトラウス2世/喜歌劇「こうもり」序曲
ヨーゼフ・シュトラウス/ワルツ「天体の音楽」作品235
ヨハン・シュトラウス2世/アンネン・ポルカ 作品117
ヨーゼフ・シュトラウス/ワルツ「うわごと」作品212
ヨハン・シュトラウス2世/ポルカ「観光列車」作品281
ヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス/ピチカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウス1世/アンネン・ポルカ 作品137
ヨハン・シュトラウス2世/ポルカ「雷鳴と電光」作品324
ヨハン・シュトラウス2世/ワルツ「春の声」作品410 -*
ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ「憂いもなく」作品271
ヨハン・シュトラウス2世/ワルツ「美しく青きドナウ」作品314
ヨハン・シュトラウス1世/ラデツキー行進曲 作品228

   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   キャスリーン・バトル (S) -*
     録音:1987年1月1日 ウィーン、ムジークフェラインザール

posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月13日

カラヤン/VPO、ホルスト/組曲「惑星」

新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出を控えて、お家で良い音楽を♪

CD棚をひっくり返して、PILZや正体不明録音盤をアレコレとみていると泥沼に入ってしまうので、お口直しにメジャー・レーベルを。 キング・レコードが1996年に完全限定盤として1,000円でリリースした「LONDON SUPER COLLECTION」、これが出た当時、メジャー・レーベルの1,000円盤って珍しく、あれこれと買い集めたものです。 その中より、カラヤンがウィーンフィルを振って1961年に録音したホルストの「惑星」。 この曲をメジャーな曲にした歴史的名盤、などと書かれているものです。 そしてこのカラヤン/VPOの「惑星」、若いころのカラヤンってこんなに豪快な指揮をするのかと、とても面白く聴ける演奏ですね。

クラシック音楽を聴き始めた頃、小遣いが月1,000円だったので、買えるレコードは当時「1,000円盤」と呼ばれていた廉価盤ばかりでした。 そんなことより1,000円盤でよくお目にかかる指揮者には親近感を持ちましたが、1,000円盤に登場しない指揮者って疎遠どころかアンチな気持ちを抱いたものでした。 カラヤンはその筆頭でしたね。 目をつぶって指揮するのがキザ、レガートで音を繋いで甘ったるい、金儲け主義、などなど。

そんな時代が長く続きましたけれど、このCDが出ていた頃には封印も解けてきて、1970年以前に録音されたカラヤンの演奏って骨太で聴き応えあることに気付いてました。 だからこのキング・レコードのこのシリーズも色々と集めたのでした(これよりちょっと前、アナログLPでも、キング・レコードが1973年にロンドンレコード発売20周年謝恩特別企画盤として1,000円で売り出した KARAJAN BEST1000の中古レコードも見つけ次第買っていたので、レコード盤で持っていないものをCDで集めていました)。

「火星」冒頭からからグイグイと押し進めてゆきます。 あちこちで書かれていますけど、5拍子がきちんと取れていなくて、とにかく前向いて、勢いで進めている感じ。 当時のウィーンフィルにしたら「惑星」って現代音楽でしょうから、適当に演奏していたのかもしれません。 それにしても、カラヤンがグイグイと引っ張り、頑固なウィーンフィルを鳴らし切るドライブ感。 興奮します。 またこれは古いCDながら、ウィーンフィルらしい音も堪能できるなかなかの優秀録音ですね。 ティムパニも強打していますが、羊の皮を張ったタイコでしょうからドカドカっていう打音。 デッカらしい音造りとも相まってなかなかに面白い。 「金星」でのソロヴァイオリンは、当時のコンマスだったウィリー・ボスコフスキーでしょう、冒頭のホルンやオーボエ、クラリネットなどなどウィーンフィルの響きが満載ですね。 「木星」も弦アンサンブルやホルン斉奏などグラマラスな音楽。 全体的に、音楽の勢いを全面に出していて、聴き応え充分。 大ウケしたのも頷けます。 この演奏も NAXOS MUSIC LIBRALY で聴くことができます。

P6092991
P6092991 posted by (C)fronte360

ホルスト/組曲「惑星」Op.32
   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
                    ウィーン国立歌劇場合唱団
     録音:1961年9月、ウィーン・ソフェンザール

posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月12日

「隠し蔵」を飲みながら・・・

今日はコロナ騒ぎに便乗、6月末までの特別休日を消化してのお休みですが、
一昨年に亡くなった父親の祥月命日(三回忌)でもありました。

実家の仏壇を整え、60年来のお付き合いで母親と同年のお坊さんを迎え、
毎月来て頂いているけれど、当方にとっては久しぶりに法要に立会いました。
三回忌とはいえ、このコロナのご時世ですので、誰に知らせることもありません。
とにかく、あっという間に三回忌となってしまいました。

この後は、大阪ガスの法定点検が6月19日だったのを本日午後に変更して対応、
また黄ばんでいたタオル類を漂白したりし、午後2時前に実家を出ましたが、
大阪市立中央図書館に行って、オーダーしていた図書を受け取り、
食材の買物などして帰宅したら16時前でした。

シャワーを浴びてコロナを落とし、お供え物にしていた「隠し蔵」、
晩年の父親が好んで飲んでいたものを頂いています。

父がもっと若い頃はウィスキー、ハイニッカだったので、どっちを供えるか、
ちょっと迷いましたけれど(初盆はハイニッカでしたし)、今回は「隠し蔵」。
仏壇にはお湯割りで供えましたけれど、自宅でのお下がりは、ロックです。

P6122993
P6122993 posted by (C)fronte360

自宅でその「隠し蔵」を頂き、夕刻よりバート・バカラックを聴いています。
1970年代の音楽ですね。 この頃の父親の好みはハイニッカでしたけれど・・・

P6122994
P6122994 posted by (C)fronte360

もっとも両親は、洋楽やクラシックにはほとんど興味なかったようで、
あまり頓着していないと思います。

MAX20 バート・バカラック

Side A
 雨にぬれても raindrops keep fallin' on my head
 サン・ホセへの道 do you know the way to SAN JOSE
 ボンド・ストリート bond street
 恋するメキシカン mexican divorce
 エイプリル・フール april fools
 ウォーク・オン・バイ walk on by
 ワイヴス・アンド・ラヴァース wives & lovers
 ディス・ガイ this guy's in love
 エニー・デイ・ナウ any day now
 プロミス・プロミス promises, promises

Side B
 遥かなる影 (they long to be) close to you
 恋よ、さようなら I'll never fall in love again
 小さな願い I say a little prayer
 美しき人々 all kinds of people
 恋のおもかげ the look of love
 リーチ・アウト reach out for me
 悲しみは鐘の音と共に one less bell not a answer
 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム a house in not a home
 アルフィー alfie
 愛を求めて what the world bneeds is love

1971年頃がバカラックのピークでしょうか?
実家の前、水色の Easy Rider のTシャツを着た丸坊主の当方の写真、
ふっと思い浮かびました。 みんな若かったんですね。



posted by fronte360 at 17:28| Comment(0) | 20-全般(その他諸々) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クーベリック、モーツァルト/交響曲第40番・第41番

新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出を控えて、お家で良い音楽を♪

今日は新型コロナ対策で急きょ付与された特別休日を取得して臨時休業です。

CD棚をひっくり返して、PILZや正体不明録音盤をアレコレとみていると泥沼に入ってしまうので、お口直しにメジャー・レーベルを。 CBSの輸入盤(CBS MASTERWORKS)です。

先日、クリップスのモーツァルトを聴いたので、今回はラファエル・クーベリックが手兵バイエルン放送交響楽団を振って録音したモーツァルトの後期6大交響曲集。 1990年頃に堂島ワルツ堂で捕獲したものでしょうね。 バラで3枚持ってますが、その中より第40番、第41番。 オーソドックスながらも細部まで磨き抜かれたこの演奏はこの曲の(自分にとっては)リファレンス。 充実した演奏です。

このCDを買う前、まだ結婚前だったので1987年頃かしら、たまたまCBSソニーのLPレコードで第40・41番を買いました。 あまり期待もせずに買ったのですけれど、針を落として吃驚。 耳に馴染んだというか、手垢にまみれた通俗名曲、特に第40番、目からウロコがポロポロと落ちるようでした。 しっかりとした構成感を持ちながらもなんと美しい自然体の演奏だろう、そんな新鮮な感動を味わったことを覚えています。 おって他の2枚のLPレコードも捕獲して後期6大交響曲集を揃えたのでした。 そして遅ればせながら、結婚してCDが聴けるようになり捕獲したのがこれでした。 

ちなみに結婚祝いで貰ったパイオニアのレーザディスク装置が長くCDプレーヤ兼用でした。 それまでポータブルCD装置(いわゆる DISCMAN)はいくつも買いましたが、据え置きのCDプレーヤって 2014年にヤフオクでジャンク品として 1,200円で落札(送料含め 2,500円)、自分で修理して使っている現行の SONY CDP-203 まで持ってませんでした。 オーバーサンプリングされる前の古い機種(1986年製)ですが、けっこうお気に入りです。

さて、クーベリック/バイエルン放送響による演奏の特徴はご存知のとおり、左右に振り分けられたヴァイオリンにコントラバスが左奥となる対向配置による演奏。 これによって各声部がくっきり浮かびあがってくるようですね。 そしてクリーベリックとバイエルンによる屈託のない瑞々しい響きでモーツァルトの旋律が歌い継がれてゆきます。 息のあった両者だからこそ、何度聴いても新鮮な感動に目覚めるのではないでしょうか。 とくに各声部が競い合いながら曲が展開・進行してゆく「ジュピター」の終楽章、決して煽らず声高に叫ぶことはありませんが、自然な高揚感を感じます。

世評では同じバイエルン放送響とのコンビによる1985年のライブ録音盤を推す意見が多くありますが、ライブで燃えるクーベリックも素晴らしいのですが、リファレンスとしては落ち着きながらもしっかりとツボを押さえているスタジオ録音も良いのではないでしょうか。 なおライブ録音の方は NAXOS MUSIC LIBRALY で聴くことができますが、スタジオ録音のはラインナップされていません。

P6092992
P6092992 posted by (C)fronte360

モーツァルト/交響曲第40番ト短調K.550
モーツァルト/交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
   ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団
     録音:1980年、ミュンヘン、ヘルクレスザール

posted by fronte360 at 05:43| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする