2020年05月06日

ドラティ、ストラヴィンスキー/春の祭典

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

圧倒的な演奏で、バーンスタイン/NYPによる1958年録音の「春の祭典」を聴いたので、他の演奏も聴きたくなりました。 色々と手元にCDはありますが、アンタル・ドラティのが好きですね。

ドラティは、戦前モンテカルロのバレエ・リュッスの指揮者を12年間つとめ、戦後にコンサート指揮者中心となった経歴の持ち主でした。 よって彼の指揮するストラヴィンスキーのバレエ音楽の演奏は、色彩感を放出するような演出過剰なものではなく、きっちりとバレエが踊れるような的確な描写が特徴的です。

デトロイト交響楽団を振った 1981年録音盤。 オーケストラ・トレーナーとも言われたドラティが鍛え上げたデトロイト交響楽団を緻密にかつ豪快に鳴らした銘盤(上記のような理由より平凡でつまらないという批判もあるようですが)。 デジタル録音初期ながら優秀な録音でもあって、熱い響きを細部まできっちり磨きあげているので勉強にもなります。

しかし個人的にはオーケストラの技量は落ちるけれども 1959年録音のミネアポリス交響楽団との演奏を聴く方が好きです。 ちょっと鳴りの悪いミネソタのオケをドラティが叱咤激励、豪快に突進させているような演奏。 Mercury LIVING PRESENCE によるワンポイント録音(メインマイクと2本のサブマイクの3トラック録音)は、金管の咆哮、低弦の唸りや強打する打楽器など吃驚するほど鮮明で迫力満点。 この演奏のあとにデトロイトとの演奏を聴くと、小さくまとまっている感すらします。

なおともにカプリングされている「ペトルーシュカ」、こちらは更にオケの技量差が出てしまいますけれど、アマオケをやっている友人に言わせると、「ハルサイ」は譜面通りに演奏するとなんとか格好がつくけど「ペトルーシュカ」は難しいからアマオケではほとんどかからない、とのこと。 とにかく、綺麗にまとまった演奏を巧いなぁと思って聴くことも大切ですが、自分たちの技量のありったけど使ってわき目もふらずに頑張る演奏がやっぱり面白いですね。

なおミネアポリス交響楽団との演奏は NAXOS MUSIC LIBRALY でも聴けます。 デトロイト交響楽団のもありました。

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  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)
  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」(全曲)
   アンタル・ドラティ指揮 デトロイト交響楽団
    録音:1981年5月(春の祭典),1980年6月(ペトルーシュカ),1982年10月(火の鳥)

  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)
  ストラヴィンスキー/管弦楽のための4つの練習曲 -*
   アンタル・ドラティ指揮 ミネアポリス交響楽団、 ロンドン交響楽団 -*
    録音:1959年4月4日(ペトルーシュカ),1959年11月15日(春の祭典),1964年7月7日(練習曲)

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2020年05月05日

南 沙織/20才(はたち), using SL-6 & AU-D707X DECADE

南沙織さまのアルバムは、音楽にとっても青春の1ページです。

ですが… リアルタイムではレコード盤を買う小遣いの余裕などなく、ラジオやテレビで接することが主でしたけれど、高校を出たあたりより、中古レコードでの収集を始め、それから集めたものが主にになっています。 そして、この「20才」のアルバムも日本橋のワルツ堂で買求めたものだと記憶しています。

南沙織さまは、1971年に「17才」でデビュー、1978年の「グッバイガール」で引退。 わずか8年の現役生活でした。 しかし単なるアイドルとして8年で終わったのではなく、8年間の成長を垣間見せつつ、人生の次のステップに卒業されていった、そんな彼女の奇蹟に惹かれるものを今でも持っています。

彼女のアルバムを追いかけてゆくと、デビュー盤の「17才」から、1974年の9作目「夏の感情」までがアイドル路線でしょう。 1973年の「傷つく時代」や1974年の「夏の感情」ではバックに細野晴臣率いるティン・パン・アレーの起用などサウンド面でのテコ入れもありました。

この「20才」のアルバム、これまでの作詞:有馬三恵子、作曲:筒美京平から離れ、作詞に松本隆も起用した転換点のアルバム。 この後、単身アメリカのロス・アンジェルスに渡って録音した「Cynthia Street」(当時ロス録音などニューミュージック系もやってません)からアイドルとは距離を置いたシンガーになっていったと思っています。

さてこのアルバムに戻ると、冒頭の「田園交響楽」からこれまでのアルバムと雰囲気が違います。 この曲は名曲ですね。 つづく「フラワー・ショップ」もいい歌ですが、シングルカットされた有馬・筒美コンビの「夜霧の街」。 これは有名でいい曲ですけれど、忘れていけないのはシングルB面となった同コンビによる「青春が終わる日」がまた素晴らしい。 今思うと、これらはアイドル路線からの決別の歌かもしれません。

アルバムB面には、このまでのアルバム同様にアイドルの持ち歌補充用用のカバー曲「誰も知らない」「さらば恋人」「あなたならどうする」「夏しぐれ」が入っていますが、しかしこれとてシンガーとして見事に歌いこなして、これまでのアイドルの片手間仕事の域ではありません。

またこのアルバムが発売された 1974年12月10日のあとの12月21日、シングル盤として発売され後のアルバムには収録されなかった名曲「女性」「人のあいだ」も発売されています。 まさしく転換点だったように思わざるを得ません。

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side A
 田園交響楽
  作詞:松本隆、作曲・編曲:馬飼野康二
 休日の午後
  作詞:さいとう大三、作曲・編曲:萩田光雄
 卒業
  作詞:松本隆、作曲・編曲:馬飼野康二
 青春が終る日
  作詞:有馬三恵子、作曲・編曲:筒美京平
 フラワー・ショップ
  作詞:さいとう大三、作曲・編曲:萩田光雄
 夜霧の街
  作詞:有馬三恵子、作曲・編曲:筒美京平

side B
 粉雪の慕情
  作詞:ちあき哲也、作曲・編曲:水谷公生
 冬の星座
  作詞:ちあき哲也、作曲・編曲:水谷公生
 誰も知らない
  作詞:岩谷時子、作曲:筒美京平、編曲:あかのたちお
 さらば恋人
  作詞:北山修、作曲:筒美京平、編曲:あかのたちお
 あなたならどうする
  作詞:なかにし礼、作曲:筒美京平、編曲:あかのたちお
 夏しぐれ
  作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:あかのたちお

なお、このアルバムの以下の曲の前に南沙織さまのナレーションがついています。 これがまたジーンとくるんです。

■ 田園交響楽
  20才(はたち)になったと人は言うけれど、私は私、
  今まで生きて来たように、生きていくしかないし・・・・・
  でも、ちょっぴり変わったとしたら、ひとりぼっちが辛いことね。

■ 卒業
  振り向いて生きちゃだめね、いくつか悔いは残るけど、
  これが私のせいいっぱいの青春なの。

■ 夜霧の街
  20才(はたち)の駅に立ち、果てしない線路を見つめています。
  どんな旅が始まるのでしょう。
  もうここからは、ぬきさしならないほんとうの人生という感じです。


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バーンスタイン/NYP、ショスタコーヴィッチ/交響曲第5番

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

圧倒的な演奏へと回帰、カラヤンの対抗馬ならば、バーンスタインでしょう。
圧倒的な「春の祭典」に続くのは、ショスタコーヴィッチの交響曲第5番。 終楽章の冒頭で「部長刑事」を思い出す世代ですが、ここを何の衒いもなく圧倒的な速さで駆け抜けるのが、1959年録音の演奏です。

手元には 1979年7月に東京文化会館で録音されたCDもありますが、単純にCDの収録時間を比較すると、以下のようになっています。

 1959年録音 第1楽章 16:16、第2楽章 4:56、第3楽章 15:35、第4楽章 8:56
 1979年録音 第1楽章 17:41、第2楽章 5:20、第3楽章 16:09、第4楽章 10:11

「ヴォルコフの証言」以降、この曲の終楽章への解釈が云々されますが、バーンスタインはこれと関係なく1979年録音も速い演奏なのですが、1959年録音の速さちょっと異常とも思えますね。

どちらが好きな演奏かというと、個人的には曲に対する深みを感じさせる 1979年録音の方が好きかな。 1959年録音も先に「春の祭典」で述べた、高機能なニューヨーク・フィルを得て、若いエネルギーを発散し、一直線に自分の演りたいことを具現化しているような演奏で、捨てがたいところですが。

なおオーケストラはともにニューヨーク・フィルですが、時代も違うので別のオケですね。
バーンスタインはニューヨーク・フィル在任中に一人のクビも切らなかったので、ミトロプーロスが鍛え上げたオケを消費する一方で、後年になるとオケの機能が落ちているのが録音でも分かりますよね。 後任のブーレーズが年寄団員の大幅なリストラをやって鍛え直し、東京文化会館で録音された1979年当時はズビン・メータの時代、彼も管楽器奏者の世代交代を積極的に進めていました。

1959年録音のショスタコーヴィッチの交響曲第5番にカプリングされているプロコフィエフの古典交響曲が 1968年録音。 バーンスタインの志向から考えるとウィットに富んだ古典交響曲って相性が良さそうな作品だと思うのですが、オケの機能が精緻ではなくなっているからでしょうか、太い筆の一筆書きのような演奏じゃないでしょうか。 これはこれで愉しさを全面に出した味わいを感じますけれど。

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ショスタコーヴィッチ/交響曲第5番 ニ短調 op.47
プロコフィエフ/交響曲第1番 ニ長調 op.25 「古典交響曲」
 レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
  録音:1959年10月(ショスタコーヴィッチ)
     1968年 3月(プロコフィエフ)

ショスタコーヴィッチ/交響曲第5番 ニ短調 op.47
ショスタコーヴィッチ/チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 op.107 -*
 レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
  録音:1979年7月3,4日 東京文化会館・大ホール(LIVE)
 ヨーヨー・マ(vc) -*
 ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 -*
  録音:1982年5月3日 The Scottish Rite Hall, Philadelphia -*

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2020年05月04日

純米吟醸原酒・秀麗・司牡丹

長かったコロナ休暇もあと2日!
連日呑んだくれてますが、心置きなく呑みたいので、頂いた司牡丹を開けます八分音符
カツオのたたきと、蛸わさ、野菜サラダは必須ですね。
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渡辺貞夫/California Shower, using SL-6 & AU-D707X DECADE

今朝、ゴミ出しに出たら霧雨のような雨が降ってましたけれど、
10時前に買物に出たとき、曇天ながらも時に晴れ間も見え、かえって蒸し暑く感じました。
ああっいつのまにかに梅雨もやってくるんやなぁ、と。 
梅雨のこと考えるとまた暗くなってしまいます。

さて、昼食を採ってお腹が膨れるといつも眠くなります。
会社なら眠気と戦いますけれど、休暇中なので躊躇せず軽く午睡をとっています。
休暇中とはいえ眠りは浅くしかも早朝覚醒するので、睡眠負債をちょっと返さないと。

パワーナップ(Power Nap=積極的仮眠・昼寝)という考えがあって、
仕事のパフォーマンスを上げるためにも、昼寝を活用しよう、という理論なのです ⇒ ココ

コロナ禍で、気分はちょっとどんよりしてしまいがちですけれど、
爽やかな音楽で気分を上向けましょう。

今朝の買物で捕獲したアール・グレイの紅茶を飲み、取り出したのは、今日も渡辺貞夫。
1978年に100万枚以上を売り上げたジャズ=フュージョンの名作アルバム。
資生堂の男性化粧品「ブラバス」、草刈正雄の出ていたCMでお馴染みの方も多いのではないでしょうか。

ピン、ポンとはじける軽やかなデイブ・グルーシンのイントロ、よく歌うナベサダのアルト・サックスがカッコ良いですね。 爽やかな風が吹くような感じ。 和気あいあいとメンバー全員が楽しんで演奏している幸福感が味わえるアルバムですね。

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Side A
 カリフォルニア・シャワー
 デュオ・クリエイティクス
 ダザート・ライド

Side B
 セブンス・ハイ
 風の想い出
 ヌゥゴマ・パーティ
 マイ・カントリー

 渡辺貞夫(as,sopranino,fl),Dave Grusin(p,elp),
 Lee Ritenour(elg,g),Chuck Rainy(elb),Harver Mason(ds),
 Paulinho Da Costa(congas,perc),Oscar Brashear(tp),George Bohanon(tb),
 Ernie Watts(ts), with Full String section, Erno Neufeld(Concert Master)
  1978年3月 Record Plant and Westlake Audio, Los Angeles, California

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バーンスタイン/NYP、ストラヴィンスキー/春の祭典

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

圧倒的な演奏へと回帰、カラヤンの対抗馬ならば、バーンスタインでしょう。
そして真っ先に採り上げたいのが、バーンスタインがニューヨーク・フィルを振った 1958年録音の「春の祭典」ですね。 ロンドン交響楽団、イスラエル・フィルとの「春の祭典」のCDも持っていますが、この初回録音が孕んでいる熱気・迫力には及びません。 血沸き肉躍る銘盤。

1958年というと、バーンスタインがニューヨーク・フィルの音楽監督に就任した年。 ステレオ録音初期で、スピーカーの左側に金管楽器、右側に打楽器を配し、当時のコロムビア360サウンドを意識したものでしょうが、とにかく金管と打楽器の迫力が半端じゃありません。 後年、ゴミを満載した貨物列車とまで言われたニューヨーク・フィルですが、この時期はとっても巧く、また集中力の高さ、エネルギー感の表出も素晴らしい。

バーンスタインも当時40歳でしょうか(1918年生)、高機能なニューヨーク・フィルを得て、若いエネルギーを発散して、一直線に自分の演りたいことを具現化しているように思います。 まさに若さの特権のような感じ。 後年のロンドン交響楽団ではよく纏まっていると思うけど、ここまで尖っていませんし、イスラエル・フィルは個人的に論外ですね、おどろおどろしく怨念の人になったように感じられてしまいます。

なおカプリングされている「ペトルーシュカ」は、ニューヨーク・フィルを退任する 1969年録音。 覇気は感じますが迫力は落ちて、よく聴くとアレっと思えるオケのふらつきなど、オケの精度は明らかに下がっているようです。

「火の鳥」はまた素晴らしいですね。 1957年録音なので「春の祭典」と同様なスタンスでの熱演。 「カスチェイ王の凶暴な踊り」の唸る低弦と低音ブラスなどオケの迫力も満点です。 現在はこのカプリングでCD化されているようですね。

ちなみにこのCD、1995年9月21日に2枚組 2,800円で発売された「The Goden Age Leonard Bernstein」シリーズ。 東京出張時、東京駅構内いわゆる駅ナカショップで買求めました。
なおここで採り上げた「春の祭典」は、1972年にLPレコード2枚組 2,000円で発売された「Joy of Classics これがストラヴィンスキーだ」で所蔵。 中学生時代からの愛聴盤だったのですが、終曲のみB面に泣き別れとなっている悲しいレコードでした(だからCD時代になって探していましたが、ようやっと出張時に捕獲できた時はとても嬉しかった)。

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 CD−1
  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」(1913年版)
  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
 CD−2
  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」(1919年版)
  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「プルチネルラ」(1947年版)
  ストラヴィンスキー/詩篇交響曲(1948年版)-*

 レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
 レナード・バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団、イギリス・バッハ祝祭合唱団 -*

  録音:1958年1月20日(春の祭典) ニューヨーク、セント・ジョージ・ホテル
     1969年5月(ペトルーシュカ)
     1957年1月28日(火の鳥) ニューヨーク、セント・ジョージ・ホテル
     1960年3月(プルチネルラ)
     1972年4月(詩篇交響曲)


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2020年05月03日

大貫妙子/カイエ, using SL-6 & AU-D707X DECADE

大阪では16時頃から雨がパラパラと降ってきましたね。

大阪への移動中、愛用メモリプレーヤで聴いていた圧倒的な演奏、骨子も考えました。 自宅に戻って野菜中心の夕食後、CDを探しましたが… 2枚とも見つかりません??
なんで… 何処に… 落ち込みました。

探すことにちょっとヒートアップしましたが、ちょっと落ち着くことにし、
Black NIKKA Special のロックを片手に心和むようなレコードを、と探し、これをチョイス。
長く聴いてませんでしたけれど…

1984年6月5日発売、大貫妙子の8枚目のオリジナル・アルバム「カイエ」

アレンジはこの当時いつもの坂本龍一、日本とパリでレコーディングされた、映画音楽を標榜したインスト中心のアルバムです。 「若き日の望楼」「雨の夜明け」は4枚目のアルバム「romantique」、「夏に恋する女たち」はをフランス映画の映画音楽風なのはフランシス・レイのアレンジャーでも知られるジャン・ムジーが参加しているから。

オリジナルの「宇宙(コスモス)みつけた」は、NHKの番組のテーマソングだったそうですが、「ピーターラビットとわたし」の延長線のような感じ。

大貫妙子さん、10枚目の「Comin' Soon」まで、初期の3枚を除いて、リアルタイムで買ってましたけれど、再生産のような感じもし、やめてしまいました。 5枚目「AVENTURE」までが青春のアルバムですね。 帯広の学生時代。 7枚目の「SIGNIFIE」までは帯広入院時代ですけれど…

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Side A
 カイエ T
 Amour levant −若き日の望楼−
 輪舞
 Le courant de mecontentment(不満の暗流)
 カイエ U

Side B
 宇宙(コスモス)みつけた
 ラ・ストラーダ
 雨の夜明け
 夏に恋する女たち

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渡辺貞夫/Morning Island, using SL-6 & AU-D707X DECADE

今日は夜から雨の予報。

早朝散歩 with 買物(24h営業の大型ディスカウントスーパー、早朝に行くと人が少ないのですが、先日昼前に行ったらレジは30分待ち)、朝7時半には 10,000歩を確保して戻ってきました。
ゆったりとした朝食を採った後、洗濯をし、夕食の仕込みをし、玄関に置いている金魚の水槽の水交換もし、のんびりした休日ライフ。

コロナ禍で、気分はちょっとどんよりしてしまいがちですが、爽やかな音楽で気分を上向けましょう。

取り出したのは、渡辺貞夫。 ナベサダさん、御年87歳ですが現役で頑張っておられるようですね。
そのナベサダさんが一番輝いていたのが、デイブ・グルーシンと組んでいた時代でしょう。 その中より、今日の気分に近いのはこの「Morning Island」でしょうか。

「カリフォルニア・シャワー」や「マイ・ディア・ライフ」のようなインパクトは少ないですけれど、落ち着いた雰囲気で静かに盛り上がります。
調べていたら「ダウン・イースト」は資生堂化粧品ブラバスの宣伝(出演:草刈正雄)で使われていたようですが、印象に残ってませんでした。 ⇒ ココ

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Side A
 モーニング・アイランド
 ダウン・イースト
 セレナーデ
 ウィ・アー・ジ・ワン

Side B
 ホーム・ミーティング
 サダオのための小さなワルツ
 サンバ・ド・マルコス
 イナー・エムブレイス

 渡辺貞夫(as,sopranino,fl),Dave Grusin(p,elp,perc),
 Jeff Mironov(elg),Francisco Centeno(elb),Steve Gaod(ds),
 Rubens Bassini(congas,perc),Eric Gale(elg,A-2,B-1),with brass and strings
  1979年3月 A & R Recording Studios,New York City


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カラヤン/BPO、メンデルスゾーン/交響曲全集(CD-3)

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

このところちょっと渋めなオトマール・スィトナーを聴いてきましたが、圧倒的な演奏へと回帰、カラヤン指揮によるベルリン・フィルの演奏よりメンデルスゾーンの交響曲全集。 CD−3です。

メンデルスゾーンの交響曲というと、第4番「イタリア」が有名で、続いて第3番「スコットランド」というイメージでしょうけれど、カラヤンのこのCDでは、この2曲は個人的にはあまりお薦めしません。 と書きましたが、決して悪い演奏ではなく、これまで書いてきたような重量感を持ったベルリン・フィルの響きによる豊穣な「スコットランド」、豊麗な「イタリア」です。 これが個人的な嗜好とちょっとズレているだけで、カラヤンの特質を出している巧い演奏には違いありません。

第3番「スコットランド」、第1・3楽章を遅いテンポで豊穣な響きで連綿と歌い込んでゆきます。 特に第3楽章はオケが止まりそうなほど遅いのが印象的です。 これと比した第2・4楽章の力感を持った響きが怒涛のように迫ってきます。 重厚な響きにスピード感があって、さすがベルリン・フィルとうなってしまいます。 この曲については、もうちょっとしみじみとした感じが欲しいんですけどね。

第4番「イタリア」、この曲についてはもっと颯爽として駆け抜けて欲しいのですけれど、カラヤンは冒頭より艶やかでゴージャスな響きを駆使して歌い繋いでゆきます。 第2・3楽章はやや遅めのテンポでじっくりと歌い、終楽章では緻密に響き合せた力感のある演奏として、巧いオーケストラの演奏を堪能できます。

ということで全曲を何度も聴きましたけれど、好みはあろうとも、いずれの曲もメンデルスゾーンがベートーヴェンの後継者としての位置付け、後期ロマン派への橋渡しを担っている、そんな魅力が分かる交響曲全集であると思いました。

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 CD−1
  メンデルスゾーン/交響曲第1番 ハ短調 Op.11
  メンデルスゾーン/交響曲第5番 ニ短調「宗教改革」 Op.107
 CD−2
  メンデルスゾーン/交響曲第2番 変ロ長調「讃歌」 Op.52 -*
 CD−3
  メンデルスゾーン/交響曲第3番 イ短調「スコットランド」 Op.56
  メンデルスゾーン/交響曲第4番 イ長調「イタリア」 Op.90

  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   エディト・マティス(S) -*、リゼロッテ・レープマン(S) -*、
   ヴェルナー・ホルヴェーク(T) -*
   ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団 -*

    録音:1971/1(3,4番),1971/2(5番),1972/9(2番),1972/11(1番)
       ベルリン・イエス・キリスト教会
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2020年05月02日

パーシー・フェイス/The Greatest Strings , using SL-6 & AU-D707X DECADE

天気予報通り、暑くなりました。

昼過ぎ、ご近所スーパーの人出が少ない頃合いを見計らって外出していましたけれど、夏のような感じでした。 部屋に戻ってきて、クーラーが壊れている1階のステレオ部屋、先日までは着込んでも寒くて仕方なかったのですが、今はTシャツ1枚なのに窓を開けて外の空気を入れていたりもします。

コロナ禍で、そんな初夏の爽やかな季節なのに、気分はちょっとどんよりしてしまいがちですが、爽やかな音楽で気分を上向けましょう。

取り出したのは、パーシー・フェイス・オーケストラ。
「夏の日の恋」は、中学生の頃、17cm-LP(4曲入り)のを買っていましたので、かれこれ50年(半世紀!)のお付き合いになります。

単身赴任していた2011年、レコファン渋谷BEAM店頭に並べられた1枚100円のレコード(黄色いシールが目印)、ゴミ箱同然のダンボールの中より救出してきました。 10枚以上買うと半額になるセールだったので、50円のレコードですが、好きな音楽に貴賤はありません。 気持ちが和みます。

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Side A
 夏の日の恋(避暑地の出来事)
 ひき潮
 珊瑚礁の彼方
 スィート・レイラニ(ワイキキの結婚)
 エストレリータ
 そよ風と私
 ラ・コンパルサ

Side B
 愛の誓い
 魅惑のワルツ(昼下がりの情事)
 黒いオルフェ
 みじかくも美しく燃え
 悲しき雨音
 この世の果てに

1972-3年頃、国際情報社が企画・発行、CBSソニーのレコードを1枚付け20ページほどの解説やエッセイなどの読み物とカラー写真もふんだんに使った「BEST OF BEST MOOD POPS 18 SERIES」。 そのラストを飾る vol.18。 一般の書店やレコード店ではなく通販で頒布されたもののようです(定価 2,200円、全集特価 1,900円)。



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