2020年02月29日

新型コロナウィルスの影響により、中止・延期があります

取り急ぎ、3月15日までの演奏会情報を更新しました。

中止・延期となっている演奏会がありますので、ご注意ください。
詳細は該当するオーケストラのホームページまたは、ホールの演奏会情報をご覧ください。



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オーケストラ・ソノリテ 第38回定期演奏会

日時:2020年2月23日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:いたみホール・大ホール

曲目:サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」
   チャイコフスキー/バレエ組曲「白鳥の湖」より
    「情景」「ワルツ」「白鳥たちの踊り」「ハンガリーの踊り」「終曲」
   ラフマニノフ/交響曲第3番
(アンコール)ラフマニノフ/ヴォカリーズ

指揮:白谷 隆

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P2292486 posted by (C)fronte360

キビキビとオケをドライブする白谷さん、よく訓練されたオケが白谷さんにきちんと反応していました。 ソノリテ、その名のとおり響きの美しさも特徴的ですが、キレよくスピード感も十分にある演奏会を楽しみました。

サン=サーンスの「バッカナール」、白谷さんが大きく振りかぶって、ふわっとした響き、オーボエの凛とした響きによる上々の滑り出し。 金管も華やかで、弦アンサンブルもよく揃って艶やかです。 エキゾティック感もよく出ていました。 個人的にはもうちょっとエロっぽさが欲しかったかな。 カスタネット、女性奏者が台に右足を載せ膝のちょっと上あたりで叩いていたのも印象的でした。 活気ある音楽とした後半、ホルンの斉奏もパワフル、そしてぐぃっと盛り上げての着地。 聴きごたえ十分でした。 大きな拍手が沸きました。

続いて、チャイコフスキーのバレエ組曲「白鳥の湖」より5曲。 まずはお馴染み「情景」は、冒頭のオーボエの好演、瑞々しいハープ、情感たっぷりな見事な滑り出し。 壁のように響くホルンの強奏、弦アンサンブルは時に強く、時にしなやかに。 急激に盛り上げてパワフルな着地。
「ワルツ」、太い響きのピチカート、おちついた弦アンサンブル。 ちょっと艶消し気味の響きが上品です。 大きくうねるように盛り上げて、ぐっとこらえてはじけるようなたっぷりとした響き。 よかったですね。
「白鳥たちの踊り」、ファゴット裏で吹くクラリネットやフルートも美しく、上々の開始。 そんな木管と弦アンサンブルが艶やかに絡んで素敵でした。
「ハンガリーの踊り」、メリハリの利いた音楽、ここでも聴かせ上手な白谷さんの本領が発揮され、オケもそれによく応えてました。 引き締まった金管、力強い幕切れでした。
「終曲」、各パートがよく纏まって、引き締まった開始。 そのまま緊張感を保ったままティムパニも加わって雄大な音楽。 あまりの盛り上がりにティムパニ奏者の手よりマレットがこぼれてタイコの上をポンポンポンって転がりましたけど、態勢に影響なし(それほど力入っていたのでしょうね)。 急激な盛り上がりのあとはたっぷりとしたさせ、聴かせ上手な白谷さんですね。 各ソロにスポットライトを当てるような感じですが、オケもそれに応えて見事なソロを展開。 最後は落ち着いて、ぐっと底力をこめた演奏として全体を締めました。 ここでも大きな拍手。

15分間の休憩のあと、ラフマニノフの大曲・難曲でもある交響曲第3番。 こちらも白谷さんの指揮の元、オケの皆さんの好演が随所に光っていましたが、すみません、何故か曲全体としての印象が薄く感じた演奏でした。 終演後の会場からの拍手も、前2曲に比してちょっと少なかった印象。 皆さん曲を知らないってこともあるでしょうけれど、終演後のスピーチで白谷さんが、様々に絡み合っていて、とても難しい曲だと言われていましたように、個々の場面場面はよくできていても、全体でのまとまり感が希薄だったのかもしれません。 部分最適が全体最適にならなかった、ということかな(偉そうにすみません)。 これは指揮者の責任でしょうけれど。

第1楽章、クラリネットの太い響き、重厚な序奏より、オーボエ、ファゴット、第2ヴァイオリンと主題を繋ぎ、たっぷりとしたチェロによる第2主題。 シンフォニックな展開をキレよく進めます。 高音弦の数が少ないからでしょうか、もうちょっと粘り気あると、懐かしさも醸し出されたのかもしれませんね。
第2楽章、ハープの響きに乗せてホルンの遥かな響きで始まり、コンマスのソロがとても巧かったですねぇ。 情感漂う開始でしたね。 フルートやバスクラリネットも素敵でした。 中間部は活気のある演奏、突き抜けるミュート・トランペット、テキパキと進めてゆきます。 皆さん熱演なんですけど、全体としていまいちドラマを感じないのね。
第3楽章、スピード感を持った開始。 トランペットが雄弁でした。 第2主題も熱っぽく、白谷さんがキビキビと曲を進め、オケもよくそれに応えてました。 大太鼓入って重い響きがズシリ。 どこかアメリカンな響きによる演奏として、スピードアップ、パワフルに締めくくりました。 

アンコールは「ヴォカリーズ」、懐かしさをたっぷりと含んだラフマニノフらしい粘り気のある美しい演奏としてお開きとなりました。 メインの曲が交響曲第2番だったら、もっと違った印象の演奏会になっていたかもしれませんね。 でもみなさん巧かったですよ。 お疲れさまでした。

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2020年02月28日

大阪散歩20200223_高島屋東別館建物ツアー:1階

2月23日(日)、今年1月にリノベーション再オープンされた高島屋東別館。
リニューアルオープン高島屋史料館イベント「高島屋東別館建物ツアー」
その参加記録です。 1階エレベーター脇に移動

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P2232439 posted by (C)fronte360

何のパネルかというと・・・

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ここの後方、壁の上の方、かつて中二階のサロンのようになっていて、
ここにも装飾性の高い手すりがあったそうです。

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このアーチの部分、現在の法律では開口できないので埋めてしまってますが、
裏側には手すりはそのまま残しているのだそうです。

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ちなみにこの柱の通風孔(現在はダミーだそうですが)

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アカンサス・モチーフになっていますね。

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なおこの部分の床材、建築当時のままのをここだけ残しているそうです。

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続いてこちらの階段、総大理石、ショウウィンドゥがしつらえてあります。

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手すりも当時のままだそうです。

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倉庫に置いてあったプレートもかかってますね。

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天井の照明器具、いつの時代かわからないけれど
蛍光灯に変わったときに付けられたものをそのまま置いてありました。

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実際には壁に取りつけた蛍光灯で灯りをとっていますけれど。

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豪華な階段ですが、階段はいずれも2階以上は取り払われているそうです。

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2020年02月27日

大阪散歩20200223_高島屋東別館建物ツアー:1階へ

2月23日(日)、今年1月にリノベーション再オープンされた高島屋東別館。
リニューアルオープン高島屋史料館イベント「高島屋東別館建物ツアー」
その参加記録です。 地下1階エレベーター前

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P2232426 posted by (C)fronte360

2組に分かれて見学していたので、もう1組待つ間にエレベータの写真撮影
使えるエレベーターは1基のみ、他は昔の面影を残して保存されています。

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「上り」「下り」のほか、下の四角には「満員」とか書いてました。

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天井の梁に見える部分、実際の梁はもっと上にあるそうです。
配管ダクトなどを隠すため、梁に見せかけているとのこと。 凝ってますね。

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こちらが現在使われているエレベーター

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機械を一新しながらも、こちらも昔の面影を引き継いでますね。
そしてこのエレベーターに乗り、1階へ。

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1階のエレベーターホール、ダミーエレベータの扉も「らしく」なってます。

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天井の照明器具
そして1階は天井が高いのでエレベーターの装飾も大きくなってます。

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「アカンサス」という「葉」を表現した古代ギリシア以来の装飾モチーフ
ふんだんに使われているのが、この建物の大きな見所であります。

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2020年02月26日

大阪散歩20200223_高島屋東別館建物ツアー:地下1階

2月23日(日)、今年1月にリノベーション再オープンされた高島屋東別館。
リニューアルオープン高島屋史料館イベント「高島屋東別館建物ツアー」
その参加記録です。 今度は地下1階。

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続いて見学したのは、倉庫でした。

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リノベーションするにあたり、現在の消防法などの関係より使えない部材、
扉や木枠なども捨てないで保管しているそうです。

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国の有形登録文化財なので、文化財保護の観点より使わなかった部材も保管。

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また工事中にコンクリートの中より発見した当時のセメント袋も回収して
壁に貼ってありました。

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一部、現在の階段にも貼ってありましたが、何階かを示すプレートなどなど

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これは何でしょうねぇ、電気器具ですけれど・・・

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興味つきませんでした。



移動、
こちらは、館内で小物などを運搬する搬送路の取り出し口の所へ。



上の階より伝票など小物を入れたバスケットがエレベータのように回ってきて
ここでシュートさせて出てくる仕組み。

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かつて郵便局などでも使われていた仕組みですが、完全な形で残っているのは
たぶんここだけじゃないか、とのお話しでした。

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2020年02月25日

大阪散歩20200223_高島屋東別館建物ツアー:スタート

2月23日(日)、今年1月にリノベーション再オープンされた高島屋東別館。
リニューアルオープン高島屋史料館イベント「高島屋東別館建物ツアー」
その参加記録です。 10:30〜12:00 約30名弱の参加者がありました。

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まずは動画で高島屋東別館の歴史や構造、特徴などのお勉強してから、
実際の建物の見学になりました。

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建物の歴史
@ 1923(大正12)年、木造3階建ての「松坂屋大阪店」の仮営業所
A 1928(昭和3)年、6階建ての「南館」がオープン
B 1934(昭和9)年、「北館」が木造3階の建物を挟むように建ち
C 1937(昭和12)年、3つの建物がひとつになり国内最大級の百貨店が誕生
D 当時の堺筋は、北浜「三越」、備後町「白木屋」、長堀橋「高島屋」、
  日本橋「松坂屋」と、百貨店が立ち並ぶ通りであった。
E 1966(昭和41)年、「松坂屋」が天満橋に移転
F 1968(昭和44)年、「高島屋東別館」となった。
● 2019(平成31)年、国の登録有形文化財となる。

まずは地下2階、ここは一般には使われていないようです。

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使われていないエレベーターがそのまま残っています。

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最初に案内されたのが、この部屋。
動画で見ましたが、斜めの壁に反射性の高いタイルが張ってあります。

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上を見ると、鉄板で今はふさがっていますが、この上は堺筋の歩道で
光を集めるガラスが張ってあったそうです。

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外光をここより採り入れて、タイルに反射させ、地下に光を放つ仕組み。

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時おり、ごぉ〜という地下鉄堺筋線の音が響いてきました。

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2020年02月24日

(2020年)3月の関西アマオケコンサート情報(追加)

2020年3月に、京阪神で開催されるアマオケ関連の演奏会について追加投稿します。

※2/24(追加)
 3/3:相愛オーケストラ 第73回定期演奏会
 3/8:メモワール室内オーケストラ 記念コンサート
 3/15:相愛大学音楽学部 第28回 学内オペラ公演「魔笛」
 3/20:大阪市民管弦楽団 第91回定期演奏会
 3/21:甲南大学OB交響楽団 第9回演奏会
 3/29:西宮ジュニアオーケストラ 第41回定期演奏会

我太呂さんより情報いただきました。
3月もたくさんありますね。 興味ある方は是非いらしてください。


 
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2020年02月23日

高島屋東別館建物ツアー

建物裏の塔のような部分、これって空気取り入れ口と、送風路だそうです。わざわざ外観に合わせてこんな形にしているなんて八分音符
面白かった!
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高島屋東別館建物ツアー

国の登録有形文化財となった高島屋東別館の中を案内して下さるツアーに参加しました八分音符
日頃は見ることのできない地下などバックスペースを見て、少々興奮気味です。
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オーケストラ千里山 第29回演奏会

日時:2020年2月16日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:いたみホール・大ホール

曲目:オッフェンバック/「天国と地獄」序曲
   伊福部昭/交響譚詩
   シューベルト/交響曲第8番ハ長調「ザ・グレート」
(アンコール)シューベルト/「ロザムンデ」より間奏曲第3番

指揮:佐々木宏

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天国的な長さとも称される「ザ・グレート」が秀逸でした。 何より常に締まった低弦がビシッと曲を支えていたのが良かった。 指揮者の佐々木さんがコントラバス奏者だからでしょうか。 芯がしっかりと通った上で、栄嶋さん率いる高音弦がアグレッシブかつ艶やかに、木管はチャーミングに美しいシューベルトの旋律を歌う。 すっかり魅了されました。 もちろん堂々とした金管ファンファーレ、ティムパニも落ち着いてしっかりと持ち場を守り、また打楽器扱いで見せ場のないトランペットもまた良い味を出して吹いてましたね。 いつまでも聴いていたかった「ザ・グレート」でした。

第1楽章、冒頭ホルンこそ慎重でやや手探りな感じは否めませんでしたが、頑張って乗り切ってからは艶やかな弦とチャーミングな木管が歌って惹き込まれました。 たっぷりと弾く栄島さん率いる高音弦や、しっとりしたヴィオラも素敵でしたが、5本ながらコントラバスがしっかりと曲を支えていて、また時にはぐぃっと切り込んで来るのに耳を奪われました。 以降ず〜っと低弦を主に聴いていたといっても過言ではありません。

第2楽章、やや音量が大きめのスタートでしたが、ここはオーボエ、クラリネットなど木管アンサンブルが大健闘。 さわやかでした。 そしてしっとりとした弦アンサンブル、第2ヴァイオリンも頑張ってましたね。 そしてここでもコントラバスが見事に会話をしていたのに魅了されて、たっぷりとシューベルトを味わいました。

第3楽章、重厚な弦とチャーミングな木管が交差するスケルツォ。 生き生きとした音楽ですが、ここでも低弦は表面にこそ立ちませんが、裏でしっかりとした良い味を出し、曲を支えてました。 中間部のトリオ、ややもっさりした感じもしましたけれど、主題を戻してからの木管の優雅な響き、力強い弦がまた交差して、力強い着地を見事に決めました。

終楽章、キレよく始まって快活で伸びやかながら、弦アンサンブルはとても力強く、アグレッシブな上々の滑り出し。 低弦ピッカート、まとまり感あってノリも良かったですよ。 時おり重い響きで打つティムパニも曲をしっかりと支えてました。 安定した土台にのって、音楽が延々繰り返され、雄大な音楽が素晴らしい。 そして畳みかけるように切り込んで、更に盛り上げてゆきましたが、最後は佐々木さんが腕をくるっと廻し、すっとした着地。 最近の解釈みたいですね。 スケール感も十分で覇気ある演奏に大満足しました。

アンコールのシューベルトの「ロザムンデ」間奏曲第3番、こちらも美しい演奏でしたね。 たっぷりとシューベルトを堪能させていただきました。 しあわせ。

これに先立って、冒頭のオッフェンバックの「天国と地獄」序曲、華やぎを感じさせた演奏でした。 何より栄嶋さんのソロ、ちょっと粘りつくような美音が耳に残りました。 オケは真摯でキレの良さと引き締まったダイナミズムを持った前半。 後半のお馴染みの運動会のメロディでは軽やかかつ迫力も秘めたしっかりとした演奏としていました。 運動会のメロディになると佐々木さん、ほとんど棒を振らず嬉しそうにオケを見て、オケを走らせておられました。

伊福部昭の交響譚詩は、総力戦ながら先ほどのキレの良さをそのままにしてストレートに進めた第1譚詩。 タイトに引き締めながらも渋い響きで彩った第2譚詩もまた総力戦。 オケの皆さんの真摯な気持ちが前向きに伝わってきた演奏でした。 とてもしっかりとした演奏で、芯のある低弦、突き抜ける金管、渋いヴィオラ、最後のしみじみとさせたコールアングレなどなど、とても巧くまとまった印象ですが、う〜ん、伊福部らしい土俗さが少々洗練されたなぁ、と少々欲張ってしまったりもした演奏でした。 偉そうにすみません。

とにかく、新型コロナウィルス騒ぎが続くなか、素敵な音楽に出会えて免疫力が高まりました。 ありがとうございました。 そして皆さんお疲れさまでした。


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