2019年11月14日

Jeff Beck(ジェフ・ベック)、BOLW BY BLOW (ギター殺人者の凱旋) using SL-6 & AU-D707X DECADE

疲れて帰った夜、言葉の入っていない音楽が聴きたくて、
されとてクラシック音楽という雰囲気でもなく、アグレッシブな夜には・・・
ジェフ・ベックのこのアルバムでしょうか。

PB140573
PB140573 posted by (C)fronte360

Jeff Beck/BOLW BY BLOW

Side A
 分かってくれない(You Know What I Mean)
 シーズ・ア・ウーマン(She's a Woman)
 コンスティペテッド・ダック(Constipated Duck)
 エアー・ブロワー(Air Blower)
 スキャッター・ブレイン(Scatterbrain)

Side B
 哀しみの恋人達(Caude We've Endedas Lovers)
 セロニアス(Thelonius)
 フリーウェイ・ジャム(Freeway Jam)
 ダイヤモンド・ダスト(Diamond Dust)

 Jeff Beck(g)、Max Middleton(key)、phil Chenn(b)、Richard Baily(ds)

邦題が「ギター殺人者の凱旋」なのか何故か分かりませんが
ベックのギターをフューチャーし、全編インストゥルメンタル、
そして何よりファンキーな音楽が心地よいですね。

この前、BB&A 時代、トリオ演奏でのハード・ロック!
こちらが大好きですが、全編インストゥルメンタルなので疲れた夜にはGood!

レコード・ジャケットもまた裏面のほうが好きです。

PB140574
PB140574 posted by (C)fronte360

そして、インレート・カードはピン・ナップになってますよ!

PB140575
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今のロックとは違う次元のロック!!
こんなのをリアルタイムに聴いていたのだなと、感慨もひとしおです。

posted by fronte360 at 22:37| Comment(0) | 17〜20-POPs全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カンマーフィルフィルハーモニー神戸 第8回定期演奏会

日時:2019年11月10日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:神戸新聞・松方ホール

曲目:モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
   ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15
   (アンコール)ベートヴェン/ピアノソナタ「かっこう」より第3楽章
   ベートーヴェン/交響曲第4番 変ロ長調 op.60
   (モーツァルト/5つのコントルダンス K.609より第1番」

独奏:法貴彩子(p)

指揮:花崎 薫

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規模を求めるのではなく、2管編成のコンパクトな編成でモダン楽器を使用しながら、音楽が作曲された時点の精神に立ち返って、その感動、瑞々しさを表現する。 とプログラムに書かれたとおり、覇気ある演奏の数々でした。 小編成(弦楽器は 7-6-5-4-3 の対向配置)ながらパワフルなサウンドは、前回聴いた第3回定期演奏会と同様、筋を通して頑張っておられるようです。 そして第3回の時と同じくバロック・ティムパニを使用、そして前2曲ではナチュラル・トランペットを用いていました。 まれに他のオケでもナチュラル・トランペットを使っていた例もありましたが、とってつけたように感じることもありますが、このオケでの使用は慣れているのでしょうね、効果的だったと思いました(フィガロの結婚序曲のフィナーレ部分など)。

そのフィガロの結婚序曲、小気味いい演奏でしたね。 快速テンポ、打点を明確にし、大き目の音量でサクサクと進めてゆきました。 どこか即物的な感じもした演奏でした。

そしてペートーヴェンのピアノ協奏曲第1番。 ソリストとして登場された法貴彩子さん、柔らかなトーンながら深い音色としっかりと強い打鍵を駆使、明瞭で明晰な音楽造りに魅了されました。
そして何といっても第1楽章のカデンツァ。 宮尾幹成さんの作品とプログラムにありましたが、ダイナミックな音楽と静かな音楽が交差、静かな音楽の中にどこかで耳にしたフレーズがちりばめられているなぁ、と思って聴いていましたが・・・聴き進むと「今日もいい天気♪」と歌われてピンときました。 サザエさんのテーマ曲だったのですね、ベートーヴェンとサザエさんの邂逅ですか。 現代作品の世界・日本初演も複数手掛けておられるとプログラムに書かれてましたので、その延長線でしょうか、善し悪し・好き嫌いの判断は置きますが、チャレンジ精神は買っておきたいと思います。

15分の休憩を挟んでメインはベートーヴェンの交響曲第4番。 重厚なサウンドは、いかにもベートーヴェン、といった趣き。 曖昧さ感じさせない剛直と言って良いサウンド。 弦アンサンブルにおけるチェロとコントラバスが一体となって芯を形成していたからで、これは指揮者の花崎さんがチェロ奏者によるところが大きいように思いました。 その花崎さんの指揮は、指揮棒を持たない両腕を上下に動かして打点を明確し、淡々と曲を進めてゆくスタイル。 決して煽ったり、タメをつくって抑揚をつけることもあまりなく、曲をリードしてゆきます。
そして弦アンサンブルと呼応する木管、クラリネットやフルートなど美しい音色ながら硬めで端正なサウンドで、オケの響きが統一されていますね。 終始、短いストロークで軽快に叩き出すティムパニとも相まって、ソリッドで小気味よい音楽造りとしていました。 終楽章のフィナーレこそ花崎さんの左腕がくるりと回って若干の抑揚を付けたあと、力強いサウンドで着地を決めました。 正攻法、正面突破といった感じのベートーヴェンでした。

現代に生きる新しい古典演奏することを目的に立ち上げられたアンサンブルらしい音楽でした。 ただ個人的には終始大きな音量で畳みかけてこられる感じで少々疲れました。 強弱が f〜p というよりも ff〜mp で音楽が常に推移していったような印象で、もう少々音量絞って、縦線揃えるストレートな音楽だけでなく、横線を絡ませて繊細なディールも味わいたかったなぁ、というのが正直なところ(エラそうにすみません)。 でも決して下手な演奏ではなかったですよ。 まさに先のカデンツァと同様でした。 とにかくご招待いただき有り難うございました。 そして皆さんお疲れさまでした。

posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 19-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする