2018年08月12日

デラバン

梅田に立ち寄ったので阪神百貨店、名物イカ焼きに卵が入った「デラバン」
晩ご飯前ですが、ビール(のまがい物)と一緒に一息着きます。
関西に住んでて良かった!
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天理シティーオーケストラ特別演奏会 吉田南のベートーヴェン

日時:2018年8月5日(日) 15:00開演(14:30開場)
場所:天理市民会館・やまのべホール

曲目:ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
(アンコール)イザイ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番より第3楽章「アマービレ」

独奏:吉田 南(vn)

指揮:安野英之(常任)

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P8121973 posted by (C)fronte360

未就学児童も気楽に聴ける「真夏のオーケストラ!夏休み名曲コンサート」では第3楽章のみ演奏されたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。 いったん会場を閉じ、未就学児童にはご遠慮願った大人の時間とし、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、1曲のみの特別演奏会。

吉田南さんと天理シティとは、一昨年の定期演奏会においてダイナミックなチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴かせてもらいましたが、ベートーヴェンでは抜群のテクニックより繰り出される芯のある響き、しっかりとした奥行きを持って、終楽章では全身全霊を込めたカデンツァに感動しました。 若さが醸し出す決してブレない生真面目さのようなものを感じることもありましたが、アンコールで聴かせていただいたイザイの無伴奏、空気感がまったく異なりました。 深く沈み込むような演奏に酔いました。 将来が楽しみです。

第1楽章、オケの上々の滑り出し気迫のこもった前奏で曲が進んだのち、透明感のある吉田南さんのソロに繋ぎます。 芯のある響きでしっかりと決めて、線の細さなど微塵も感じさせない堂々たる響き。 オケも更に気合いを込めて繋ぎます。 吉田さんのソロは奥行きも感じさせてダイナミック。 ですが、正直ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は苦手なのですね、丁々発止で進みましたが少々生真面目に進んでいったようにも感じられて集中力低下(すみません)。 カデンツァも抜群のテクニックに艶が乗った響きでしたがもうちょっと間合いというか自然なスケール感が欲しかったな(と偉そうにすみません)。 でもテクニックは抜群で終盤のメロディラインなど圧巻でしたね。 将来が楽しみです。

第2楽章、暖かなオケの響きに導かれて、繊細で透明感の高い吉田さんのソロ。 純度が高いけれど冷たくないのですね、柔らかさ温かみも感じさせます。 オケではファゴットがいい響きでサポートしてました。

第3楽章、深い響きをかろやかに奏でて入ります。 巧いなぁ。 ここでは端正に進めていったようです。 安野さんは終始にこやかな笑顔でサポート。 吉田さんと一緒になってヴァイオリン協奏曲を紡ぎ出している感じ、オケとの一体感が素晴らしかった。 そしてカデンツァ、全身全霊で奏でる真摯な響きに感動。 オケが入って更に気迫も込めて全曲を閉じました。 抜群なテクニックで微動だにしないベートーヴェンとった感じ。 巧かった。 欲を言えば、若さが醸し出す決してブレない生真面目さが時に感じることでしょうか。 年輪を重ねて肩肘張るところの無い自然なスケール感が出ることを期待します。 まだ20歳ですものね、将来が大いに楽しみです。


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天理シティーオーケストラ 真夏のオーケストラ!夏休み名曲コンサート

日時:2018年8月5日(日) 13:00開演(12:00開場)
場所:天理市民会館・やまのべホール

曲目:シュランメル/ウィーンはいつもウィーン
   ヨハン・シュトラウスU/トリッチ・トラッチポルカ
   グリーグ/朝「ペールギュント」組曲より
   ケテルビー/ペルシアの市場にて
   プライアー/口笛吹きと子犬
   アンダーソン/ワルツィングキャット
   ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲より第3楽章
   指揮者体験コーナー(「運命」冒頭)
   ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」より第1楽章
(アンコール)J.シュトラウス/ラデツキー行進曲

独奏:吉田 南(vn)

指揮:安野英之(常任)

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P8121972 posted by (C)fronte360

気軽にクラシック音楽、身近にオーケストラ演奏を楽しむ企画「夏休み名曲コンサート」も今回で11回目とのこと。 この第1回演奏会、小学4年生で出演された吉田 南さん(2016年現役高校3年生のときにモントリオール国際コンクール最年少3位入賞)を迎えての華やかなステージでもありました。 天理をウィーンのような音楽の街にしたいとの想いは着実に実りつつあるようです。 今年も楽しませていただきました。

オケの弦楽器は対向配置での 8-8-5-5-3 のコンパクトな編成。 ヴァイオリンの両端には高校生でしょうね、天理教音楽研究会弦楽教室に通う女学生も参加されていました。

冒頭、天理をウィーンのような音楽の街にしたいとの思いをこめた「ウィーンはいつもウィーン」で明るくうきうきした気分として開演します。 そしてウィーンの街で楽しくお喋りをしている様子を描いた「トリッチ・トラッチポルカ」、スネアドラムが小気味よいフレッシュな演奏でしたね。 「ペールギュント」の「朝」でオーケストラが今度は静かな朝の雰囲気を醸し出します。 フルートやオーボエの魅力的な響きによる開始、弦楽アンサンブルではそっと切り込む低弦の響きがよかったな。

個人的には「ペルシャの市場」を楽しみました。 当方がクラシック音楽に興味を持った中学生のとき、少ないお小遣いで買った17cmの小さなLPレコード(オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団)で何度も聴いていた曲です。 有名曲ながら実演に接したのはこれで2回目。 明るく大きくメリハリをつけた演奏で、パーカッションでの盛り上げも効いて楽しめました。 隊商の声、オケのメンバーのちょっと恥ずかしそうなくぐもった合唱となってました。 重厚な隊商のイメージでしょうか(個人的には明るく楽しい隊商のイメージですけどね)。

最後に「ワォ〜ン」を元気よく吠えた(吠えさせられた?)「口笛吹きと子犬」、ワンワンと吠えていたオケの皆さんもちょっと恥ずかしかった? しかしそれもこれもご愛敬。 生身の人間が楽器を奏でているのですものね。 「ワルツィングキャット」も抑揚つけた判りやすい演奏でしたが、ここまでくるとちょっと客席もちょっと騒がしくなってきたみたい。

そんな客席を引き締めたのが吉田南さんのベートーヴェン。 ビシッと決めた旋律に若干二十歳ながら深いコクを絡ませてました。 オケのファゴットの絡みも素晴らしかった。 あとで知りましたがゲネではこの曲を演奏しなかったそうですね、ぶっつけ本番でこの仕上がりとは。 演奏後、安野さんに話かけられたときの返答がまだ初々しくて(幼くて?)ギャップが大きいなぁ。

指揮者コーナーで単純に縦に振ってゆけば曲になるよ、と示した「運命」の第1楽章でしたが、客席の騒がしさなどものともせず、キレ良くストイックに引き締めた真っ向勝負。 小型オケ特有の細マッチョな筋肉質な演奏を楽しませていただきました。

ウィーンに始まってウィーンに終わる、アンコールはいつもの「ラデツキーマーチ」。 客席の手拍子も大きく・小さく・ときにはお休みも入れて会場が一体となってのお開き。 今年も楽しませていただきました。 ありがとうございました。 皆さんお疲れさまでした。
posted by fronte360 at 06:35| Comment(0) | 18-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする