12月も4日にお休みつけて、2日・3日と高知を満喫してきました。
まずは2日、高知城の脇にある高知県立文学館での吉田類さんの記念講演会。
青空将棋をしているのを横目で見て文学館前の山内一豊公の銅像を見上げます。
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桂浜にある坂本龍馬の銅像などを手がけた本山白雲の作品。
ブロンズ鍛造青銅色仕上げ、高さ4.32m、重さ3.6トン、台座5.08m、総高9.4m
騎馬像としては皇居前の楠木正成像を上回る国内最大クラスだそうです。
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この銅像脇にこんな看板が・・・
「酒と文学 〜土佐日記から吉田類まで〜」
今回のお目当てですね。 奥に見えるのが高知県立文学館。
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吉田類さんの記念公演は申込100名で満席でした。
14:00から15:30までなのに、吉田さんが勘違いして15:00で切り上げて、拍手!
司会者が慌ててました。
質疑応答で15:30まで引き延ばして無事終了。 講演要約を以下に記します。
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酒場詩人 ふるさとと文学を語る 吉田類
北海道佐呂間町で句会、佐川町等から開拓団として移住し100年続く句会がある。
12才まで過ごした仁淀川町(当時は村)で母親より俳句の手ほどきを受ける。
子どもの頃は絵画の先生より俳句よりも西洋趣味だった。
帰国後、芋煮会での句会に誘われて、1位となって俳句に目覚めた。
おおもとの感性は仁淀川で育まれたものに違いない。
体力が続くのも仁淀川での子供の頃の体験であり、日本の田舎の豊かさである。
シュールレアリストとして絵を描いていたが自己満足に気付いた。
今は旅先で15〜30分で描ける俳画が主。 土佐和紙も自分で漉いている。
素材に合せて画材など実験し、表現は素材に合せる。 自然に合わせる。
山登りをしているが、山登りが先で酒は後から。
山登りは自然に合わせることである。
登山の単独行もやっており、ギリギリの体験をすることがある。
俳句も素材を選んで繋いでゆけば纏まった句になるが個性が無く面白味は無い。
文学も芸術もギリギリのところから発生する。
個性が大切である。 高知は他の作家も含め個性が先の土地柄である。
唯一無二の自分を出すこと。
飲み会での句会から始まったが、北海道新聞の方が居て、札幌で句会もやった。
佐呂間町の句会では感性を歌い、自分の俳句のルーツと同じで驚いた。
100年前の高知の佐川、仁淀川のルーツを佐呂間で見て感慨深かった。
人格の魂が出ていないといけない。
余談
酒場放浪記は100才まで茶人のような姿でやる。
文学館ではコンパクトに高知の文人を紹介していて凄いと思った。
大町桂月や幸徳秋水などもきちんと採り上げられている。
会津で震災から1年後に行ったが、会津戦争で薩長土肥と戦った土地だが、
土佐は植木枝盛が会津に自由民権を拡げたのでOKとなっています。