2016年10月16日

クリップス、ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」

今回の高知での捕獲品のなかで1番の驚きはこのディスクでした。

ジャケットにはキャスターにでも轢かれたような傷跡もあるし
ダイヤモンド1000シリーズなのですが、音質がとても良いのに驚きです。

PA165010
PA165010 posted by (C)fronte360

ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」、エグモント序曲
 ヨーゼフ・クリップス指揮  ロンドン交響楽団

そもそもエヴェレスト原盤で映画用35mmマグネチックテープでの録音で
最近はSACD化もされて真価を発揮しているようですけれど、
これまでクリップスのベートーヴェン交響曲全集は缶入りCDとか
100円ショップでも売られていましたよね。
音質もくぐもったような感じ、また音が左右反転した曲もありました。

そんなCDのイメージがあったのと丁寧に扱われていないジャケットを見ると
購入にも2の足を踏んだのですが・・・
瑞々しい残響、鮮明に浮き上がる木管、低弦の響きにも腰があるけれど、
クリップスらしくゴリ押しせず丁寧な響きで組み立てられているのが解ります。

軽やかな打撃から始まる英雄交響曲ですが、音の広がりが感じられる録音、
弦楽器の各パートがくっきりと描かれ、木管がしっとりと乗っている感じ、
第2楽章などしだいに熱くなってのめり込んでしまいます。

クリップスの良さを満喫できました。



posted by fronte360 at 08:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 16-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゲザ・アンダ、モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番/第21番

高知より戻っての1週間、のんびりとした高知とは一転、慌ただしい毎日。
来週月曜日は大腸内視鏡検査というかポリープ切除決まりでお休みするため、
余計にスケジュールが立て込んでいます。

わが大腸、4年前に28mmの巨大ポリープを含む9個のポリープを切除してから
1年半後にやはり5個のポリープを切除、以来2年半ぶりの検査ですので、
今回はさぁ何個あるでしょうか・・・状態みたい。

昨年末、同年齢の学生時代の友人は大腸癌ステージ3Bより生還したものの、
先月オフィスで年下の部長は検査入院2週間したがあっけなく肺癌で他界、
前日に会社の保健師が見舞いに行ったときは元気だったのに翌朝急変・・・
自分もそんな年齢になってきたのだなとしみじみ思う秋であります。

さてようやくステレオ部屋の開放を受け(まだ荷物が散乱しているけれど)
高知で捕獲してきたレコードを鑑賞中。

PA165009
PA165009 posted by (C)fronte360

モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番/第21番
 ゲザ・アンダ(p、指揮) ウィーン交響楽団

1973年録音、ザルツブルク・モーツァルテウムとの録音(1961〜69年)より新しく
音もいくぶん良いでしょうか。 瑞々しいタッチのピアノが魅力的です。
オーケストラの伴奏もやや厚みも感じさせるのも違いかしら。

第20番第1楽章はやや速めで進めましたが第2楽章ではぐっとテンポを落とし
しみじみとした味わいが素敵でした。
第21番第1楽章は堂々としながらも躍動感あって精神的な深さをも感じさせて
なかなかの名演奏だと思います。 ともにカデンツァがアンダ自作なので
耳馴染みがないぶん何が出てくるか的な緊張感の高さもあるかもしれませんね、
聴き手として。

ともに好きな曲だけにハードルが高くなりがちですけれどやすやすとクリア、
これは良いレコードを捕獲できました。


posted by fronte360 at 05:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 16-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする