2016年09月20日

六甲フィルハーモニー管弦楽団 第42回定期演奏会

日時:2016年9月18日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:神戸文化ホール・大ホール

曲目:保科洋/風紋(管弦楽版)
   伊福部昭/シンフォニア・タプカーラ(1979年改訂版)
   ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」
(アンコール)シューベルト/劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第3番

指揮:遠藤浩史

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邦人作曲家2人による前半と、永遠の名曲ベートーヴェンの田園交響楽をメインに据えた個性的なプログラム。 個人的には前半プログラムがとても面白く聴かせていただきました。

保科洋の「風紋」は、吹奏楽では有名な曲とのことですが初めて聴く曲。 砂丘で砂が吹いているまさにそんな響きで始まり、吹奏楽らしいフレーズも随所に感じながら、後半には生き生きとしたリズム感もあってとても聴きやすい曲。 まるで映画音楽のようでもあり、どこか懐かしい風景を見ているような気持になりました。

伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」は伊福部が亡くなった2006年、芦屋交響楽団第65回定期演奏会で聴いて以来2回目の実演。 すっかり忘れていましたが、メリハリを効かせた伊福部サウンドを堪能しました。 ステージ後方中央より左に一列に並んだパーカッションによるソリッドな響き、ブラス(tp×4、tb×4、tuba)が別動隊のようにステージ右後ろに別れて配置されたステレオ効果もあって大いに盛り上がった第1楽章が印象的でした。

指揮者の遠藤さんも初めて聴く指揮者ですが、しっかりと立って下半身はほぼ動かず、指揮棒は持たずに両腕を大きく使って曲の拍を取って進めます。 仁王立ちみたい。 太い線でぐいぐいと進めて、強烈なパーカッションの響きで切り取る、そんな感じのサウンドでしたね。

ただ後半の田園交響曲も遠藤さんは基本的に同じスタイルなので(ちょっと左足を引いて半身の体制も散見されましたが、けっして動き回らない指揮ですね)、ウェットな弦楽器の響き、端正な管楽器の響き、嵐の場面に象徴された鋭い打音のティムパニ、それぞれ頑張っているのは分かるのですが・・・オケ全体もまとまっていて、悪くもないのですが、何度も同じ曲を聴いている当方には、ざらっと曲を進めてどこか捕らえ処がなく終わってしまった・・・という感じでした。 指揮者のこの曲への思い入れの違いかもしれませんね。

簡単に演奏会を振り返ってみたいと思います。

奈良を出たときは土砂降りに近い雨が断続的に降ってましたが、神戸は曇り空。 今回は奥さんと長男を連れての参戦。 ちょっと遅くなって急いで坂道を上っていたら蒸し暑くなってきて汗も出てきました。 開演10分前になんとかホールに到着。 さっそく2階席の8列52番に陣取りました。 このあたりガラガラでしたが、こんな天候なのに1階席はけっこうお客さん入っているみたい。

トイレに行って戻ってきたらオケの皆さんもう席についてスタンバってました。 オケの編成は、13-11-7-8-6 の対抗配置。 燕尾服の遠藤さんが出てきて始まります。

保科洋の「風紋」、砂丘で砂が吹いているまさにそんな響きで始まり、吹奏楽らしいフレーズも随所に感じながら、後半には生き生きとしたリズム感もあってとても聴きやすい曲。 まるで映画音楽のようでもあり、どこか懐かしい風景を見ているような気持になりました。

ヴィオラとチェロのゆらめくような響きによる開始。 流れるようなヴァイオリンの響きが加わってきて、懐かしい風景画を見ているような気持になりした。 まさに風で砂丘の砂が風紋を作っているようでいて、ゆったりと流れる音楽は映画音楽のよう。 生き生きとしたリズムとなって、舞台右後方のブラス隊(tp×4、tb×3、tuba)とステージ最後列に陣取ったパーカションとの対比効果。 まさに響宴ですね。 それが収まってフルートの暖かな調べ、ミュートトランペットも懐かしい感じを持たせたあとまた盛り上がってゆきます。 ステージ前方の高音弦、後方のパーカッション、右奥のブラス隊、またこれらの響宴でのピークを形成。 女性奏者の方、大太鼓打った手を返して銅鑼を叩いたあとタンバリン持ってと大忙しでしたね。 スッキリと盛り上がったのを、遠藤さんの左手が挙げて止めました。 初めて聴く曲でしたが、とても面白く聴かせてもらいました。

伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」は以来2回目の実演ですが、すっかり忘れていました。 この曲は、メリハリを効かせた伊福部サウンドを堪能。 ステージ後方中央より左に一列に並んだパーカッションによるソリッドな響き、ブラス別動隊はtbを1本追加(tp×4、tb×4、tuba)、ステレオ効果もあって大いに盛り上がった第1楽章がとても印象的でした。 そして第2楽章はしっとりとした音楽、ハープの響きやティムパニの打音が心臓の鼓動にも聴こえたり、管楽器が和楽器のような渋い響きであったのも日本的な感じがして面白かったですね。 そして第3楽章はタプカーラのリズム、ミュートトランペットのソロや裏で吹くファゴットなども加わって伊福部サウンドを楽しみました。

第1楽章、ヴィオラとコントラバスの深みを感じさせる響き、ここにヴァイオリンのしっとりした響きが絡んでコクが出てきます。 ここがあるのが1979年改訂版。 木管楽器を伴った土俗的なリズムに、切れ味鋭いスネアが割って入ります。 クラリネットも負けじと頑張って、打楽器の強烈響きで応酬。 ちょっとやりすぎかな、と思うほど思いっきりよく打って、オケはリズム感よく走ってゆきます。
指揮者の遠藤さん、しっかりと立って下半身はほぼ動かず、指揮棒は持たずに両腕を大きく使って曲の拍を取って進めています。 まるで仁王立ちみたい。 太い線でぐいぐいと進めて、強烈なパーカッションの響きで切り取る、そんな感じ。
弦楽アンサンブルも高音・中音・低音の響きがよく混ざり合っていてパワーありますね。 特に中音がしっかり響くのがいいですね。 コクがあえります。 ホルンは別動隊と反対側、オケの左端に陣取っていてこちらもハリのある響きで参戦。 のびやかでもあってよかったですね。
ホルンのソロ、チェロのソロ、それぞれに深くハリのある響きが良く、それが断片的になってからクライマックスへ。 リズム感があってメリハリを十二分に効かせた音楽となりまですが、指揮者の姿と同じく腰の据わったサウンドがホールを埋め尽くし、最後は指揮者の遠藤さんの右ストレートで止めました。 客席からは大きな拍手は湧きあがりました。 客席もちょっと興奮状態ですね。

第2楽章、ハープを弾く音、後ろでコントラバスも添えているのですね。 フルートのしっとりとした響き。 ゆったりとおだやかな音楽。 ヴィオラもいい響きでしたね。 ティムパの打音が心臓の鼓動のようにも聴こえました。 この響きに乗せて、ミュートトランペット、フルート、オーボエ、ホルン、それぞれに和楽器のような渋い響きで彩ってゆきます。 ファゴットが裏で吹いているのもいい感じだったな。 ティムパニはマレットを持たず、手で叩いていて、最後はこと切れるように終わりました。

第3楽章、アイヌの踊りのリズム・タプカーラによる開始。 ここでもタイトな打楽器がさく裂。 リズムに乗せて進みます。 オケもノリノリかな。 遠藤さん、右手でリズム取りながら左手で抑えるような場面もありました。 これが収まると、オーボエの美しいメロディがコンマスのソロに移ります。 艶やかないい音でしたね。 ファゴットがいい感じでした。 ミュートミュートトランペット、ティムパニが調べをつないでゆくと音楽がまた盛り上がります。 リズムの響宴の開始。 伊福部サウンド全開ですが、ただ突っ走るのではなく音楽が伸び縮みしているので聴きごたえあります。 オケはそのまま整然と走ってエンディグに突入、遠藤さんが両腕を万歳、グリコのマークように挙げて止めました。 堪能しました。

20分間の休憩。

前半の邦人作曲家2人とはうって代わって名曲中の名曲であるベートーヴェンの田園交響曲。 オケの編成は、13-12-9-8-6 と中音を増強しましたが、舞台上の打楽器はティパニのみ(当たり前ですが)スッキリしましたね。 しかし舞台右奥には、離れ小島のようにブラス隊(tp×2、tb×2)が残っているのが印象的。 ベートーヴェンの交響曲の金管楽器って打楽器と同じような動きなので別にここに居る必要は特に無いように思うのですけどね。

田園交響曲、先日はソノリテによる美しい響きに彩られた演奏を楽しみましたが、六甲フィルではウェットな弦楽器の響き、端正な管楽器の響き、嵐の場面に象徴された鋭い打音のティムパニ、それぞれ頑張っているのはよく分かりますし、オケ全体も良くまとまっていて悪くもないのですが・・・なんか捕らえどころが薄く、ざらっと曲を進めて終わってしまった・・・という感じでしたね。 前半2曲と違って、指揮者のこの曲への思い入れの違いかもしれませんね。 そんな風に感じたしだいです(生意気ですみません)。

第1楽章、弦楽器の豊かな響きによる開始は上々。 徐々にテンポを早めに進めてコンパクトにたたみかけて進めたあと、今度はゆったりと、緩急つけて進めてゆきます。 遠藤さん、両足をしっかりと動かさず、指揮棒を持たない両腕での指揮は変わりませんが、前半と違って腕を水平に動かして太い線で歌わせているみたいですね。 木管奏者の方は全員女性なのですね、皆さん白のブラウスで気づきました。 ただし響きはいずれも端正な感じで淡々と曲を進めている感じ。 終盤もフレーズをやや短めにしコンパクトに盛り上げてたあとふわっと着地。

第2楽章、中音弦のちょっと分厚い響きで始まりました。 第1ヴァイオリンの響きは抑え目ですね。 ゆったりとオーソドックスに進んでゆきます。 朴訥としたファゴットが素敵でした。 遠藤さん、腕をぐるぐると回して歌わせますが、なんかこじんまりとまとまった音楽より抜けださない感じかな、端正な木管楽器の響きは素敵なのですけどね。 フルートが吹き、クラリネットのカッコウが鳴く美しい音楽。 いいですね。 でも部分はいいけど、全体としてイマイチ印象薄くなるのは何故でしょうね。 なんて思っているうちに終わりました。

第3楽章、柔らかな響きでの開始より徐々に力を増してゆき、コントラバスの響きがまとまって届きます。 ホルンは2本ですがタイトに吹いてオケ全体の響きによくマッチしていましたね。 オーボエのソロもまたオケ全体の響きに綺麗に合っていて、いいですね。 でもやはり全体としての印象薄くてちょっと眠くなってきましたよ。 皆さん巧いんですけどね。 第2ヴァイオリンの深い響きで嵐の場面へと進みます

第4楽章にはアタッカで入って、ティムパニのさく裂する響き、ソリッドな打音には重さと粘りも感じられて見事。 端正なオケの響きにもここでは鋭いキレと粘り気が感じられました。 前半プログラムをちょっと思い出したりもして、遠藤さんこういった場面が好きなのかな、と思ってみたり。

第5楽章、ゆったりと進めて、ちょっとソロが危なくギリギリセーフのような場面もありましたが、弦楽器の第1ヴァイオリンはしっとりとした響きで第2ヴァイオリンは暖かな響き、これらがまとまって暖かくまろやかな響きとなって届けられます。 管楽器はどれもまた端正な響きですね。 たっぷりとした音楽、緩急もつけて場面転換はビシッと決めて進みます。 悪い感じはしないのですが、なんか捕らえどころがなくなんだろうな・・・という思いがぬぐえず最後までやってきたという感じ。 ゆったりと腕を回してオケを止めました。

これが名曲を演奏するむずかしさなのでしょうね。 下手なオケならもっと別な部分を聴くのでしょうけれど・・・結局は指揮者のこの曲への思い入れみたいなのが、当方と合わなかったということかもしれませんね。 偉そうですみませんが・・・

でも上述したように個々はオケはよく頑張っていましたよ。 アンコールのロザムンデでは木管奏者の方は生き生きと吹いていらしたのも印象に残りました。 とにかくお疲れさまでした。 次回はプロコフィエフの交響曲第7番とこれまた先日聴いたショスタコーヴィチの交響曲第10番だそうです。 指揮は第37回定期演奏会でも指揮されたプロソロフさん、緻密さにパワーを兼ね備えたロシア・ロマンを期待します。 皆さんお疲れさまでした。


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2016年09月19日

10月の関西アマオケコンサート情報(追加2)

10月に、京阪神で開催されるアマオケ関連の演奏会について追加投稿します。

※(9/19追加)
 10/15:兵庫県立西宮高等学校音楽科 第32回定期演奏会

六甲フィルの演奏会でもらったチラシにありました。
検索で昨年の記録では独奏の久保さんは今年3年生みたいですね。 昨年の指揮者上田真紀郎さんのお名前ありました。 天理で活動されている方ですが、今年の指揮者は不明です。 フレッシュな演奏会期待できます。 興味ある方は是非いらしてください。

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2016年09月18日

大阪歴史博物館に行ってきた_「難波宮の時代」大極殿

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
本当なら高知に居たはずだが、台風接近で順延としていきなり空いた1日、
大阪歴史博物館の常設展に行ってきました。

常設展示、まずは10階へとエレベーターで駆け上がって7階まであります。
10階「難波宮の時代」

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大極殿を復元した空間がありました。

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ここから難波宮跡や大阪城が一望にできますが、時間がくると・・・
この窓に大スクリーンが降りてきて、宮廷の儀式の様子が映し出されます。

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スクリーンが降りてくるときのわくわく感、これからワープする宇宙船・・・
そんな感覚になりますね。

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2016年09月17日

大阪歴史博物館に行ってきた

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
前夜、夜行バスを予約していて、本当なら高知に居たはずだが、台風接近・・・
前日まで悩んだ末、バスの予約を10月に変更してしまいました。

いきなり空いた1日、どこに行くかな・・・と、やってきたのが谷町四丁目。
大阪歴史博物館、意外と初見参になります。

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お隣はNHK大阪放送局
こちらのNHK大阪ホールには何度か来たことはあるのですけれど。

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今回、手元に常設展の招待券があったので行ってみることにしました。
17日より「真田丸」の特別展示が始まるそうですけれど・・・

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屋外展示の高床式倉庫、この辺りは難波宮跡ですね。
当方がまだ中学生の頃、この辺りは通学路で、友達の家もあったので
うろうろしていましたけど、ここにはまだ大阪市立体育館があって、
NHKも斜め向かいの馬場町、ここでの発掘調査はずいぶんあとになりますね。

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大阪歴史博物館10階より難波宮跡を望みました。
当方が中学生だった1972年頃まで発掘調査がされていたのを覚えています。
阪神高速東大阪線が高架より地上に降りているのは地下の遺跡を守るためですね。

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10階には幻だった難波宮を発見・苦労して発掘調査された山根徳太郎博士、
その偉業についての展示がありました。


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2016年09月16日

10月の関西アマオケコンサート情報(追加)

10月に、京阪神で開催されるアマオケ関連の演奏会について追加投稿します。

※(9/16追加)
 10/1:学生オーケストラの響宴 〜親子で楽しむ世界の名曲〜
 10/8:コレギウム・ヨハネス 第11回演奏会
 10/10:京都府立医科大学交響楽団 第92回定期演奏会
 10/23:大阪モーツァルトアンサンブル びわ湖畔で聴くピアノと管弦楽アンサンブルの午後

いずれも我太呂さんより情報いただいていましたが、掲載が遅くなりました。
興味ある方は是非ともいらしてください。

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2016年09月15日

高知散歩20160813(番外編)

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さて、今宵の深夜バス(16日朝到着)でまた高知に行く予定でしたが・・・
台風やってきてますしね、今回は断念することにしました。

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キャンセルするのは惜しいので、10月に変更です・・・ほぼ高知中毒ですね。

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2016年09月14日

土佐おもてなし海援隊20160813(その2)

よさこいの記事ばかりだったので、ちょっと変えて・・土佐おもてなし海援隊

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P8134660 posted by (C)fronte360

今回、紅一点なんですが男役として武智半平太さん。
背が小さくなった・・・なんてイジられてましたけどね。

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P8134657 posted by (C)fronte360

紫の衣装の彼が岩崎弥太郎・・・スリムですね。
そして帽子をかぶっているのが、ジョン万次郎。 なかなかのイケメンです。

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今回、ちょっと解り難いのが・・・吉村虎太郎クン。

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土佐の庄屋出身で土佐勤王党員として投獄・釈放後に天誅組を組織、
大和で挙兵(いわゆる天誅組の変)するも幕府の攻撃で戦死した人ですね。

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弥太郎クンの右側のが中岡慎太郎クン(こんな写真しかなくすみません)

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そして弥太郎の左側のが、お馴染みの龍馬さんになります。
とにかく土日は駅前広場で頑張っていますので、
もし高知に行かれましたら是非ともご贔屓に・・・

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P8134669 posted by (C)fronte360

偶然にも8月13日のステージの動画がありました。
上の写真は15時のですが、ステージは13時のだそうです。 注目!!





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2016年09月13日

大阪市民管弦楽団 第84回定期演奏会

日時:2016年9月11日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:ザ・シンフォニーホール

曲目:ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より
       「だったん人の娘の踊り/だったん人の踊り」
   マスネ/組曲第6番「おとぎの国の風景」
   ショスタコーヴィチ/交響曲第10番
(アンコール)ショスタコーヴィチ/劇場音楽「ハムレット」より「フォーティンブラスの行進曲」

指揮:中井章徳

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指揮者の中井章徳さん、初めて聴く方ですけれど、しっかりとした棒で纏められた演奏は、どの曲も美しい響きに彩られて、美観を大切にされる指揮者だなと思いました。 もちろん演奏には迫力もありましたけれど、いわゆる勢いに任せた爆演ではなくて、きちっと計算されたタメを使ってしっかりと歌って盛り上げる感じだったかな。 オーケストラもそんな中井さんによく応えて、聴き応えのある演奏を展開していて安心して演奏を楽しめました。 いずれの曲も好演でした。

今回、いつもの2階席ではなく1階席K列での鑑賞。 オーケストラの中がよく見えないのでちょっと残念だったのと、中央通路の後ろあたりだったけれど多少音が上を飛んでゆく感じだったかな。 オーケストラの編成は、ちょっと見えにくかったけれど 13-13-12-10-7 の通常配置。 自由入場ながら管打楽器、コトンラバス、チェロ、ヴィオラ最後にヴァイオリンとパート毎に揃って準備完了。 コンマスが拍手で迎えられてチューニングを終えました。 燕尾服の中井さんが出てこられて始まります。

1曲目、ボロディンの「だったん人の娘の踊り/だったん人の踊り」も迫力よりも美感に焦点を置いた感じの演奏でした。 淡々とフレーズを繰り出して進めてゆきます。 韃靼=粗野という方程式は当てはまらず、みずみずしい響きで清廉な印象を覚えた「娘の踊り」。 ヴォリュームアップしてグイグイと進めた「だったん人の踊り」でも綺麗に響かせることに注力されていたみたい。 オケの纏まりも感も良く、スネアも切れ味は良いけど刺激的でない響き、ヴィオラのちょっと甘い響きが食い込んできたりもして、面白く聴かせてもらいました。 エンディング、スピードアップして力が入りましたが、ここも美しい響きで彩って駆け抜けました。

マスネの組曲第6番「おとぎの国の風景」、たぶん初めて聴く曲だと思います。 この曲も前曲同様で美感を大切にした演奏でしたが、アンリ・ルソーの絵を見るような陽気さと素朴さを感じた演奏でした。
第1曲「行列」、軽やかなトランペットと弾力ある響きのオケと掛け合ったファンファーレより行進曲が明るく賑々しく進みました。
第2曲「バレエ」、機動力を感じさせるオケの響き、中井さんフレーズをちょっと伸び縮みさせ、ここでも弦楽器と管楽器の呼応が良かったですね。
第3曲「幻」、思索的な音楽として深いヴァイオリンの響き、遥かなホルンも素敵でした。 オケ全体がまろやかなな響きながら押し出し強くして安定感ありました。
第4曲「バッカナール」、軽やかながら内声部をしっかりと歌わせて走ってくので、ここも安定感抜群。 機動力を持ったオケがしっかりと地に足つけて走って見事でした。

20分間の休憩を挟んで、いよいよメインのショスタコーヴィチの交響曲第10番。 かつて宝塚市交響楽団の第41回定期演奏会でも聴いたことがあるので実演では2回目となりますが、難曲ですね。 自分にとって・・・。 イマイチ捉えどころの分からない長大な第1楽章、第2楽章以降はお馴染みのフレーズが出てきて盛り上がりますが、第3楽章の終わりから第4楽章の初めがイマイチ馴染めない感じがぬぐえない・・・そんな印象ですが、意外と第1楽章冒頭より各楽器が織り成す響きを面白く聴かせてもらいました。

第1楽章、低弦の奥深い響きより開始、ヴァイオリンも深い響きでしたが、ヴィオラが甘く美しい響きにハッとしました。 コントラバスが芯になった弦楽アンサンブルは豊かで安定感抜群。 透明感高いヴァイオリンも冴えますね。 緻密に組み立てられた音楽、中井さんが分かりやすい指揮でリードしていて、客席から見ていても納得度の高い振りです。 徐々に緊張感を高めてクライマックス。 ピッコロが絶叫調の吹きますが、きちっとオケ全体の響きにマッチして纏まり感充分。 タイトなホルン、銅鑼も打たれて、パワフルながら堂々とした落ち着きすら感じられ、集中力抜群。 これを越えて深みのあるサウンドに。 ヴィオラの美しい響き、低弦の上に乗ったヴァイオリンも透明感ありました。 静かな緊張感を保ってこの楽章を終了。 繰り返しになりますが、緻密に組み立てられた音楽だったんだなと感じ入りました。

第2楽章、深く張りを持った弦の響き、木管楽器のパッセージでスピードアップ。 スネアがカッコ良く打ち、ホルンもまたカッコ良い。 場面転換をしっかりとキメて、また走ります。 木管奏者の方がノッて吹いてらっしゃいますね(演奏していて楽しいんでしょうね)。 聴いているこちらも楽しい。 中井さん、ここでは大きく上下動させてリードしていて、要所をしっかり決めて曲を進め、ここでも安定感あります。 大きく腕を振ってこの楽章を締めました。

第3楽章、緻密な弦楽アンサンブル、コントラバスの深く重い響き、ヴァイオリンはしっとりとした響きでしたね。 フレーズがフルートから弦楽器に移って次第にヴォリュームアップ。 これが収まるとファゴットがハリのある美しい音色でフレーズを吹き素敵。 コントラバスにフレーズを渡して力を持たせ、ホルンがカッコ良く吹いてパワフル。 中井さん各パートを見事にコントロールして、各パートもしっかりとそれに応えて聴き応え十分。 タイトな音楽となっても、安定感あるのはコントラバスが芯になっているからでしょう。 山を越えて、コンマスの断片的なソロ、こんな風に象徴的に扱われているのですね、CDではよくわかってませんでした。

第4楽章、コントラバスの重い響きより始まって、木管楽器も加わって徐々に走り始めました。 落ち着いたアンサンブルが余裕で走っている感じ。 金管も加わってパワフルなんですが、ここもきちっと制御されています。 大太鼓が打たれたクライマックス、絶叫したり、勢いに任せることのないきちっと抑制かけた音楽が流れます。 要所でのコントラバス、底力があってカッコ良くで安定感も抜群。 ホルンの斉奏、スネアなどもカッコ良く切り込んできましたね。 音楽がいったん落ち着き、木管と弦楽器の会話を経てから、またコントラバスが芯になってのエンディング、ティムパニ奏者の女性がこれまた鋭く打ち分けて見ていても爽快、そして盛り上がった音楽を中井さんが右腕を大きく回しての着地。 残響がホールに残り、客席からは大きな拍手が湧きあがりました。 最後の最後まできちんと美しく響くことを計算されたような演奏でしたね。 大きな拍手を贈りました。

アンコールもショスタコーヴィッチ、これを告げる指揮者の中井さんの明晰な声がホールに響きました。 聞き取れない指揮者の方も多いのですけれど、きっとこんな声のように曲も明晰に分析してオケに指示していたのではないかな、と想像しました。 オーケストラもそんな中井さんによく応えて、聴き応えのある演奏をして下さり安心して楽しめました。 ありがとうございました。 そして皆さんお疲れさまでした。


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土佐おもてなし海援隊20160813

よさこいの記事ばかりだったので、ちょっと変えて・・「土佐おもてなし海援隊

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P8134672 posted by (C)fronte360

2017年3月〜2018年12月、「志国高知 幕末維新博」のPR隊として
過去から未来への時空を超え、現代に再び甦った土佐の偉人6人組です。

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これまで(2011年4月〜2016年3月まで)活動していた「土佐おもてなし勤王党
通称「もて勤」として愛されていたグループの後継。

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「もて勤」時代は固定ファンが沢山いて、座席前列などCD買った人の指定席??
特定の人しか座られない感じでしたけどね。

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なんせ今年7月が初ステージ、まだファンもまだまばらな感じですけどね。
応援するには今、こらからが期待です。




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2016年09月12日

高知よさこい20160812_高知城(ぞっこん町田’98)

今年のお盆休み、よさこい祭り最終日12日の全国大会に間に合いました。
レベルの高さを求めて14時半前より高知城に行って受賞チームを鑑賞。

審査員特別賞の受賞の「ぞっこん町田’98」
このチームはその名のとおり県外、東京都町田市のよさこいチームです。

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県外チームながらなかなかの強豪チームです。

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本賞を受賞したチームは、翌年の前夜祭より参加できるので、
それを目指して頑張っておれていて、来年は前夜祭より参加ですね。

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でも数年前、同じく前夜祭より参加だったのですが、
台風での大雨に見舞われて、あえなく中止・・・ そんな経験もあったそう。

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以来、また頑張ってこれられての受賞。 おめでとうございます。

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