2016年09月30日

大阪歴史博物館に行ってきた_近代現代のフロア(おしまい)

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
本当なら高知に居たはずだが、台風接近で順延としていきなり空いた1日、
大阪歴史博物館の常設展に行ってきました。

常設展示、エスカレータで7階に降りるとそこが終点、近代現代のフロア。
いわゆる「大大阪」と呼ばれた頃を等身大にて再現されていました。

「劇場のまち 道頓堀・千日前」

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上から見えたのはここですね。
ここを抜けると資料展示になります。

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模型もあって判りやすいし、時代も近いので親近感湧きますよ。

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モダンなデザイン、心斎橋プランタンの椅子・テーブル・衝立です。

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足踏みミシンも懐かしいですね。

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実家にもあって、高校生の時には自分もコレ使っていましたよ。

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ということで最後までたっぷりと見て満足しました。
おしまい。

 
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2016年09月29日

大阪歴史博物館に行ってきた_近代現代のフロア

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
本当なら高知に居たはずだが、台風接近で順延としていきなり空いた1日、
大阪歴史博物館の常設展に行ってきました。

常設展示、エスカレータで7階に降りるとそこが終点、近代現代のフロア。
いわゆる「大大阪」と呼ばれた頃を等身大にて再現されていました。

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さっそく中に入ってみることにしましょう。

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「地下鉄と御堂筋」

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「庶民の台所 公設市場」

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「流行の最先端 心ブラ」

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そんなテーマに沿って時代が描かれています。
懐かしさを感じさせる光景ですね。


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2016年09月28日

大阪歴史博物館に行ってきた_歴史を掘る(蔵出し名品展、その2)

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
本当なら高知に居たはずだが、台風接近で順延としていきなり空いた1日、
大阪歴史博物館の常設展に行ってきました。

常設展示、エスカレータで8階に降りるとそこは歴史を掘ると題されたフロア。
ゼブラ配色の工事現場フェンスに囲まれたフロアの中は発掘調査の体験ゾーン、
そこを素通りして、やってきたのが今回のお目当て「蔵出し名品展」です。

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美術分野より「大阪城四季図屏風」(直原玉青)筆)の夏図、秋図

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考古学より「銅製鍍銀経筒」その他、土器も色々とあって見応え十分。

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しかし、ここはとても静かで、ゆっくりと時間を過ごせました。

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そして、ここを出たら吹き抜けで下の7階を垣間見ることができました。

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芝居小屋や、地下鉄のモニュメントもありますね。

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面白そうなので、さっそく下に降りてみることに・・・

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2016年09月27日

大阪歴史博物館に行ってきた_歴史を掘る(蔵出し名品展)

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
本当なら高知に居たはずだが、台風接近で順延としていきなり空いた1日、
大阪歴史博物館の常設展に行ってきました。

常設展示、エスカレータで8階に降りるとそこは歴史を掘ると題されたフロア。
ゼブラ配色の工事現場フェンスに囲まれたフロアの中は発掘調査の体験ゾーン。

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そこを素通りして、やってきたのが今回のお目当て「蔵出し名品展」です。

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大阪歴史博物館は幅広いコレクションより普段あまり見ることのできない物を
選りすぐって展示されています(10/3迄)。

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歴史分野より「豊臣秀吉朱印状」「徳川家康朱印状」「伊達政宗起請文」

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これが「豊臣秀吉朱印状」。
上のほうにこちょこちょっと書かれていますね。

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「徳川家康朱印状」
これも上の方に書かれていて、折りたたむからこんな感じになるのですかね。

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「伊達政宗起請文」

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2016年09月26日

大阪歴史博物館に行ってきた_中世近世のフロア(御座船)

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
本当なら高知に居たはずだが、台風接近で順延としていきなり空いた1日、
大阪歴史博物館の常設展に行ってきました。

常設展示、エスカレータで9階に降りるとそこは中世近世のフロア。
水都大坂の案内のあとは江戸時代の資料展示となります。

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P9164750 posted by (C)fronte360

向こうに大きな船みたいなのがありますね。

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これはお祭りで使う山車でしょうね、御座船と書かれています。

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大坂にもこんな立派なものがあったのですね。
大坂商人のパワーを感じます。

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精巧な彫り物が満載、いやぁ立派ですわ。

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2016年09月25日

朝バナナ・ダイエット

ここ1ヵ月ほど、朝バナナ・ダイエットをまたやっています。

単身赴任中の2008年秋、TV番組で紹介されて一時大ブームになりましたが、
当方もそれに倣い、当時75キロあった体重が2ヵ月で8キロ減となりました。
その後、朝バナナを止め若干リバウンドしたものの、単身赴任より戻り、
ここ2年ほど歩くようになって70キロを若干切る数値で安定しています。

さて、今回また朝バナナ・ダイエットを復活させたのは、体重増からではなく、
翌朝にアルコールが残るようになったり、倦怠感が抜けないなど
内臓とくに胃腸の不調を覚えるようになったからですね。
胃腸を休めるのに効果がある朝バナナ・ダイエットを復活させました。

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P9244796 posted by (C)fronte360

今月8日の人間ドック、不健康なところが暴かれるので不健康診断なのですが、
この不健康診断の10日程前より始めて、その詳細結果はまだ出ていませんが、
昨年の不健康診断前、坐骨神経痛になるほど歩いて体重を無理やり64キロ台、
かつてないほどに減らしましたが、今年の体重は2キロ増の66キロ台でした。

もとより体重減を狙っていたのではないのですが、うれしかったのは腹囲。
腹囲が昨年より1センチ減、誤差の範囲でしょうが、減少しましたね。
昨年は体重4キロ減で腹囲4センチ減が、今年は2キロ増なのに更に1センチ減。
これはちょっと意外でしたね。 それだけ胃腸は少し休んでいるのかな。

あと、朝の忙しい時間帯にちょっと余裕も出来ました。
これまで小さなどんぶり鉢で卵かけごはん、納豆、味噌汁を慌ててかき込んで、
とにかく満腹にしてから出勤していましたけど、それでも出勤後・・・
血糖値が急に下がるのか空腹感がつのったりもしました。

でも今はバナナ1〜2本を食べて常温の水を飲むだけ。 やたら水を飲むので、
おしっこが近くなりましたけど、出勤後も意外と空腹感がありませんね。
あれだけ朝食っていたのは何だったか・・・と思うほど。

しばらく続けてみましょう。

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2016年09月24日

クルト・ザンデルリンク、ブルックナー/交響曲第3番

このところステレオ部屋で音楽をゆっくりと聴ける環境でなくなったけれど
変わらず愛用のメモリプレーヤで音楽を楽しんでいます。

昨年は図書館で借りたCDをメモリプレーヤに移して聴いていましたが、
最近はずいぶんと以前に手持ちのCDを録音したものを聴き返していて、
とくにこの頃はクルト・ザンデルリンクを集中的に聴いています。

ベートーヴェンの交響曲全集、ブラームスの交響曲全集(旧録音)の流れより
昨日は以下を聴いて、大きな感銘を受けました。

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ブルックナー/交響曲第3番(1889年版)
 クルト・ザンデルリンク指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

これまでも書いてきたとおり当方はブルックナーの良い聴き手ではなくて、
版の違いやここがこうでなくては…そんなこだわった聴き方にはまったくの無知。
ですが、この演奏はパワーもあるけれど、細部をしっかりと描き込んでいて、
パワフルな響きだけれど響きが綺麗に整理されて、美しいですね。

若い時期のザンデルリンクさん、ブラームスの交響曲でも感じましたが、
終楽章で猛烈なアッチェランドかけて盛り上げても、きちっと整理された音楽を、
綺麗に響かせる統率力が素晴らしい。

メモリプレーヤで聴いていることもあり、スピーカーで聴くのと違って、
細部まで聴き込めるから余計にそう思うのでしょうが、
このブルックナーではフレーズを繰り返しながら綿々と歌い込んでゆくさまや、
大きな起伏でしっかりと盛り上ってゆく音楽にのめり込んでしまいました。

聞いた話では、ブルックナーが第二次大戦後にドイツで流行したのは、
敗戦に打ちひしがれたドイツ国民が繰り返しの多いブルックナーの曲を聴き、
痛手を癒していたから・・・そんなことも理解できる気がしました。
いつまでも聴いていたい、音楽の中に身を置き続けていたい・・・

やはり力強くも美しい音楽が素敵ですね。


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2016年09月23日

大阪歴史博物館に行ってきた_中世近世のフロア

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
本当なら高知に居たはずだが、台風接近で順延としていきなり空いた1日、
大阪歴史博物館の常設展に行ってきました。

常設展示、エスカレータで9階に降りるとそこは中世近世のフロア。
まずは石山本願寺、大坂城ができる前この地に蓮如上人が石山本覚寺を造り、
信長と対峙していたのでした。

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P9164743 posted by (C)fronte360

この次は、江戸時代となって水都めぐりです。 これが楽しい。

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P9164745 posted by (C)fronte360

それぞれの橋のたもとに展示があって、映像では文楽人形による解説。
浪速屋寅之助、というらしいですが、水都大坂の名所を案内してくれます。

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映像が映っていないときの写真で残念ですが、新清水寺。
ここでは玉造稲荷神社の名前も出てきて、ここも名所だったのですね。
通っていた小学校の隣がこの玉造稲荷神社でしたから。

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P9164749 posted by (C)fronte360


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2016年09月22日

大阪歴史博物館に行ってきた_古代のフロア

16日(金)、久しぶりに有給休暇を取得した臨時休業日。
本当なら高知に居たはずだが、台風接近で順延としていきなり空いた1日、
大阪歴史博物館の常設展に行ってきました。

常設展示、10階「難波宮の時代」の反対側は「古代」の展示スペース、
いわゆる土器や、難波宮の復元模型(前期・後期)や細工谷遺跡ほか
大阪市内で発掘されている遺跡などが系列的に展示されてます。

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P9164738 posted by (C)fronte360

どれをとっても同じようなので、写真はこれだけ・・・
階下に降りようとエスカレーターの所に行くと、大阪城がよく見えました。

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P9164742 posted by (C)fronte360

個人的には、こっちかな。

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P9164741 posted by (C)fronte360

中央がNTTのビル、昔の電電公社のビルですけれど、この辺りから、
左隅に映っている教育塔、中学校への通学路として3年間歩いて通ってました。
ときには大阪城の中に入って内堀沿いに歩くこともありましたね。

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P9164740 posted by (C)fronte360

大阪城、ここ昔は杉本町と呼ばれていて、誰も住んでませんが
当方が通っていた玉造小学校の校区内でした。
当時は石垣も一部崩れ、緑も少なかったんですけど、よく整備されましたね。


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2016年09月21日

セント・マーティン・オーケストラ 第12回定期演奏会

日時:2016年9月19日(月・祝) 14:00開演
場所:伊丹アイフォニックホール

曲目:ハイドン/「月の世界」より序曲
   ハイドン/交響曲第100番「軍隊」
   ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」

指揮:河ア 聡

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これが自分達のベートーヴェンの英雄だ、そんな強い意志を感じた素晴らしい演奏に感服しました。 速いテンポ設定、ノンビブラート奏法なのでパッセージを早めに切り上げて走り、要所ではグィグィッと・・・これでもかというほど切り込むアクセント。 とてもエキサイティングな演奏でした。

しかも指揮者がオケを煽って演っているのではなく、指揮者とオケが一体となって進めていらしゃる。 指揮者の河崎さん、いつものようにこやかな笑顔を見せつつ満足そうに曲を進めていましたが、ステージの奏者の方もまた自信を持って演奏されているのが客席からも良く見えたのも印象的な演奏会でした。

このセント・マーチン・オーケストラを始めて聴いたのが第3回定期演奏会、くしくも今回再演となった英雄交響曲を東灘区民ホール(うはらホール)で聴きました。 当時と今を単純に比べることはもう難しいのですが、今回、響きの良いアイフォニック・ホールでの演奏は、前回同様に大きな音でしたが、より響きの多彩さを感じるところが多くあったように思いました。

なおこれに先立つ軍隊交響曲も同傾向の演奏で現代的なハイドン。 曖昧なところが無くスッキリとしていますが、小編成のオケながら音量が大きくて、コンパクトな力強い線で描いて、パパ・ハイドンと呼ばれるような恰幅が良くて伸びやかな音楽とは一線を画した音楽。 それぞれの箇所を面白くスポットライトを当てるがごとく(軍楽隊の打楽器は逆に控えめとして)面白く聴かせた軍隊交響曲でした。

そして冒頭に演奏された同じくハイドンの「月の世界」序曲。 この曲もまた太い響きが特徴的。 鋭角的に切り込む場面もありましたが、全般的に快活で伸びやかな演奏となっていて、いわゆるハイドンらしさがよく出ていたのではないでしょうか。

とにかく今回アンコールはなし。 エキサイティングな英雄交響曲で塗りつぶされた、そんな感じを強く思った演奏会でした。 確かに、こんな英雄交響曲のあとにアンコールは不要ですね。 今も耳の奥でメロディが鳴っています。 素晴らしい演奏会をありがとうございました。

簡単に演奏会を振り返ってみたいと思います。

台風の影響もあって雨がパラつく空模様のなか、ホールには30分前に到着。 いつもどおり2階席を目指そうとしましたが、ロープが張られていて、関係者以外立ち入り禁止の文字・・・仕方なく1階席後方 M-10 に陣取りました。 あとで1階席の一番後ろのドアからロビーに出ると、2階席にも回り込めるのが解ったのですが、かつてこのような裏ルートで入り込んで係員に丁重に追い出された経験もあるので、今回は大人しくしていました。 もっとも1階席がほぼ満員となってきたころ、2階も開放されたようですけれど・・・

定刻、オケの奏者が左右より各パートが揃って整列入場。 客席から拍手があがります。 オケの編成は 9-10-6-5-3 の対向配置。  メンバーが全員揃うまで奏者の方は起立したままで待ち、全員が揃ってからコンミスと伴に一礼して着席。 これは気持ちいいですね。 客席からも暖かい拍手がまた湧きました。 チューニングを終えて準備完了、燕尾服の河崎さんが登場されていよいよ始まります。

ハイドンの「月の世界」序曲。 弦楽アンサンブル、各パートの響きがブレンドされて太い線を感じさせた開始。 小編成オケによる纏まりの良さも勿論ありますが、ホールの響きで各パートの音が混然一体となって届けられてきます。 豊穣な響き、ってやつですね。 瑞々しいオーボエやファゴットが素敵に吹いてから全奏、ティムパニもまた太い打音なのは統一感があっていいですね。 中低弦が芯になって曲を支え、高音弦が鋭く切り込んでゆく感じ。 全般的に快活で伸びやかな演奏なのは、いわゆるハイドンらしさ、でしょうね。 木管との対話を経てまた全奏となりますが、全奏でも各楽器の音が綺麗に聴こえる見晴らしの良さ、最後は駆け抜けるようにして終わりました。

打楽器と木管奏者が加わって、ホルンとトランペットがフルートとクラリネットを挟んで左右に振り分けられました。 チューニングを行って準備完了。

続いてのハイドンの軍隊交響曲は、現代的なハイドンを表現していたようです。 曖昧なところが無くスッキリとしていました。 先ほども思いましたが、小編成のオケながら音量が更に大きくなって、コンパクトに力強い線で描いたような感じ。 ノンビブラート奏法の弦、推進力良く進むのですけれど、響きのコクが少なくなってしまい、ちょっと聴き疲れしやすい感じ・・・なのですが、そこは響きの多いアイフォニックに救われていたかもしれません。

第1楽章、艶やかなヴァイオリンの響きにチェロとコントラバスの響きが絡む素敵な開始。 ティムパニのロール、コンパクトに打って張りがありました。 美しいフルートの音色より、生き生きと走り始めました。 中低弦が芯になり、高音弦がその上で快活に響いて走ってゆきます。 木管楽器もやや堅めの音色だったでしょうか。 音楽が前に前にと推進しますが、息せききって走っている感じなどなく、余裕すら感じます。 河崎さんもノッてきたようで、にこやかな表情を見せつつオケをドライブ、走らせていました。

第2楽章、明るい響きで始まりました。 裏で吹いているフルートがまた綺麗でしたね。 旋律が各楽器を巡ってゆきますが、明るく伸びやかで屈託のない前向きな音楽。 そんな裏で吹くファゴットもまた素敵で、皆さん持ち場をしっかりと固めて曲を進めている感じ。 重心を低くした弦が入って、軍楽隊の打楽器の響きもまた落着いた響きでした。 そして堂々とした音楽となりました。 トランペットのソロ、渋い響きでしたね。 ティムパニのロール、コンパクトに打ちながらも劇的。 ぐっと盛り上げてキレ良く止めた着地でした。

第3楽章、河崎さんが思わず発した声より音楽が飛び出します。 鋭く切り込むような前向きな響き。 楽しそうな表情の河崎さんも見えて、メヌエットながらスケルツォみたいな感じ。 ノンビブラート奏法の弦、響きのコクが少なくなっているので少々聴き疲れする感じでしたが、ここはホールの音響に救われていた感じかな。

第4楽章、明るい響きの弦楽アンサンブル、少々音量を絞ってチャーミングな序奏。 管楽器が加わって音量が大きくなって音楽が前に前にと進みます。 統制のよくとれたオケの響きがホールに充満。 ティムパニがより先の細くなったマレットでコンパクトに打ってアクセントになってました。 そして軍楽隊の打楽器はここでも上品で落ち着いた響きで彩って、弦楽器は馬力を感じさせます。 オケが一体となり、曖昧さを感じさせない現代的なハイドンを演奏し、全曲を力強く纏めて幕としました。

パパ・ハイドンと呼ばれるような恰幅が良くて伸びやかな音楽とは一線を画して、それぞれの箇所を面白くスポットライトを当てるがごとく(軍楽隊の打楽器は逆に控えめとして)面白く聴かせた軍隊交響曲でした。

20分間の休憩。 1階席はほぼ満員盛況となっていますので、2階席が開放されているようですね。 定刻なってオケの奏者が左右より各パートが揃って整列入場。 客席から拍手があがります。 一部のメンバーは着席しましたが、コンミスが起立したままなので、アレっていう表情を見せながら立ち、全員が揃うのを待ってから客席に一礼して着席。

着席後、オーボエ奏者の方がチューニングの準備をして指示を待ちますが、コンミスは座ったまま微動だにせず・・・何度かコンミスに目配せをしてようやく気づいたみたいで、慌てて立ってチューニングを開始。 しかしその立ち方があまりに唐突だったこともあって、客席も気づいたみたいで笑い声。 しかしこれで会場がずいぶんと和みましたね。 そんなの分かっているわよ、これから立つことろなの…ってな感じで堂々と立たれたならば違っていたかも。 とにもかくにも準備完了です。

速いテンポ設定、ノンビブラート奏法なのでパッセージを早めに切り上げて走り、また要所ではグィグィッと・・・これでもかというほど切り込むアクセント。 とてもエキサイティングな演奏でした。 前日、井上道義が指揮した大フィルの英雄交響曲をTVで少し見ましたが、おっかない顔してストイックな演奏を展開。 しかしここでは指揮者がオケを煽っているのではなく、指揮者とオケが一体となって進めていらしゃる。 指揮者の河崎さん、いつものようにこやかな笑顔を見せつつ満足そうに曲を進め、ステージの奏者の方もまた自信を持って演奏されているのが客席からも良く見えていました。 素晴らしい演奏でした。

第1楽章、肩口より鋭く指揮棒を鋭く振り下ろすのは昨夜の井上道義と同じ動き、ストイックな強い響きによる開始。 鋭角的に切り込んで、超快速テンポでグィグィと曲を進めてゆきます。 いやぁ、速い速い。 こんなに速い演奏は初めてかも・・・そんな速度でしたが、しっかりと音楽が描かれていて、前に前にと曲が進みます。 河崎さん、時に小刻み膝を屈伸させて縦ノリのリズムを交えます。 エキサイティングな音楽。 後半となって河崎さんのにこやかなお顔も見えてきました。 とにかく明確な意思を持った演奏ですね。 こんなに超快速ながら、音楽が息づいていますもの。 力強い幕切れまで圧倒されっぱなしでした。

第2楽章、深くハリのあるヴァイオリン、重い響きのコントラバスによる葬送行進曲は一転してゆったりと進みます。 オーボエの物悲しい音色もソリッドで凛とした響き。 キレ良く端正でストレートな音楽造りですね。 弦も管も各楽器が同じ音色となっていて、ゆったりと大きく音楽を繰り返してゆきます。 まるでゴシック建築のようでもあり、細部は緻密に組立てられたモザイクのようでもあります。 ホルンの太い響きが見事。 そして延々と流れた音楽、キレの良い響きを減衰させた幕切れもまた見事でした。

第3楽章、弦の豊かな響きでの開始、徐々にスピードアップしてタイトな音楽になりました。 グイっと切り込んでくる低弦がカッコ良い。 河崎さん、ここでも笑顔で楽しそうですね。 ティムパニが短いストロークで小気味よく盛り上げて、ホルンのトリオ。 荘重で華やかな響きがとても素晴らしく、自信を持った響き。 弦楽器のアンサンブルも曖昧さはないのに、高音から低音までゴージャスに響いて盛り上げてゆきます。 河崎さん、身体を弾ませるように音楽も躍動的。 最後はタイトな音楽としてスピード上げて力強く締めました。

第4楽章、弦楽器の素早いパッセージ、張りのある響きで始まり、ピチカートが深く弾力あります。 金管・打楽器は太い響きで合いの手。 続いてノンビブラート奏法での弦楽アンサンブルの妙を楽しみました。 1プルトのみの合奏、聴き応えありましたね。 これを堪能したあと、木管が華やか、金管は力強く、だんだんと力を増してスピードアップ。 皆さん自信持って演奏されているのでしょうね、見て聴いてとても面白かった。 この曲の違った面白さを教えられました。 縦ノリのリズムとなり、力を増してゆくのもまた面白かった。 客席で一緒に楽しみました。 管楽器が端正に吹いてフィナーレの激しさを予感、そして力強い音楽。 でも拡散することなくコンパクトに纏めた着地へと結びついて全曲を締めました。 もっと苛烈に盛りがると思いきや、なるほどこれが見識というものですね。 大いに感じ入りました。

素晴らしい演奏にブラボーも出て納得です。 客席からの拍手の渦、そこで気付いたのですが、湧きおこった拍手の音が上から降ってくるんですね。 このホールの響きの良さを体感しました。 これが自分達のベートーヴェンの英雄だ、そんな強い意志を感じた素晴らしい演奏に感服しました。 今も耳の奥でメロディが鳴っています。 素晴らしい演奏会をありがとうございました。 そしてお疲れさまでした。 次回、来年4月の合唱団ホール・バルティカとのモツレク、いずみホールでの演奏会も楽しみです。

 
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