休日の朝は、ステレオ部屋に陣取って宗教曲を聴いていたのだが、
ステレオ部屋が占拠されてレコードを聴くことも不自由な毎日、今週も現代音楽。
今回もアフィニス文化財団「アフィニス・サウンド・レポート」より
No.30 特集 〜 創立記念を迎える日本のオーケストラ 〜 から聴いています。
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石井眞木/交響詩「幻影と死」(2002)
高関 健 指揮 群馬交響楽団(2004.5.15 第409回定期演奏会)
石井眞木(1936年5月28日 - 2003年4月8日)さんはとても懐かしい名前です。
当方がクラシック音楽を聴き始めた1971年、中学2年生の頃から知っていて、
当年の日本レコードアカデミー賞受賞作品となった小澤征爾/日本フィルによる
「武満 徹/カシオペア、石井眞木/遭遇II番」のレコードを買って知りました。
しかし、45年も前より名前は知っていても愛聴している作曲家ではなく
とっても難しい音楽を作曲する人・・・というイメージなのですね。
ちなみに「遭遇II番」は、雅楽とオーケストラのために作品です。
さて、交響詩「幻影と死」に話を戻すと、このCDを頂いた 2005年頃には
けっこう頻繁に聴いていましたが、カプリングされている武満徹の「系図」、
こちらが素晴らしい演奏で(沼尻竜典指揮日本オーケストラ連盟オケ)
いつの間にかこちらばかり聴いていた印象で、約10年ぶりの鑑賞でしょうか。
この曲は、平清盛の栄華と死を描いたバレエ「梵鐘の聲」曲を基にしていますが、
バレエの場面の音楽を接続した「バレエ組曲」ではなく、新たに手を加え、
創作された「交響詩」です。 詳細は → ココ(石井眞木さんの解説)
CD解説によると「回想」「酒宴」「孤独」「亡霊」「死と滅亡」
5つの部分より構成されているそうですが、とにかく打楽器の活躍が目立ち、
時に大音量で迫ってくる迫力に驚きます(打楽器奏者は5名だそうです)。
難解ながらも刺激的な音楽、旋律ではなく耳に馴染む音型が時おり顔を出し、
ついつい耳をそばだて、音量に圧倒、刺激音に奮い立ったり・・・
こうして聴き進むのは作曲家の技か演奏者の力量かはなたまた両者の融合か?
とにかく結構おもしろく日頃使わない脳ミソの部分が刺激されます。
今週は3回も聴いているので、けっこう好きなのかも・・・