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2016年06月03日

枚方フィルハーモニー管弦楽団 第83回定期演奏会

日時:2016年5月29日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:枚方市市民会館・大ホール

曲目:ブラームス/「悲劇的序曲」(-*)
   ムソルグルスキー/「禿げ山の一夜」(-*)
   ブラームス/交響曲第4番
(アンコール)ドヴォルザーク/スラブ舞曲第8番
(アンコール)J.S.バッハ/管弦楽組曲第3番より「アリア」

指揮:寺坂隆夫(-*)、生島 靖

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深い響きのティムパニ、渋い音色の金管楽器、ややくすんだ音色の木管楽器そして小細工無く真摯で自然に盛り上がってゆく弦楽器などなど、血気盛んな学生オケでは到底出来ないであろうブラームスの最後の交響曲を楽しみました。

指揮者の生島さん、しっかりとテンポを保っていて、時に長身の背を折り曲げて前かがみとなって表情を付けたり、しゃきっと背を伸ばして淡々と振って音量を上げます。 決して煽ることなどなく、多少のミスがあっても、常に自然体で素直な音楽を紡いて進めてゆきました。 そんな第1楽章の終結部、真摯で熱い音楽となったので、会場からも思わず拍手が湧きましたね。 お客さんも素直に音楽を楽しんでいます。

第2楽章は、そんな熱い想いを少々残したまま始まったようです。 温かみのある音楽。 淡々としながらもよく考えられた音楽に聴こえるのは団内指揮者であるからでしょうね。 いつも練習を共にしているメンバーのもつ最高のパフォーマンスをうまく引き出しているようでした。

第3楽章のトライアングルも落ち着いた音色で、パワフルになっても音量ほどの迫力が感じられないのは、前回も書きましたが、じっくりと腰を据えた演奏となっているからでしょう。 そして終楽章、パワフルながら奇を衒わず実直な音楽造り。 ある種古色蒼然とした音色・響きなのですが、これがブラームには似合っていますね。 自分たちの音楽をひたすら紡いでゆく枚フィルらしさ満開の演奏でした。

これに先立って演奏された寺坂さんの指揮によるブラームスの悲劇的序曲。 丁寧な寺坂さんの指揮によって折り目正しく進みます。 基本的には先に書いたのと同じくどこか古色蒼然とした音色・響き。 ですが、練習量の差があったのでしょうね、音の出だしは見事にきちんと決まっていても、フレーズの終わりになると自由度を感じる部分があったり、エンジンがかかるまでは弦と管の響きがうまくブレンドしていないと思えたり・・・それでも寺坂さん、粘り強くかつ慎重にオケを統率して、着実な音楽造りできちんと聴かせたのは見事でした。 とても好感が持てた演奏でした。

続く「禿げ山の一夜」は、前曲での堅さも取れて伸びやかな響きになりました。 テンポ設定がやや遅めだったのは、おどろおどろしさを演出するよりもオケの力量を考えてのことでしょうか。 流暢ではなかったかもしれないけれど、かっぷくの良い音楽造り。 曲の正面より堂々と対峙していった演奏にこちらも好感が持てました。 チューブラベルが鳴り、夜明けになると・・・後半の指揮者である生島さんがファゴットを置いて立ち上がり、どこに行くのかなと思ったら、なんと電子オルガンでハープを奏で始めたのに吃驚。 そしてハープと遜色のない演奏にまた吃驚。 これもまた枚フィルらしさ満開の演奏でしたね。

このオケの演奏会に来るといつも暖かな気持ちになって音楽を楽しめるのは、知らず知らずのうちに頭でっかちになった自分を初心に戻してくれているからかもしれません。 ありがとうございます。 そしてお疲れさまでした。



posted by fronte360 at 05:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 16-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする