台風に梅雨前線が蹴散らされて梅雨明けになるのだろうか、
ここ数日やけに蒸し暑くなってきて、今朝は雨雲はないけど、じとっとした朝。
気だるい朝だけれども、貴重な休日の朝は、バロック音楽からスタート。
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J.S.バッハ/
オーボエ協奏曲 ヘ長調 BWV1053a
チェンバロ協奏曲 ニ長調 BWV1054
ヘルムート・ヴィンシャーマン(ob)
エディット・ピヒト=アクセンフェルト(hpsi)
ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮 ドイツ・バッハ・ゾリステン
このオーボエ協奏曲は現存するものではなく、復原されたもの。
ライプチヒ時代に作曲した13曲のチェンバロ協奏曲のなかのホ長調BWV1053
これをもとにしている。
これらチェンバロ協奏曲は、自作またはヴィヴァルディの曲を編曲したもので、
BWV1053は2つの教会カンタータに転用されていることから、ケーテン時代、
オーボエもしくはフルートのための協奏曲があった、との推定のもとに
復原された・・・とジャケットに書かれています。
1962年録音、このアンサンブルが結成された当初の録音だそうで、
当然のことながらモダン楽器を用いていて、柔らかな落ち着いた響きが優しく、
これはヴィンシャーマンの特質ですね。
同時代でもカール・リヒターならば、鋭角的に切り込んでゆく感じでしょう。
若いときにはそんなのが好きでしたけれど、爺ぃ化が進んでいる昨今、
ヴィンシャーマンの派手さや甘さがなく、凜とした佇まいのバッハも良し。
アクセンフェルトのチェンバロも穏やかな感じですね。
それでいて生き生きとしていて躍動感があって堅苦しさを感じさせません。